SMAPの解散に伴い、それぞれのレギュラ―番組
のタイトル変更なども報じられているが、真っ先に動いたのが『中居正広の金曜日のスマたちへ』だった。
解散を正式発表する前のタイミングで、ひっそりと『中居正広の金曜日のスマ゛イル゛たちへ』に変更した。
TBSとしては変更ではなく、これがもともと正式名称であったといわんばかりのスタンスだが、誰の目にも変更であることは明らかだ。
しかし、そうなると気になるのは、なぜそのような言い訳がましいことをしてまで番組タイトルを変えたかという点だ。
「あれは中居さんの意思といわれています。解散が正式決定となれば、番組タイトルを変更しないといけませんが、
解散発表後に変更するよりも、こっそりと変えてしまって番組への印象悪化を避けたかったそうです。
中居さんは数多くのレギュラ―番組を持っていて、今回の一件をきっかけにやる気をなくしているみたいですが、
そんな中でも『金スマ』だけは終わらせたくないという気持ちを持っていたようですね」(テレビ番組関係者)
TBS側の思惑かと思ったが、そこにはMCである中居本人の意思が大きく関わっているという。その理由とは何なのか?
「以前から『金スマ』を見ている人はご存じでしょうが、生前、飯島愛さんがこの番組に出演していました。
芸能界引退とともに番組も降板し、そのあと飯島さんは亡くなってしまいましたが、『金スマ』の中では特集が何度も組まれています。
そして、中居さんが『金スマ』にこだわる理由も、そこにあるといわれているんです」(同)
飯島愛は2007年3月31日に『金スマ』の収録を行い、この仕事を最後に芸能界を引退した。
この模様は4月6日に
放送されたが、その翌年の2008年12月24日に自宅マンションで死亡しているのが発見された。
「飯島さんはひと言でいえば『気遣いの人』でして、番組中も末端のスタッフに至るまで、
しっかり気配りの目を向けて何かあれば手助けもしたり、親身になって話をしてくださるような人でした。
だから、業界関係者の中にも非常に多くのファンがいたんです。AVからの転身とあってテレビ局への抗議電話
も多かったのですが、
スタッフの中に彼女の人柄を評価する人が多数いたため、そうしたクレ―ムからも守り抜いた経緯があります」(同)
飯島愛が多くの人々から愛された理由はわかったが、これと『金スマ』がどのように関係するのだろうか。
「つまりは、中居さんもこうしたファンのひとりなんです。だからこそ『金スマ』の中では追悼企画を組んでいますし、
番組を続けることで
飯島愛という人間がいたことを忘れてほしくないんだと思います。
そのためには『金スマ』だけは終わらせたくないと考えているわけです」(同)
そこまで思わせた
飯島愛の人間性もすごいが、死去から8年が経過した今でもその思いを持ち続け、
解散というショッキングな出来事があっても
番組継続にこだわる中居正広の姿勢もただ一言、すごいとしかいいようがない。
トカナ
転載(文・吉沢ひかる)
ログインしてコメントを確認・投稿する