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2016年12月31日18:50

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世界昔話「ウサギの知恵」

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昔々、森の中にゾウたちが象象象暮らしていました。近くの池で、ゾウたちはあせあせ(飛び散る汗)象水を飲んだり水浴びを楽しんだりしていました。

ある年、晴れ雷日照りがつづき、池がカラカラに干し上がってしまいました。ゾウたちは困り果てて、ゾウの王様に言いました。

象「王様、のどが渇いて死にそうです!どこかにたらーっ(汗)水はありませんか?」

そこで王様は、ゾウの群れを少し離れた湖に連れていきました。王冠象象象象象

そこにはきれいなたらーっ(汗)ぴかぴか(新しい)水がたくさんありまた。しかし、ゾウが象象象ダッシュ(走り出す様)ダッシュ(走り出す様)湖におしよせて来るたびに、

兎足跡(犬)ウサギが何匹も踏みつぶされてしまうので、ウサギたちは兎exclamation「このままではみんな殺されてしまう」と心配するようになりました。

するとウサギの長老は兎「案ずるな。わしがゾウを追い払う手立てを考えるから待っておれ」と言って、ひとり散歩に出かけました。

長老は兎?「はて、どうしたらよいものだろう。ゾウの群れに近づくのは危ないしなあ。よし、日の出(山)丘の上にいれば安全だ。そこから話をしてみよう」と考え、丘に登りました。

兎「王様、おいらは三日月月の神からつかわされて来ました」ウサギの長老はゾウの王冠象王様に言いました。

王冠象「月の神がわしになんの用だ?」ゾウの王様は言いました。

兎「ちょっと、おいらには言いにくいのですが、三日月月の神から伝言がありまして。

『お前たちゾウはウサギを追いやり踏み殺したな。ウサギたちはわたしの住む湖を守ってくれているのだ。

すぐにここから立ち去らなければ、お前たちがどうなるかわからないぞ』とのことです」

ウサギの長老がこう言うと、ゾウの王様は恐ろしくなって言いました。

王冠象「それは悪いことをした。なにも知らなかったのだ。どうか許してほしい。もう二度とここには来ないと約束する」

ウサギの長老は兎「そういうことなら安心してお帰りください。ただその前に、湖にいらっしゃる三日月月の神にあいさつでもされたらどうですか。とてもお怒りのようですよ」と、言いました。


その夜、天の川ウサギの長老はゾウの王冠象王様を湖に連れていきました。湖に映った三日月月の影がゆらゆらと動いています。

三日月雷雷雷月の神が怒りで震えているかのように見えたので、ゾウの王冠象王様はあわててお辞儀をしました。

そこに長老が機転をきかせて言いました。兎「月の神様、ゾウの王は間違いをおかしましたが、深く反省しておるようです。どうかおいらに免じて許してやってください」


ゾウの群れが湖に現れることはもう二度とありませんでした。

その後、兎兎兎兎兎ウサギたちは幸せに暮らしたということです。

力の弱い者が知恵をたらかせて自分の住みかを守ったというお話しでした。





ちゃんちゃん







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