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2016年10月10日12:22

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ナッシングウォー! 戦う理由と武具の行方その1

【TRPG感想】
先日は自分がGMのアリアンロッド2E(注1)でした。

ついにセブンアームズキャンペーンも最終回。
全5回という比較的コンパクトなキャンペーンだったのですが、なかなか深い話になりました。
とにかくPLの皆さんには感謝を。

では早速キャラクター紹介から。

◆キャラクター紹介
名前(PL名):ミントス(青海)
性別/年齢/種族:女/外見24歳/ディーバ(エルダ)
クラス:ウォーリア/ニンジャ
ゲーム的特徴:
WEBキャラシーはこちら。
http://www13.atpages.jp/phirosu/chara.php?id=602

成長では《バーストブレイク》を伸ばしてCLがダメージに加算される《ビッグバン》とかを取得。
個人的に鋭いなーと思ったのは嘘を見破る《インサイト》を取得したこと。

前回黒幕のアレガスが登場したことを受けてなのか、会話術対策なのか。
相変わらずのデータ感覚がロールプレイ面までにじみでてきてなんだかすごいかっこいいです。

戦闘では、倒れたことを残念がってたみたいですが、きちんと仲間を守って倒れるなら戦士として正しいあり方だとフィロスは思いますよー。

ロール的特徴:
「感情を切り捨てた」という設定もあるのだろうが、今まであまり前面に出てこなかったミントスさん。
でも今回ばかりはさすがにそうはいきません。
GMの策略によって話の最も根幹にいてもらうことになったので、色んなことの責任をとらねばならくなりました。
……いや、これはGMがそう誘導されたのかな?
もうどっちが起点だかわからないけど、とにかく前に出ないのに存在感があるという深みのあるロールプレイでした。

その他:
毎回GMの斜め上を行く青海さんです。
今だから言えますが、最初に設定を見たときから「こいつは、キャンペーンの核にせざるをえないぜ」と冷や汗をかいたGMです(笑)。
色々と重い役割を背負わせてしまったような気もしますが、青海さんはきっちり考えて答えを返してくれたので、今回のエンディングはとても満足です。
また、ぜひ一緒にキャンペーンやりましょう!

■PC番号:2
名前(PL名):マリー・カーン(TS)
性別/年齢/種族:女/外見14歳/レムレス
クラス:アコライト/ファランクス
ゲーム的特徴:
WEBキャラシーはこちら。
http://www13.atpages.jp/phirosu/chara.php?id=613

ちょちょいとリビルドしつつファランクスからダメージアップ系スキルを大量取得。
90点オーバーという弓アコライトとしては驚異的なダメージを出すようになりました。
これでレンジャー通ってないんだから恐ろしい。

でも特筆すべきは、マリーさんじゃないけどTSさんの連携攻撃の指揮でしょう。
以前から予告していた「ボス1人VS味方7人の戦闘」に対して、ギルドサポート《連携攻撃I・II・III》を取得。
その場の状況に合わせて最適な連携スキルを指揮するのは多分普通の人じゃできません。
残念ながら7人連続攻撃はできなかったわけですが、かなりお祭り感覚だったと思います。

ロール的特徴:
前世ネタで妄言プレイが全面に出るマリーさん。
ただそれでも論理的に押さえるところをしっかり押さえるのはさすがです。
ミントスやコタローが「感情面」で話をするのに対して「論理面」をきちんと追いかけてくれてありがとうございました。

その他:
今キャンペーンもお疲れさまでした。
前世がどーのこーの言い始めたときはどうしようかと思いましたが、きちんと伝承武具の設定をとりこんだ素晴らしいキャラクターでした。
惜しむらくはフィロスの感想では紙幅が足りず、前世ネタの10分の1も表現できてないことでしょうか(笑)。
毎回新しいキャラクターが出てくるTSさんの引き出しの広さには本当に感服します。
ぜひこれからも色んなキャラクターを見せてください!

