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2016年12月22日21:18

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映画「ドント・ブリーズ」

昨日のレイトショー、TOHOシネマズ西宮で鑑賞。
全米でヒットし評価の高いホラー映画。

「ドント・ブリーズ」Don't Breathe

悲惨な家庭状況から抜け出したいためにどうしても金が欲しいロッキー。
彼女は恋人のマニーと友人のアレックスと組んで、ある老人の家へ侵入する。
その地下には大金が隠されてるとの事。
老人は盲目、周りの家は空き家だらけで人気が無い。
強盗するには好条件なはずだったが…


よく評判が良いとか評価の高い噂の作品を観ると、
たまに「それ程かな…」と思うときもありますが、
今回観た作品、これはこれは、


私には大ヒットなホラー映画だ!


期待してたより面白かったし、
上映時間88分、最後まで気が抜けなくて、ハラハラしたよ。
作品としたら、主な登場人物は4人(+意外な1人)
舞台は殆ど古びた家の中。
低予算のB級映画ではあるが、内容は1級!
製作はあのサム・ライミ。

以前、あるホラー映画のオーディオコメンタリーで、

低予算のホラー映画は限られた予算内で面白く見せるので演出力が物を言わせる。
若い監督には腕を発揮するには持って来いなジャンル。

と聞いた事がある。
まさに今回はそんな限られた状況で凄い傑作を生んだわけである。

監督脚本がこれが2作目のフェデ・アルバレス。
前作が3年前に観たリメイク版「死霊のはらわた」
その前作、当時感想日記でも書いておりますが、
ストーリー性はもう一つだが、パワフルな演出に映像に見応え充分ありと。
そんな印象だった前作。
今回はストーリーは至ってシンプル、とことん恐怖感のある演出が、
これでもかこれでもかと畳み掛けるように見せる辺り、
凄い!


強盗3人組(男2女1)vs盲目の老人(退役軍人)


この強盗、完全にこの爺さんを舐めてた訳ですが、
舐めた相手がとんでもない奴だった!
この前の「ローグ・ワン」でも盲目の最強戦士が登場しましたが、
もはや「盲目キャラ最強説」と言いたくなるほど、
今回の爺さん、強すぎ!

この舞台設定からして上手い。
爺さんの近所は空き家だらけ(場所はデトロイトなんですが今はそんな状況との事)
爺さんに襲われるが助け呼ぼうにも強盗だから警察は呼べない。
家の中は真っ暗なんで、逆に耳が肥えてる爺さんが有利。
など、この映画は突っ込みどころは無くてよく計算された上で展開される。

斬新な内容だ。
例えるなら、昔の傑作サスペンス「暗くなるまで待って」(オードリー・ヘップバーン主演)
でのキャラの立場を逆転した発想と行った方がいい。
他にホラーで近いところではウエス・クレイブン監督「壁の中に誰かがいる」(こちらも強盗が家に侵入すると家の主がとんでもない奴だった)

演出がところどころに懲りまくった所を見せてくれる。
途中、光も何も無い真っ暗闇の中を強盗と爺さんが手探りで接触するかしないか、
モノクロな感じの映像で上手く見せる。
この両者の駆け引きがたまらない。

一見、サスペンス物と思いきや、
過激な描写も勿論だが、後半に行く連れホラー色を増す。
この爺さんが強盗がびびるほどの異常者だった点が面白い。
サスペンスとしてもホラーとしても良い(この両ジャンル、接点は近いけど)

見てて思ったのは、字幕が無くても充分に内容が分かります。
それだけ、演出の見せ方と観客を惹きつける上手さがある。


キャストでは

爺さん役にスティーブン・ラング
いやぁ…怖かったよ…
本性を現すところなんて狂ってるし。
B級アクションからメジャー作品と幅広い映画でよく見かける役者。
有名どころでは「アバター」の敵役であった大佐を思い出す。
この大佐役も今回と同様に相当にしぶとくて強い敵役だった。

ヒロインのロッキー役のジェーン・レビ
同監督の「死霊のはらわた」でも主演してた。
前作もそうだったけど、今回も熱演ぶりでした。

アレックス役のディラン・ミネット
見た事のある顔だなと思ったが「プリズナーズ」などに出てる。
死んだかと思ったら生きてたり、気の弱い強盗だけど意外と活躍するが…


ハラハラしながらもワクワクしたよ!
この手のジャンルでは個人的に久々の大当たりだった。
去年もそうだったが、年末に観る映画でベスト級作品が突如巡り合えますが、
本作は間違いなく今年のベストに選出したい。

これは超おススメ!!
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