MET オペラ 第7作 ヴェルディ≪椿姫≫を見た。
主役のヴィオレッタ役の女性が、美人でしかも胸が大きく、しかもその胸の谷間を強調したようなドレスだったので、彼女が映っている間つい胸ばっかりみてしまった。
おっぱいの他に印象に残ったのは、演出で、ヴィオレッタが病気でもう長くないというのを表すために、いつも医者がストーカーのように着いて廻って見ているというのだ。その医者がまるで死神みたいだった。
後、時計がクルクル回ってそれで彼女の残された時間が少なくなるみたいな演出もあった。ステージもすっきりしており、ソファーと時計と椅子の他は何もないというのも、演技者に集中できて良かった。まあ胸ばっかり見てしまったが。
最後にどうなるか忘れていたが、彼女が恋人とその父親に死に目に会えたので良かった。
恋人が、ヴィオレッタがまた娼婦をはじめたと思って激怒して皆の前で侮辱するシーンがあるのだが、その時に彼の父親が、
「いくら怒ったからといって、女性を侮辱するのはよくない。自慢の俺の息子はどこにいったんだ。」
と注意していたのが良いなと思った。父親は、息子と付き合っているヴィオレッタに別れてくれと言ってきたが、これも家族のためだし、悪い人ではないのだよなあ。娘の縁談をぶちこわさないために、息子と別れてくれといっているし。兄が娼婦と付き合っているから別れるみたいな事を言う男性との縁談なんて、断れば良いのにと思ったが、昔のイギリスの上流階級なので、それもなかなか難しいのだろうなあ。
後、この父親がヴィオレッタに向かって
「今はまだ若く美しいが、年をとれば捨てられるのでは?」
みたいな事を言っていたが、辛辣なことをいう父親だなと思った。
ヴィオレッタはそのまま死んでしまったが、もし病気でなく長生きしていたらこのままうまくいったかどうか分からないので、愛されたまま死んだのは幸せだったのかも知れない。
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