米国には二世のプロレスラーが大勢おります。
古くはドリー・ファンク・シニアとドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンクの兄弟、最近ならば鈴木軍としてノアに来ていたデイビーボーイ・スミスとデイビーボーイ・スミス・ジュニアなど、枚挙にいとまが有りません。
更にカナダやメキシコまで広げると、ハート一族やゲレロ一族のように、何人ものレスラーを輩出している家も有るのです。
日本のプロレス界は、歴史の長さでもレスラーの数でも米国より小粒ですが、それでも何人かの二世選手、更に1人だけですが三世選手が活躍しています。
思い付く範囲でざっとあげてみると、二世レスラーが柴田勝頼(父親が柴田勝久)、橋本大地(父親が破壊王こと橋本真也)、藤波怜於南(父親が藤波辰爾)、坂口征夫(父親が坂口征二)。
そして女子の木村花(母親が木村響子)といったところか。
番外として、赤井紗希(父親が元ボクサー赤井英和)という人もおりますが…
そして三世レスラーには力(祖父が力道山、父親が百田光雄)がいます。
さて
二世三世というのは話題になり注目を集め易いし、そうでない選手よりチャンスも来易いかもしれません。
その反面、なんの分野でもそうかもしれませんが、実力以上に過大な期待をかけられたり、何かにつけて比較される事で伸び悩む事も有りがちのよう。
前述の二世三世レスラーの中で、怜於南と力は父親が現役のうちにデビューしていますが、正直言って、まだ一人立ちしていない印象です。
坂口征夫は新日ではなく、総合をやったりしながら、DDTでレスラーになりました。
橋本大地は父親が亡くなってから何年も経ってゼロワンでデビュー。
そして柴田勝頼、おそらく現役の二世レスラーで一番の成功者でしょう。
父親の勝久は、新日旗揚げメンバーの1人ですが、引退が1977年だそうで、実は私もレフェリーとしてしか知りません。
勝頼が入団した時には、父親の現役時を知っている人も周囲に少なかったでしょうから、父親と比較される事は、怜於南や力より少なかったでしょう。
やはり、父親が現役のうちに同じ団体で…というのは、レスラーとして大成するのに足枷となってしまうのでしょうか。
大地もゼロワン⇒IGFと移籍する中で、何やら伸び悩んでいた印象が有ります。
ゼロワンでは大谷ら、IGFでは小川や藤田など、破壊王をよく知る人に囲まれて、やり難かったところも有ったかもしれません。
大日本移籍後は同年代の対戦相手に恵まれ、父親譲りのトンパチさがノビノビと発揮されているよう。
昨年だったか、IGFで小川にKO負けしましたが、いつか小川を倒せるくらい実力をつけて欲しいです。
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