午前中、ビデオでダニー・デヴィート監督の「ローズ家の戦争」を観て、午前11時に予約してあった歯医者サンへ。
昼から、ビデオでスペイン映画、マリオ・カムス監督の「ベルナルダ・アルバの家」を観ました。
☆「ローズ家の戦争」(1989)監督 ダニー・デヴィート 出演 キャスリーン・ターナー、マイケル・ダグラス、ダニー・デヴィート、マリアンネ・ゼーゲブレヒト、ショーン・アスティン、ヘザー・フェアフィールド
運命的に出会ったバーバラとオリバー。熱烈に愛し合い結婚した2人は、子どもたちにも恵まれ、幸せな家庭生活を送っていた。
ところが17年目を迎え、バーバラはもう夫に対する愛が冷めていたことに気づく。そしてついに、オリバーに離婚を切り出すバーバラ。養育権と邸宅の所有権を主張する彼女に対し、なんとか思いとどまらせようとするオリバーだったが……。
結婚17年目にして破局を迎えたローズ夫妻の泥沼を描いたブラック・コメディ。
大好きな個性派俳優ダニー・デヴィートの監督、出演の喜劇… 面白いんですけど、キャスリーン・ターナーとマイケル・ダグラスなもんだから、妙に生々しくって笑い飛ばせない。
…なんか、ブラック過ぎちゃってさ〜、洒落になんないよ〜、って感じ。(笑)
もう少しストーリーにダニー・デヴィートが絡んでくれるとよかったのに……。
どーでもいー役で、「バグダッド・カフェ」のマリアンネ・ゼーゲブレヒトが出てました!
タイトルの “ Wars of the Roses ” は、中世イングランドの薔薇戦争のもじりなのだそうです。
『 “ 円満な離婚 ” なんて言葉そのものが矛盾だ』
☆「ベルナルダ・アルバの家」(1987)監督 マリオ・カムス 出演 イレーネ・グティエレス・カーバ、アナ・ベレン、フロリンダ・チコ、エンリクエタ・カルバレイラ、ビッキー・ベーニャ、アルヴァロ・キロガ
アンダルシア地方の田舎の小さな村。夫を亡くし旧家の女主人となった妻ベルナルダが、5人の娘たちに8年間の喪に服することを強要する。
そんな中、意に反し、長女アングスティアスの婚約者ペペと末娘のアデラが恋に落ち、家族内に争いが芽生えはじめる……。
スペインの詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカの戯曲の映画化です。
… “ 喪に服す ” ったって、ほとんど軟禁状態ですな。設定は1920年代頃らしいんですが、家長が亡くなると8年間も家に閉じ籠るなんて習慣があったんですかねぇ。
…しかも年頃の娘たちには、そりゃもう地獄だよね。
女主人ベルナルダと5人の娘、それに2人のメイドが登場人物のすべて。女だらけの濃密な世界です。…ヤだねぇ。
5人の娘たちがみんな同じ顔に見えてきて、誰が誰やらゴチャゴチャになって、よく分からんかった。
同性愛者であったらしいロルカの、女性に対するイジワルと言ってもいいくらいの冷徹な視線で、物語られます。
1936年、スペイン内乱時、フランコ軍によって三人のレジスタンスとともに銃殺されました。
…38歳の若さでした。
『誰に先がわかる?
雷は、突然おちるんだ』
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