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2016年12月23日23:15

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クリスマスの渋谷とか俺を殺す気か

昨今、アニメ映画、劇場版アニメが目立っている。

もはや想定を離れて一人歩きの領域にある「君の名は。」の超絶特大ヒット。
劇団四季もかくやの長ロングランを誇った「ガールズ&パンツァー 劇場版」
いままさに勃興しつつある「この世界の片隅に」

そんな話題性とは無縁なところで、一本のアニメ映画が世に出ようとしている。
「算法少女」

多くの人は聞いたことがないと思う。私も知らなかった。
それも無理はない話だ。
チラシの裏にはこう書かれている。

「たった一人のアニメーターが描きあげた98分の陶酔境」
たった一人でパソコンでコツコツと描き、作画に4年、完成まで7年を要した。
そう解説文にはある。つまり自主制作。

そういったアニメは過去にもあった。
が、しかし、98分とはこれまた破格の長尺である。(傷物語の連中にも見習わせたいくらいだ)
さらにいうと、素材が……何故に和算!?

和算というのは、日本独自に発達した数学である。
理数系の学問は、黒船来航以降、海外から入ってきたイメージが一般には強い。
それまでの日本では「読み書きソロバン」、数学も四則演算程度に思われがちだ。

だが日本では、独自に、それもかなり高度に発達した数学があった。それが和算である。
内容は、高次関数、連立方程式、円周率、三角関数、積分にまでも及んだ。

まったく余談だが、アラビア数字も使わず、戦前戦中の「ゼカマシ」と同様の右から左の書式で
漢字を使って高等数学を演算するなんで、想像するだけでめまいがするよ!

閑話休題。
和算なるものを知ってる人も多いかもしれない。私も聞きかじりで知っていた。

だが、「算法少女」なる書物が実在したことなど、この映画のチラシを見るまでは知らなかった。
安永4年(1775年)に出た、著者が女性名義になっている唯一の本。

で、それをモチーフに児童作家が書いた小説が、同名の「算法少女」 1973年に出版された。
さらに、その小説を原作に映像化したのが、このアニメ映画である。

ハッキリ云おう。素材が地味すぎる!!

なぜ、これをアニメ化しようと思ったのか。
思っただけでなく実際に作ってしまった。長い年月をかけてやり遂げた。

相当に強い動機がなければ、出来ないことだと思うのだ。
何に惹かれて、何を魅せたくて、そこまでの労を支払ったのか。
なによりもまずそこに興味が湧いた。

なお、このアニメは知る限り、どこのアニメ情報サイトにも載っていない。
それが、明日から公開される。
渋谷の小さな劇場で単館、それもたった5日間の上映だ。

ディスク化して一般流通に乗ることなどないだろうから、ここで観にいかないと二度目はない。
何に惹かれて、何を魅せたくて、ここまでやらかしたのか。
それを知る機会は二度とないだろう。

行く気はあるのだけど、問題は距離と、それに伴う所要時間なんだよなあ。
映画一本見る時間は余裕であるが、上映時間の縛りと、付随する往復5時間が問題。
しかもクリスマスの渋谷とか、属性的に痛撃であるw

しかしこれ、料金1000円で、制作費どころか劇場の賃貸費の回収も怪しいのではなかろうか。
公式。
http://sampo-shojo.oops.jp/theater.html
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