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2016年10月10日12:24

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ナッシングウォー! 戦う理由と武具の行方その2

やはり最終回は1つじゃ終わらない!

ということでその1からの続きです。



■クライマックス
先ほどの部屋で、わざと偉そうに待つアレガス。
番人のように左右に控える巨人とゴーレム。

アレガス「なあ、もうやめにしねえか。これ以上やったら死人が出るぜ」
アレガス「お互い、命は大事だろう?」
マリー「は、魂をあんなに軽く扱うあなたがよく言うわね」
マリー「魂は死して次の生につながっていく。そう、あなたがかつて裏切りの英雄だったように(一同笑)」
アレガス「武器に思い切り囚われてるお前が言うな(一同笑)」
コタロー「父ちゃんの魂を、道具みたいに使われてたまるか!」
ミントス「あなたが、命について語る資格はあるのかしら?」

アレガス「もちろん、俺がやってることが正義だとは思わねえよ?」
アレガス「でも、消えていく魂を再利用して何が悪い?」
アレガス「その武具は力の象徴なんだよ。理由はなんであれ、お前たちだって自分の意志でその武具を、力を手放してない!」
マリー「わたしは手放せないんだけど……(一同笑)」
アレガス「例外はおいといて(笑)……、人は手に入れた力を手放したくない! それが本性なんだよ!」

マリー「ええ、確かにわたしは生きるためにこの武具にすがったわ」
マリー「でも力は使い方によって人を幸せにも不幸にもできる」
マリー「あなたの力の使い方は多くの人を不幸にするわ。だから、止める!」

ミントス「あなたが魂を道具として扱うのはとても悲しいわ」
ミントス「手段を選ばないあなたは、放ってはおけない!」

コタロー「どうしよう。おいらがここまで来れたのって風伯煙布があったからなんだよな。効果強いし」
アレガス「だろう?(笑)」
マリー「力に魅せられてる(笑)」
ミントス「それだけじゃないでしょ!(笑)」
コタロー「そ、そうだぜ!(汗)」

コタロー「確かに風伯煙布の力がなければここまで来られなかったかもしれねえ」
コタロー「でもこいつがなければおいらは里を出なかったし、マリー姉ちゃんやミントス姉ちゃんとも出会えなかった」
コタロー「武具は力だけじゃない! 人と人をつなげるんだ! それがおいらたちの力だ!」

アレガス「いいぜ。見せてみろよ。武具だけじゃない、お前たちの力!!」

ということで最終戦闘開始です。

ミドルのアレガスはデータが多すぎたので単独中ボスとして登場しましたが、本来設定的には指揮官タイプのアレガス。
最終戦闘ではゴーレムと巨人という手駒を指揮する感じに組んでみました。
ただそれだけでは面白くないなーということで。

GM「セットアップで《アーススミス》を宣言」
マリー「あーすすみす?」
GM「こいつ、本業は武具作りの達人ブラックスミスなんです」
GM「というわけで、ゴーレムと巨人が戦ってる後ろで自己強化してきますよー」

これまたかなり長かった(苦笑)。
まあでも最終回の最終戦闘だから仕方ないかなー。

・フェイトを惜しげもなく出し切るコタローの《ブロウアップ》+《スペシャリストIII》でシーン攻撃。アレガスをかばったとはいえ巨人が一撃でダウン!
・連携攻撃の影響で飛行状態になったアレガス。それを利用して後衛のマリーへと肉薄。
・耐えるミントス。カバーウォーリアの本領発揮。
・最初は「馬がいないから平気」と言っていたが、自己強化が重なり洒落にならないダメージになっていくアレガスの攻撃。
・オリジナルスキル《俺によこせ》(注5)によってPCのスキルを封印しつつ、自分のスキルとするアレガス。
・1ラウンド目はミントスの《ボルテクスアタック》が封印されて決め手に欠ける。
・2ラウンド目はマリーの《プロテクション》が封印されて防御がピンチに。
・4ラウンド目はコタローの《リゼントメント》が封印されてダメ押しできず。
・ミントス決死のボルテクスも、GM渾身のクリティカル回避!
・ゴーレムが倒れ、アレガス最後の力として《再行動》が生える。もう満身創痍のPCたち。

