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2016年10月27日16:27

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“ボートの鉄人”が激白 海の森水上競技場は「競技に適さない」

 下記は、2016.10.27 付の産経ニュース【東京五輪】です。

                      記

 2020年東京五輪・パラリンピックの、ボート・カヌー会場の行方が注目されている。大会組織委員会の森喜朗会長らは予定通り、「海の森水上競技場」での実施を示唆し、東京都の小池百合子知事は、宮城県登米市の「長沼ボート場」への移転も検討していたが、21日の定例会見では「東京都として(会場を)決め打ちするのはどうか」と、ややトーンダウンした。こうしたなか、5大会連続五輪出場を誇り、「ボートの鉄人」と呼ばれる武田大作氏(42)が、海の森−に異議を唱えた。(夕刊フジ)

 「海の森水上競技場は、そもそも競技に適していない。作ったとしてもレガシー(遺産)にはなり得ない」

 アトランタからロンドンまで五輪に続けて出場し、ボート競技を知り尽くした武田氏は、こう言い切った。

 海の森水上競技場をめぐっては、491億円まで膨張した整備費が一気に300億円前後に圧縮された試算が発表されるなど、都民に不信感が広がっている。加えて、アスリートから批判が噴出しているのだ。

 その理由は、大きく分けて3つある。

 まず、「騒音」の問題だ。同競技場は、羽田空港に近く飛行機がひっきりなしに飛び交い、離着陸の轟音が選手の集中力をそぐという。

 「風」の問題も大きい。同競技場の近くには風力発電所があるほど「風が強い場所」として知られる。コースには横方向から風が吹き込むことが考えられるのだ。

 武田氏は「ボートは細くて長い。横風を受けるとバランスを取ることが難しく、選手は横風をとにかく嫌う。さらに、風が吹けば波が立ち、コースが風上にあるか、風下にあるかで波の高さが違ってくることも想定される。レーンごとに波の高さが違うとなれば、フェアプレーを担保することは難しい」と語る。

 最後の不安材料は「水質」だ。

 国内のボート競技選手は現在、淡水の利用を基本としている。だが、海の森水上競技場は海水である。アルミ部品が多いボートは塩害に弱く、利用ごとに腐食が進む可能性が高い。浮力の問題もあり、水質が変わることで競技にどんなマイナスが生じるかも不安は尽きないという。

 武田氏は「東京五輪を開催するに当たって、『レガシーになる競技場を整備する』といわれているが、海の森水上競技場は整備してもその後、選手らが利用しない可能性が極めて高い。仲間の選手たちからも『五輪後も使っていきたい』という声は聞かない。お金をかけて競技場を整備するのなら、選手たちが使えるものを作ってもらいたい」と語っている。

 何百億円もの税金を投入して、“負の遺産”をつくる意味があるのか。
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 http://www.sankei.com/sports/news/161027/spo1610270010-n1.html
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