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2016年11月06日13:41

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MYSTIC ARKをやった。

 オススメされた「MYSTIC ARK」をプレイした。SFCで1995年に出たゲームらしい。基本的にはRPGといっていいものだ。一言で感想を言うと

「怖い」

というのが私の印象だ。

・謎の銅板(のような何か)によって人形(ゲーム内ではフィギュアと言われる)に変えられてしまう人々のデモ画面は、キャラが銅板から逃げ惑うばかりで何の説明もなくて怖い。

・ゲーム開始後、誰も居ない神殿の曲が怖い

・神殿は妙に生活感があるクセに誰も居なくて廃墟みたいで怖い

・「巨大な野菜の中をくりぬいて住居にしている世界」から狂気を感じて怖い

・色んな物、人、現象、台詞から、意味深な裏をほのかに感じられて怖い

・色々と怖すぎて、ギャグですら怖い

・闇の世界はもうただただ怖いだけ


<ゲームとして>
・世界
 このゲームはスタート地点の神殿を基点として、さまざまな物を経由して色んな世界に行き、そこで問題を解決してアークを集める事になる。2つの海賊が対立している世界、野菜の中で生活する世界、子供しかいない世界、色や音の無い世界などなど。

・フィールド
 キャラは大き目。FF6くらいか。1マスごとの移動ではなく、1ドット単位で移動するのは、FCのゲゲゲの鬼太郎RPGを彷彿とさせるが、こちらに鬼太郎のような理不尽な座標設定は無いので安心して欲しい。グラフィックはかなり綺麗。

・エンカウント
 画面左上にレーダーが表示されていて、そのレーダーの中で敵シンボルと接触すると戦闘になる。フィールド上に敵の姿を見ることは出来ないし、敵の種類もわからない。
 敵はフラフラ動いているが、基本的にプレイヤーに近づいてくる。壁や水場などの障害物は無視して近づいてくるため、ランダムエンカウントとあまり変わらない頻度で戦闘になる。心構えが出来たり、HPが減ってないかチェックしたり事前準備は出来るのかなぁ。

・戦闘
 敵がこちらを向き、画面に背を向けた仲間たちが戦う。
 素早い順に行動していく。丁度天外魔境IIと同じ感じ。
 ただ一つ独特なのは、「敵の行動対象=直前に行動した仲間」という点である。行動した人物は1歩前に出るのだが、その1歩前に出ている人物だけが敵の行動対象になる。そのせいで、下手すると敵からの攻撃が毎回特定の人物に集中したりすることがある。なんでこんなシステムにしたのだろう?
 私が個人的にバフやデバフを利用しない人なせいか、戦略性はあまり感じられなかった。とにかくレベルを上げて殴るだけでなんとかなっちゃった。

・仲間
 ゲーム開始後のソロ期間が結構長くて参った。特に最初のボスからいきなり回復魔法を連打しやがるせいで戦闘がなかなか終わらない。
 人形化されていたどこかの誰かにアークを宿らせることによって仲間として使役出来る。最初の力のアークを入手した段階でいきなり6人も仲間が増える事になる(力のアークが使えるのは一人だけなので同時に使えるわけではない)のだが、神殿からフィギュアを持ってきて宿らせるだけで、その出会いに劇的なものは何もないし、その人物の素性も、性格も、まったくわからない。説明書には何か書いてあるのかなぁ?

・アドベンチャー的要素
 物を調べると拡大画面になって「見る、さわる」みたいなコマンドを選択する状態になることがある。ぶっちゃけただの総当たりでなんとかなっちゃうんで、どうでもいいなぁというのが私の印象。
 ただ、実は続編ではこのアドベンチャーパートだけのゲームになったらしいので、開発的にはこっちがメインにやりたかったことだったのかなぁ。

・死のペナルティがデカイ
 主人公が死んだら即全滅でセーブ地点まで戻され、所持金は半減。仲間が死ぬとフィギュアが神殿に戻されてしまうため、道中で死んでしまうともうどうにもならない。一度神殿に戻るしか復活させる手立てがないのだ。しかし、神殿に一瞬で戻る方法は無いし、世界によっては神殿からその世界へいくのに結構な距離がある世界もあるので、「一人死んだから戻って復活させてまた来よう」なんてことをやっていたら、場所によってはそれだけで1時間ほど使うかもしれない。仲間が死ぬととにかく辛いゲームだ。
 で、そんな感じなのに中盤あたりからザコが普通に即死魔法を連発してくる。私はかなりレベル上げをしたので効果が無く終盤あたりまで気付かなかったのだが、これはそうとうやばい。途中で気付いて震え上がった。

・文字
 黒い文字の周りに薄茶色で縁取りがしてあって、なんだかホンワカする。

・装備
 どれをだれが装備出来るのかわかりにくい。下取りシステムは便利。

・曲
 曲がかなり良い。神殿が意味不明で怖すぎるせいで、普通の平和な村の曲でさえ「何かあるのか……?」と思ってしまって怖く感じていたが。
 特に戦闘の曲がやたらと多い上に、「なんでここでこの曲になるの?」という選曲の意味不明さをよく感じた。選曲って大事ですね。


<感想>
・闇がかわいそうすぎない?
 闇の一人称が ボク→おれ→わたし になっていく過程がぼんやりわかるのだが、とにかく可哀想。あんな暗い、ゴーストがいる屋敷にずっと一人で閉じ込められていたら、そりゃ何か歪むわ! 神様ひどすぎる。

・結局あいつらは何なんだったんだ?
 結局のところ、主人公はこれから産まれる子供の魂だった……というわけなのだとおもうのだが、そのために与えられた試練がこの数々の世界だったみたいなことを神様が言っていた気がする。じゃあ結局あの人々は何だったのか……ただ神様が用意したコマなのか? みたいな虚無感がすごい。

・ラスボスがポっと出すぎない?
 ラスボスは闇でよかったんじゃないのかな? 闇が邪心を得て……っていう展開でもさぁ。だめかね。この邪心に負けて産まれたのが生来の悪人ってことなんですかね。
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