GM「では、《クロススラッシュ》2回目(ころころ)命中」
ミントス「…………だめ、避けられない。蘇生もさっき使っちゃったし、倒れる」
GM「そこでイベントが発生します」
フリスク「ミントス! 僕の武具の力を受け取れ!」
GM「ミントスのフェイト以外のリソースが全回復します」
ミントス「フリスク?! ありがとう!」
GM「ちぇー、このギミック使わなきゃ戦闘終了後にフリスクがとどめの一撃さしにいく予定だったのに」
ミントス「これはこれでよかったような(苦笑)」
マリー「…………ミントスのボルテクスが復活したけどピンチは変わらないわ」

GM「(苦笑いしながら)この状況、見覚えあるなぁ」
PLたち「??」
GM「多分あと数回でミントスが落ちて、残ったマリーとコタローの回避にかける展開」
GM「これ、第1話の全滅したときとシチュエーションそっくりだ」
PLたち「!!」
GM「さあて、今回はどうなるかな?」

次のラウンド。
GMの宣言通り、ミントスは倒れます。
ミントス「……ごめん。守り切れなかったっ」
マリー「次はわたしか……ここで回復? いや、攻撃? 最後はコタローに賭けるしかない?」
コタロー「まじかよぉ〜、おいら、そんな、まじかよ〜(一同笑)」

GM含むPL一同、何度か全滅を覚悟した後……。

マリー「最後のフェイト! 《エグゼキューターIII》で貫通ダメージに!」
GM「…………防御はかなりあったんですが貫通じゃ仕方ない。20点オーバーでおしまい! 倒れます!!」
一同「ふ〜〜〜」

■エンディング
アレガスが倒れ、動かなくなると、部屋の隅にいたフリスクがナイフを持って突っ込んできます。
力なく見送るミントス。
わかっていて止めないマリー。
……フリスクを止めたのはコタローでした。

コタロー「こいつが死んだら、父ちゃん戻せなくなる!」
フリスク「お前にわかるのか! 生まれてからずっと騙されていたわたしの憎しみが!」
コタロー「でも! こいつはもっときっと悪だくみしてる! こいつをここで殺したら、それ全部そのままだ!」
コタロー「それをつぶすほうがいいでしょ!」
フリスク「……ぐ、ぐぬぬ……でも」
マリー「でもコタロー、こいつ殺さないと多分またあなたの言う通り悪いことするわよ」
コタロー「それなら、おいらたちで見張って……」
マリー「あなたが生きてる間はいいかもね。でも50年後、100年後も多分アレガスは生きてるわ」
マリー「こいつをここで生かすということは、未来に対して責任を負うということよ」
コタロー「で、でも」
マリー「どうするの? ミントス?」
ミントス「……アレガスを、ミンティアに戻す。……(GMに向かって)できる?」
GM「なるほど確かに。達人が死亡するときに武具に触れていれば魂吸収されるから、可能ですね」
ミントス「だよね。そして、そのとどめをさすのはフリスクにやってもらう」
フリスク「!」
ミントス「そうすれば、フリスクの憎しみも消えるし、アレガスの知識は残るから武具の研究も続けられる」
コタロー「!」
マリー「なるほどね。でも、アレガスは元々その状態から生まれたんでしょ。もう一度出てこない保証は?」
ミントス「わたしがミンティアを離さない。今度は絶対に」
ミントス「その上で、わたしがもしアレガスに操られそうになったら……」
マリー「なったら?」
ミントス「そしたら、みんなが止めてくれるでしょ?」
コタロー「もちろんだぜ! もうアレガスに悪いことはさせねえ! 里に伝承(注6)を伝えてミントス姉ちゃんとミンティアを守る!」
マリー「……なるほどね。それならいいわ。わたしも賛成」

