先日、Andoroid TVを購入した。
買い替えの理由は単に前のTVが古くなった為なのだが、これがことの他面白いのだ。
わざわざ日記に書くくらい。
この機械で、僕はTV番組を殆どみない。(読書好き)
見るのはyoutubeだ。youtubeにこんなにクラシック動画があるとは知らなかった。
リモコンがマイクになっていて音声検索できる。
「マーラー 5番」「朝比奈隆」とか勝手にキーワードをリモコンに言うと、ピコって感じで検索される。
そうすると出るは出るわ、山のように。
晩酌しながらが多いので、音声のみのものは省き、動画をセレクトするのだが、それでも見切れない。
昔見た「朝比奈のドキュメンタリー」など青春時代を思い出す。
チェリビダッケの映像も見た。
クライバーも見た。
もうyoutubeは何でもあるのである。びっくりした。
地方に引っ越して、オーケストラ演奏に触れる機会が減った自分にはとてもありがたい。
TVとはいえ、大画面なので、それなりの迫力もある。
そのせいで、今月は、読書、CDの時間が減った。
来月になったら飽きるかもしれないが。(笑)
youtubeはいろいろ問題があるだろう。
でもオーケストラ自体が自己PRの為に、動画をUPしている正式なものも多数ある。
それを追いかけるだけでも相当数あるだろう。
クラシックの場合、著作権が切れたものも多数ある。
普通の人は、CDを買わなくても事がすんでしまう。
部屋にあるステレオ装置も、CDプレイヤーでなく、Android TVを導入したいくらいだ。
事実、リビングにあるミニコンポは最近、使っていない。
家族もむかしの映画やミュージカルを再生してよろこんでいる。
便利なことは確かだが、よいことなのか、わるいことなのか。
***
ネットは僕らの時代を変えた、流通の値段がめちゃくちゃに分かってしまう。
リフォームの見積もりも、すぐに「高い」「安い」が分かる。
(一番高いのは人件費だ。これはあまり変わらない。むしろ高くなっている(笑))
先日、現場の後、リフォーム屋の大将と喫茶店に行こうとした。
喫茶店が淘汰された時代、地域で、大将曰く
『「割烹セブンイレブン」や「純喫茶 ファミリーマート」なら多数ありますけど。笑』
一同爆笑。
喫茶店もきびしい。
「30年後に消滅している職業」という言葉などを耳にするが、
本当に時代に沿って、仕事をしていくのは大変である。
ファミリーレストランも24時間営業を辞めるというニュースも聞く。
***
その点、学問はすごい。
昨日、大学院の頃の先生から翻訳書が贈られてきた。
トゥーゲンハット著『論理哲学入門』という本が文庫化されたのだ。
今の僕には、とても読む余裕はない。
が、本自体は、論理学の要諦がコンパクトにまとまっている。
古典的な命題論理から、ポールロワイヤル、カント、フレーゲ、クリプキまで扱っている。
この本で扱っている歴史の範囲は、アリストテレス以来だから、ざっと2千年以上である。
すごいものである。
ネットなんて、たかが数十年。
そしてこの論理学の発達、二進法の発達から計算機、コンピューターが産まれ、ひいてはネット、スマホの時代が来た。
この打っているフォントも0か1である。
だからandroid TVの話から、論理学の話もうまく繋がった?(笑)
ともあれ、トゥーゲンハットの本、
おススメです。ちくま学芸文庫なので、入手しやすいです
いわゆる専門書ですが、教育的な本なので、忍耐強く読めば分かるようになっています。
知的好奇心のある方なら、一年くらいは持ちそうな本です!
ログインしてコメントを確認・投稿する