裁判員制度が何故導入されたのか、そしてその制度の中で何故死刑判決が
幾度も出されるのかを考えれば、今、宣言される事ではないと思う。
それでも死刑廃止論者の主張もわからないではないし、殺人事件の被害者遺族の中にも
廃止論者がいらっしゃることには感銘を受ける。
オウム事件や本庄の保険金殺人、障害者施設での大量殺戮、捜査中の大口病院事件など
多くの犠牲者を出した事件の背後には、加害者の死刑を望む多くの遺族・関係者がいる。
その方々の声を全て聴き遂げた上で「死刑制度廃止」を宣言出来るのだろうか?
日本で初めて報道協定が結ばれた「吉展ちゃん事件」の加害者が
「今度生まれ変わる時は愛する故郷で誠一筋に生きる人間に生まれ変わるのだ」
との思いを込めて詠んだ短歌に、吉展ちゃんの母親は
「あの人がこんなきれいな気持ちになれた代償が、吉展の死だったとしたら、
やはり私どもにとっては大きすぎる犠牲ですね。まあ、あの人がこんな人間になって
死んでいったことは、せめてもの救いです。」
とのコメントを残した。
私自身生後間もなく地元で発生したこの事件の顛末を知る限り、
「死刑制度廃止」を支持する気には到底なれない。
日弁連「死刑制度廃止」を宣言
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4230786
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