そんな相談をしているとうっすらと意識を取り戻すアレガス。
ミントスを見上げながら問います。

アレガス「……相談は終わったみたいだな」
アレガス「……最後に一つ教えてくれよ」
アレガス「俺は、【傲慢】は、お前に必要なかったのか?」
ミントス「……いいえ。あの時はわたしも生きることに必死だった」
ミントス「でも、【傲慢】が、あなたがわたしの一部だったのは事実だから」
ミントス「あなたが不要だったということは、いらなかったなんてことはない」
アレガス「……そうか……(目を閉じる)」
ミントス「……ええ。……フリスク、やってちょうだい」


黒幕アレガスを武具ミンティアに取り込んだ一行は、研究所から出てきます。
一仕事終えた一行は、それぞれの道へ。

コタロー「フリスクと一緒に父ちゃんを武具からご神木に移す研究するぜ! おいらはこのパーティで一番知力が高いからな!」
フリスク「ああ、アレガスの知識があれば不可能ではないと思う」
コタロー「里に研究室作らないとな!」

マリー「魂は輪廻するわ。わたしみたいなのが特別な存在」
マリー「フェルナンド、お願い。わたしをどこかの遺跡の中に隠して」
コタロー「マリー姉ちゃん……」
マリー「遺跡の場所は知らせるわ。もし未来に困ったことがあったら起こしてちょうだい」
マリー「その上で、もしわたしを武具から解放する方法がわかったらフェルナンドに知らせて」
マリー「わたしも、もう一度輪廻の中に戻るわ」
マリー「あなたたちとの旅、楽しかったわよ」

ミントス「わたしは、まだ世界にあるっていうアレガスの残した武具を集めるわ」
ミントス「それを全部集めないと、ちゃんとした後始末にならないでしょうから」
ミントス「大丈夫。時間はたくさんあるし、ミンティア(アレガス)も一緒だから」

……ということで、七つの武具にまつわるお話はここまで。
お疲れさまでしたー。

◆PLさんたちから一言
キャンペーン最終回恒例。
セッション終了直後に感想を伺いました。

〇コタロー→ムクさん
なんていうかもう、ぎりぎりの戦いでした(一同笑)。
攻撃はそんなくらってないんですけど、PLのHPが削られたみたいな。
大体やりたいことはできたんでよかったです。
(やりたかったことって?)
避けキャラとか、マスコットだけど決めるところは決めるとか。
楽しかったです。

〇ミントス→青海さん
GMには設定を拾っていただいて、PC1みたいな立ち位置にしてもらってありがとうございました。
元々奥手というか、あまり喋らないキャラだったけど、最終回は色々言いたいこと言えてよかったです。
ゲーム的には、やるべきことというか、壁としては役に立てたかなって思います。
2人の壁になれたのは嬉しかったです。

〇マリー→TSさん
最初に弓ひいちゃった(注7)からね(笑)。
なんとかレンジャーなしでも弓使えるぞってことをやってみたかった。
ファランクス強かったね。
あとバディデータも使えたし、あと最後(ボスが)ブラックスミスってのは設定とあってたね。
本当に武器職人だった。
新データ満載のいいキャンペーンだった。
というわけで、ストレンジャーガイドも出ましたし、ホブゴブリンやアルカードもサイバーオーガンも……
(新キャンペーンへの展望なので割愛)。
……てのをやりましょう! とりあえずお疲れ様でした!

◆反省と考察
ロール:5点
ゲーム:4点
ストーリー:5点
ボーナス:5点

ついに終わりました!!
ロールとストーリーは申し分ないでしょう。
三人は本当にかっこいいロールプレイをしてくれました。
この三人がいたからこそ、この物語が創りだせました。
本当にありがとう。
ゲームは悩んだけれど、後出しっぽくて使いたくなかった保険のギミックまで使ったので少しだけ減点。
その分ボーナスに。
そしてボーナスは、キャンペーンの無事終了を祝ったご祝儀もいれて5点で。

