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2016年12月28日01:24

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人生を通しての嘆き

数年前、ひょんなことから始めた「小説を書く」という趣味、(当時は二次小説限定だった)
でございますが
今はあまりに元手がいらないことと徹底した個人プレーだというのが個人的にヒットしていまだ飽きずにいます。

でも今年は……

制作意欲のその大元を考えると個人的に暗澹とする。
ISIS、テロ、自爆、名誉殺人…… そうした暗いワードばかりが創作の原動力だったので。

パキスタン、アフガニスタン、とにかくスタンスタンと包丁みたいに切れ味のいい国々で、
特定の宗教のもとで「元夫」という、最高裁の判事並の強権者に指さされて「殺される」女性たち。
その女性たちが生まれてからここまで味わった幸せ、持った希望、諦観、受け入れた宿命……
そんなことばかり考えていた気がします。
うん。
そんなことばかり。

わたしにとって、世界は国境で分断されているのではなく、性差が実は一番大きいんです。

日本とそれ以外ではなく、
女性と、それ以外。
これをここまで深く絶望的に考えたことはなかった。

フォト


その特定宗教の国々で
「新しい妻がほしくなった」という都合のもとで夫に殺される「名誉殺人」が
女性の死因の3位までに入っているという恐怖。
上に上げた「イノサン」からの一シーンは過去のことではない。

そして、だからこそ、そう言った縛りや価値観が不動な国において
「女性の幸せは自分を選んでくれた男次第」だという思いをもとにして書いたのが
「常世の長鳴き鳥」という作品だった気もするのです。

女たちよ、せめて良き男に愛されてささやかに幸せであれと。

ああ日本に生まれてよかった。
ああ今の日本にうまれてよかった。
という結論でもって
この痛みを無視したくない。

日本人の愛国心リトマス紙のように扱われる「戦争と女性の性」の問題も
日本ではなく世界のどこかであり続けるなら、わたしの痛みはいつまでも続く。

どうして今現在目の前で起きてることじゃないのに
小さいころからこの問題が頭から離れず
関係ない女性のために心が血を流し続けるんだろう。

前世がなんちゃら、なのかなあ。
でも自分が記憶する限り、(小さいころから夢に見続けた)
わたしの前世は自分が忌み嫌うその「罪を罪とも思わない無慈悲で凶悪な男」なんだよね。

……だから、なのかもしれないけど。

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