■PC番号:3
名前(PL名):コタロー(ムク)
性別/年齢/種族:男/2歳/ベスティア(カニス)
クラス:メイジ/シーフ
ゲーム的特徴:
WEBキャラシーはこちら。
http://www13.atpages.jp/phirosu/chara.php?id=612

成長では順当に固定値やフェイトを上げて地力をアップ。
同時に《ウインドバリア》《ドッジムーブ》を取得して回避が驚異の値に。
あと《ランナップ》もかなり活躍してました。

他の仲間から頭ひとつ抜き出た回避力によって、ピンチになると回避盾として前に立たざるを得なくなるメイジ(笑)。
でも、本当にコタローの回避は恐怖でした。
だってあたるかどうかGMにもわからないもん(笑)。
自爆やら回避やら、不安定さがある意味若さのロールプレイにつながってたのかなー。

S武具やリンク装備など、アイテムガイドをフル活用してたのも多分コタローだったかと。
色々小ネタがきいてました。

ロール的特徴:
他の二人に比べて最も迷いの振れ幅が大きい若者。
GM的には今回みたいな「迷わせる問い」にきちんと迷ってくれるPCはとてもありがたかったです。

答えへと至る過程も、とてもぐっとくるいいロールプレイでした。
仲間を大切に思う気持ちで戦うってのはフィロス大好きです。

その他:
斜め上その2のムクさん。
とはいえさすがに今回は斜め上ではなかったかな。
ムクさんとのセッション回数も増えてきたしなぁ。

以前とあるPLさんを「熱いロールプレイが得意」と評しましたが、ムクさんの場合は「あったかいロールプレイが得意」な感じがします。
見ててほっとするような、ほっこりするような。
今回見た目がもふもふな犬だったせいもあるかもですが(笑)。

これからも稀有なそのあったかさを見せていってほしいです。

◆粗筋
■前回までの粗筋
遠い遠い昔の時代、ミントスという1人のエルダがいた。
己の中の【傲慢】を体外に剣として切り離すことで災厄を逃れたエルダの生き残り。

時は流れ現代。
手にすれば世界を変えるという伝説を持つ『七曜の武具』に導かれ、3人の冒険者が集まった。

長剣「ミンティア」を持つミントス。
首巻(服相当)「風伯煙布」が一族に伝わる忍犬の里の若者、コタロー。
かつての魔族戦役で仲間を守って死亡し、弓「サイコハンターボウ」にとりつく幽霊となったマリー。

3人は冒険を繰り返すうちに
刀「活性丸」を持つカジキ、
斧「チャンピオンハルバード」を持つドン、
短剣「カメレオンナイフ」を持つフェルナンド
と遭遇する。

そしてミントスを執拗に憎む、ミントスと同じ顔のフリスクが現れる。

降りかかる火の粉を払うため、ミントスたちはフリスクのアジトに潜入。
フェルナンドたちを人質にとられたりしながらも、なんとかフリスクを撃退。

その場に現れた真の黒幕アレガス。
そしてついに揃った七つの武具によってミントスは全ての記憶を取り戻したのでした。

・ミントスが作り出した剣「ミンティア」は手にして死んだ達人の魂(技術と知識)を吸収して蓄積する能力を持っていた。
・ミントスが災厄を逃れるために地上にミンティアを残した間、様々な人間の手に渡り、たくさんの魂を吸収してきた。
・そしていつか持ち主を操り、アレガスという存在を作り上げた。
・アレガスは、ミンティアをコピーして残り6つの武具を作り出し「七曜の武具」という伝説を作った。
・死者の魂を取り込むがゆえに、武具には憎しみなどの悪い感情がたまりがちだった。そんな憎しみだけを切り離したのがフリスク。
・フリスクに「ミントスが悪いんだぜ」と吹き込んだのはアレガス。

そんなわけで、今まで「ミントス殺す」だったフリスクの憎しみの対象はアレガスに移ります。
ただ、アレガスは強力な存在なので1人では敵わない。
そこでフリスクはPCたちに「一緒にアレガスを倒してほしい」と依頼したところまでが前回。

■オープニング
フリスクは準備が必要といって姿をくらましました。

PCたちは「依頼はされたけれどもアレガスを倒すモチベーションがなぁ」と言っているところにアレガス登場。
登場といっても、個別オープニングでそれぞれにアレガス本人が接触してくる感じですが。

全てのシーンで「アレガスそんなに悪い人じゃないっぽいよ?」というアピールをするGM。
今回予告でも伝えていたのですが、今回のアレガスは「戦う理由を奪う」というのがテーマ。

コタローが「お父ちゃんを武具から解放して、ご神木のお母ちゃんと一緒にいさせてあげたい」と言えば、素直に今はできないと謝ってから今後研究してみようと言ったり。
マリーには、かつての魔族戦役でマリーが命を落とした時のことを謝罪したり。
ミントスには、フリスクが予想外に暴走してしまったと弁解したり。

ただ、マリーとミントスは「そんなに嘘を言っているわけではないが、全てを話してるわけでもない」ということ気付く。
コタローは気付けなかったので「あいつ悪い奴に思えねえんだ」とか言ってましたが(笑)。

