後日の闘い方

■「逃げていい」という言葉は無責任なのか 匿名ブログに批判相次ぐ「立ち向かって死ぬよりマシ」「過労死するぞ」
(キャリコネ - 04月04日 17:22)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=4511534

結論から抜かしちまうけど、俺は「逃げて良いよ」と思う。別にガッコのガキのいじめだけでねーで、娑婆だって、DV亭主だのブラック企業だの、「閉鎖環境で、一方的に人権を制限して、まるで人間以下に扱う、人や組織」なんざ、腐る程あんのでな。

大勢にいじめられてる人や弱ってる状態の人に「闘え」は酷だからさ。だからそんな時は、逃げるってーか「一時離脱」な。で、後日元気に為ったら闘えば良いんだよ。

ま、具体的な例を出そう・・・随分前だが、稼業（住宅リフォームの飛込み営業な）上で、業務提携してた会社の社長の奥様から、痣だらけの顔で「旦那が事務員と浮気して、アタシや子供に酒飲む度に、暴力振るうの」って相談受けたコト有る。

そん時の手前のアドバイスなんだが、「奥さん、この儘だと、貴女もお子さんも生命の危険が有るんで、取り敢えず逃げなさい。てーか、会社の女性に手付けて、女子供に手挙げる馬鹿な社長の会社なんざ、潰れても構いません。ま、丁度手前も転職考えてたんで、お手伝いさせて頂きます」なんてえ按配具合。

でな、大切なのは「逃げる前の準備」だよ。まずは、医者に行って貰い、お母さんとお子さんの診断書作成な。次に、興信所で亭主の不倫の証拠押さえ・・・クルマにGPS着けられラブホの前で2ショット写真撮影と。で、そん次は、弁護士に紹介。かような場合は離婚問題に詳しい女性弁護士に限る。

その女性弁護士の口利きで、亭主に知られねーアパートの一室を確保して、お子さんの転校手続きも秘密裏に実行。

で、Xディには「お世話に為りました。私達の意志で出て行きます。探さないで下さい」てな主旨の書置きな・・・こいつはサツに捜索願出されねー為だ。

そんで、環境が落ち着いたら、その女性弁護士代理人にした、離婚訴訟だ。法定代理人立ててるんだから、彼女は裁判に行く必要は無い。元亭主からすれば大パニックだよな。いきなり裁判で、法廷で大勢の見てる前で、てめーと不倫相手の彼女とのラブホの前の写真開帳され、挙句は診断書の内容読み上げられて、自分の仕出かしたコトが、「単なる夫婦喧嘩でねーで、刑法上の暴行罪や障害罪に問われる」のだから。

まあ、大半のDV亭主なんざ、そのくれーしねえと、「自身がどんだけ、狭い世界で暴君だったか」とか気付けねえのでなあ。

結果として、彼女は結構な額の慰謝料を得られたんだが、養育費は諦めざるを得なかったねえ・・・その板金屋は倒産しちまったからさ。

でな、「後日闘う」って手法は、どなたにも当て嵌まるよ。このコラムのガキ共のいじめにしても、一時避難して、弁だの書士だのの法律家入れてご覧。殴る蹴るなら暴行や障害罪。喝上げなら恐喝罪って、立派な刑事事件で告訴可能なんだよ。

これ遣られたら、いじめたガキ達の親とか真っ青だろーぜ。

ブラック企業とかなら、一旦逃げて、○○ユニオンとかの「一人でも非正規雇用でも加盟出来る組合」に駆け込むって手も有る。団体交渉権を行使されたら、経営者は法的に拒めねえのでな。あ、因みに、仮に会社辞めたとしても、未払い残業代とかが有れば、労働法上は、「決着着く迄、就労関係は継続してると見做される」ので。

重ねて抜かすけどよ、「闘えねえ状態なら、逃げても良いんだ」よ。でもよ、「一旦逃がれて落ち着いてからも、再び闘える方法も、市井には幾らも存在する」のだからさ。