○良かった点
・PLたちに投げっぱなしてよかった。
・色々データ使えました。

○悪かった点
・全体的に行き当たりばったりだったかもなあ。

では個別解説。

・PLたちに投げっぱなしてよかった。
感想にもちらっと書いてあるが、今回のテーマは二つ。
1つは言うまでもなくお祭りみたいなアレガスフルアーマーVS七人の冒険者である。
もう1つのテーマは「PCたちの戦う理由」であった。

今回のキャンペーンはとにかく「押し」の理由ばかりで、PC自体が興味を持つような展開はあまり多くなかった。
そこがずっと気になっていたので、最終回のボスはこんな搦め手というか、交渉してくるようなキャラになったともいえる。
そして生まれた、PCたちに戦う理由を自分で見つけてもらう展開。
ミントスは自分の責任をとるために。
マリーはアレガスを放置するのが危険であると確かめてから、それを止めるために。
コタローは仲間のために。
大体期待していた通りになってくれたけれど、シナリオ作成段階では本当にそうなるのか不安で仕方なかった。
もっと強くシナリオで誘導したほうがいいのかな。
でも誘導強すぎて一本道みたいになるのは嫌だな。
この間でふらふら、ふらふら揺れていた。
最終的にはいつもお世話になってる方に相談した結果「PLを信じるなら任せてみれば」的なアドバイスをもらって、そうすることにした。

結果、やっぱりこの面子はすごい。
こちらの用意した以上のものを自分で作り上げてくれた。
もちろんフィロスが舞台を整えはしたが、やはり役者が彼らでなければこうはいかなかっただろう。
「投げっぱなし」と書いてはいるが、「信じて任せる。フォローする準備もちゃんとする」ということ。
そんな信頼関係から、本当に素晴らしい物語は生まれるのかもしれない。

・色々データ使えました。
基本クラス、地方クラス、上級クラスの全てからスキルを大体1つずつとったアレガスフルアーマー。
アイテムガイド2のリンクアイテムも最大限利用して作った10レベルバディデータ。
ブラックスミスの強化スキルを中心に据えたアレガスコマンダー。
キャンペーン全体に目を向けると、まずは伝承武具とS武具。
そして今まで使ったことのない種族やサポートクラスたち。
本当に色んな新しいデータを使ったキャンペーンでした。
まあ、我々ゲーマーなので新しいデータがあると使いたくなっちゃうのは仕方ないよね(笑)。
やっぱレベル9までだとサポートクラスが一番生き生きするから楽しいなあ。

・全体的に行き当たりばったりだったかもなあ。
最終セッションはそんなに悪いところないつもりなので、キャンペーン全体を通しての反省点として。
実はバックヤードでは色々ありました。
PL同士のあれこれって意味ではなく、シナリオ作成にフィロスが右往左往という意味(苦笑)。
そもそもフィロスは、本筋を作ってからキャンペーン始めることが多かったので、先にキャラクターを作ってもらうのは初めてみたいな感じだった。
だからこそ楽しめたが、だからこそ苦しんだともいえる。
当たり前だが、各PCに全く接点ないんだもん(笑)(注8)。

そんな油断すると空中分解してしまいそうな状況で、フィロスは公私ともに結構ハードな時期に入ってしまった。
セッションの準備はしたい。でも、どうしても時間が作れない。
そんなときが結構あった。
こんなことを書くと「十分にシナリオを練らずにセッションするなんて、参加してくれるPLに失礼だ」と昔の自分に怒られそうだけど(苦笑)。
でもできないもんはできないんである。
そこは色々工夫したのがこの結果である。
まあ……本当に、ちゃんと終わってよかったー。





というわけでなんとか落ち着けることができました、最終回。
「伝承武具」と「キャラメイクファースト」という始めた段階で目的は達成したようなキャンペーンでしたが、とにかく終わらせないことには達成とは言えないので。
もう大体の感想は書ききったので、最後は短く。

参加してくれた青海さん、TSさん、ムクさん、本当にありがとうございました。
またセッションしようぜ!!
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