■ミドル
さて、ここまでPCのモチベーションを揺さぶるのには意味があります。
元々このキャンペーンは武具というキーワードで集まったPCなので戦う動機が薄いという話が何度も出てました。
それなら、いっそのことそこをテーマに最終回をやってしまおうというのが今回のお話です。

そのために用意したミドルのギミック……ギミックというほどのことはないのですが……はこちら。

・戦いが始まるまで1日。午前と午後の2回行動できる。
・この2回で「戦う理由」を見つける。
・「誰と会うか」を宣言してシーンを開始。
・NPCが知っていることがあれば会話で聞ける。知りえないことも好きな能力値で判定して知ることができる。

……うん、我ながら投げっぱなし(笑)。
一応話相手として七曜の武具を持つフリスクやフェルナンド、アレガスとかに会えるよーってのは言いましたが、情報項目があるわけでもなし。
伏せたカードみたいな小道具があるわけでもなし。
どんな展開になるかは全てPLに投げたギミックです。

第1サイクルでは、まずミントスさんから。
ミントスさんはフリスクに会いに行きました。
言い忘れてましたが、フリスクは3日間の準備(注2)を終えて臨戦態勢整ってます。
フリスクが、憎しみの対象であるアレガスが出てこなければ大体普通であること、アレガスを倒した後に何がしたいかを確認してました。

マリーは、フェルナンドに戦う理由について質問。
フェルナンドは「今は平和っすから。豊かに暮らすためにお金っす。でも、命をかけるほどじゃないし、仲間を売るようなこともしないっすよ」と。
GM的にはフェルナンドって前世持ちって以外は一番普通の人っぽいイメージです。

コタローは、忍犬の里のご神木の前でモノローグ。
コタロー「おいら、いつの間にかあいつら(ミントスとマリー)のこと好きになっちまったみたいだ」
コタロー「父ちゃんを連れてくるのが無理だったら、ちゃんと墓参りするからそれで許してくれよな」

さくさくと2サイクル目へ。
マリーが、フリスクがつぶした研究施設を利用して、武具の深奥に眠る「アレガスの動機」に触れます。
そこにあるのは「欲しいものを欲しいときに得られる力が欲しい」という根源的欲求。
気が向けば善行もするけれど、基本的には欲望のまま他人の被害も顧みずに手段を選ばないということがわかりました。

マリー「……なるほど。つまりただのわがままなガキってことね。ちゃんと躾なきゃ駄目よ」

コタローは何かと因縁の深いカジキさんと戦う理由について語りあいます。

カジキ「アレガスは武具を集めているのでござろう。ならば、拙者の魂とも言える活性丸を拙者の死後とはいえ自由にされるのは許せんぎょ」
カジキ「いわば、死後の誇りのための戦いでござるぎょ」
コタロー「誇りのための戦い! かっこいいな! なら俺の行きつけの店(注3)があるんだ。勝ったらそこで祝杯をあげようぜ」
他のPL「死にフラグ立てにキター!(笑)」

そしてミントスは、アレガス本人と雑談。
前のシーンでフリスクの戦う理由を聞いたミントス。
アレガス自身の戦う理由を聞きます。

ミントス「あなたは何をしたいの?」
アレガス「俺は、したいようにするさ。当座は襲ってくるフリスクの迎撃だな(笑)」
ミントス「……一度ぶつからないとフリスクの憎しみは解放されないと思うの。だからわたしはフリスクに協力してあなたと戦う」
ミントス「でも、ただ殺すってのは何か違うと思うから、いざとなったら間に割り込むと思う」
アレガス「そうか。へぇ、なるほどね」

そして戦う理由を見つけた3人は、NPC4人と合流。
いよいよミドル後半はGM肝入りのデータ合戦の始まりです。

七曜の武具と同じような能力を持つ六道の武具を身に着け、とんでもない数のスキルを手に入れるアレガス。
案の定七曜の武具と同じ能力の武具は世界中にあるとのことです。
そして味方側のNPC4人はストレンジャーガイドで追加された「バディデータ」としてレベル10で作成した4人です。

ちなみにデータはこちら。
フェルナンド:http://www13.atpages.jp/phirosu/chara.php?id=578
フリスク:http://www13.atpages.jp/phirosu/chara.php?id=576
カジキ:http://www13.atpages.jp/phirosu/chara.php?id=575
ドン:http://www13.atpages.jp/phirosu/chara.php?id=574

キャラ紹介でも話しましたが、このギルドは《連携攻撃I・II・III》を全て取得。
先頭のコタローが圧倒的行動値によって先手をとり、そこに他の仲間が連携するという戦術が基本です。

マリー「まずはコタローが魔法攻撃と《ウォータスフィア》で……」
GM「あ、まずは《アデンダム》で割り込むわ」
マリー「な?!」
GM「あと、そこに《パワーブレイク》でスリップ付与しつつ《インベナム》《シックネス》つきの《クロススラッシュ》」
ミントス「シーフにシャーマン? てかさっきアデンダム使ったのにウォーロードのクロススラッシュ?」
GM「あとこのスリップは《デモンズウェブ》で判定減らす超スリップになってます」
マリー「スカウト、ウォーロードに、ウィザードのスキルまで……」
コタロー「(指折り数えながら)ていうか、今のでスリップ、衰弱、毒が入るんだぜ」
GM「あと、このメインプロセス終わったら《ホースバトラー》で90点貫通いくから」
一同「なんだってー?!」

PLが驚いてくれたようでGMは満足です。
ただ結果から言うと全部のスキルは使い切れなかったんですけどね。
さすがに「戦術を決めてからスキルをとる」のではなくて「スキルを全部使うという目的のために戦術を組み立てる」ので、そううまくは回りませんでした。

そんなびっくりどっきりアレガスはおいといて、連携攻撃でダメージを与える一行。
しかしアレガスのダメージは武具に吸収されてしまいます。

ミントス「どういうこと?」
アレガス「あーあ、もったいねぇ。今ので達人の魂が減っちまったじゃねえか」
フリスク「武具の中の魂を犠牲にして、ダメージを相殺しているというのか……!」
GM「ルール的には、武器以外の武具5つに300点ずつHPがあって順番に減っていきます」
ミントス「え、それって、300点超えたら?」
GM「(にやり)オーバーキル分は捨てられます」
マリー「GM、そりゃないよーorz(注4)」
ミントス「魂を……アレガス、あなたにとって達人の魂は?」
アレガス「あん? こんなのただの道具だろ」
コタロー「そんなわけ!」
アレガス「死んだら消えちまう魂を俺が再利用してやってるんだ。むしろ人類のためだろう?」
マリー「……最低ね」
ミントス「そう……。やっぱり、あなたを野放しにはしておけない!!」

なにしろ色んな手を出すアレガスとPC側も7人もいるので戦闘長引きました。
トピックとして覚えてるのはこの辺りかなぁ。

・コールスレイプニルした馬のホースバトラーが一番ダメージが高い。PL曰く「むしろ馬が本体」。
・とはいえアレガス自身の攻撃も、超スリップ毒(4)衰弱(3)威圧スタンとバッドステータスの見本市のような感じでいやらしい。
・お約束のように《エンカレッジ》《カリキュレイト》で割り込んで戦術を瓦解させるアレガス。
・しかし負けないPC勢。コタロー(闇)→ドン(火)→フェルナンド(光)→マリー(地)→フリスク(闇)→カジキと華麗に連携をつなぐ。
・たまに渾身の命中3Dでファンブルするマリー(遠い目)。
・たまに渾身のダメージ8Dで1が6個出るマリー(遠い目)。
・ドンの攻撃をドヤ顔で《ソウルバスター》するGM。しかし計算が狂ってなんとHP1点残しorz。
・前衛のドン、カジキが倒れ劣勢……かと思いきや、回避盾のコタローを前面に出して連携を組み立てなおすマリー。
・コタロー(闇)→マリー(風)→フェルナンド(光)→フリスク(水)→ミントスと鮮やかな連携の再開。

そしてついに五つ目の武具が魂を失い、アレガスは後ずさり。

アレガス「やるじゃねえか。俺をここまで追い込むとは」

最後の手駒としてゴーレムと巨人を召喚するアレガス。
巨大な敵の奇襲に一時撤退する一行。

フリスク「今アレガスは追い詰められている。武具の魂の力を借りて、君たちの力を回復させる。いいな?」
カジキ「すまぬ。拙者たちは今戦えぬ」
ドン「後を頼んだぜよ」
フェルナンド「おいらたちの分も戦ってほしいっす」
コタロー「ついにカメレオンナイフを渡すつもりになったっすね(一同笑)」
フェルナンド「いやいや、これはおいらのっすよ!(一同爆笑)」

というわけで、カジキ、ドン、フェルナンドの武具の力を一時的に失う展開でPC3人のフェイト以外のリソースを全回復。
いよいよ最終決戦です。





はい、クライマックスからはその2に続きます。
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