映画「高慢と偏見とゾンビ」

昨日のレイトショーのMOVIX堺にて鑑賞。
恋愛小説「高慢と偏見」を大胆にもゾンビアレンジした異色ホラー。

「高慢と偏見とゾンビ」Pride and Prejudice and Zombies

18世紀のイギリスは謎のウィルスが蔓延してゾンビが大量発生する。
ゾンビから逃れるために高い壁を周りに囲い防御していた。
ベネット家の5人姉妹は後継ぎの婿探しに舞踏会に行く。
そんな5人姉妹は常日頃ゾンビと戦うために武術を取得し、ドレスの下には武器を装備していた。


ホラー好きでもありゾンビ物も好きです。
ゾンビも今になれば誰も知ってるメジャーなモンスターである。
最近は色々趣向を凝らしたものも見受けられるが、


「何だ！このタイトルは？！」

と誰もが思うこのゾンビ映画？
タイトルで惹かれ観てしまった作品です。

原作はジェーン・オースティンの小説「高慢と偏見」
もちろん原作にはゾンビは出ませんが。
小説自体読んだ事無いので、事前に映画化された作品をとこの作品を鑑賞した。

「プライドと偏見」

キーラ・ナイトレイ主演の2005年の映画（5人姉妹の中にはロザムンド・パイクやデビュー間もないキャリー・マリガンも出ている）
前日に鑑賞したわけですが、
分かりやすく言えば、
5人姉妹がお見合い舞踏会に行き金持ちの玉の輿を狙う恋愛物。
と言っちゃ雰囲気壊しますが、雰囲気は女子が好きそうな少女マンガか宝塚のような欧風恋愛物。

結果的には、
「プライドと偏見」を観てから「高慢と偏見とゾンビ」を観たのが大正解だった！

ストーリーは殆ど同じ、あのシーンこのシーンと抑えてる所は抑えてる。
でもただ一つ違うのはゾンビが出て来ること。

観る前はB級キワ物映画の匂いがしてたけど、
意外と真面目に作ってる。
でも所々、笑っちゃう部分があるのもご愛嬌。
グラインドハウス的な感じもするけど、ナチスドイツに狼男部隊がいたら？のような発想に近いかも。
そういえば以前に観た「リンカーン/秘密の書」（リンカーンが吸血鬼退治する）に近いと言った方がいいか。
私的には「リンカーン/秘密の書」より今回の「高慢と偏見とゾンビ」の方が好き。

良い意味ではじけちゃってる所が好き♪
設定が色々面白い。
5人姉妹がカンフーを習得してる点。
常日頃、ゾンビと戦うために日本中国の武道を訓練してる。
ドレスを着て出掛けるとき、足にはナイフを装備するシーンなんて面白しろいし（笑）
やたら強い！

ストーリーは原作に忠実。
でもゾンビを入れ、恋愛映画になるはずの内容が、

アクション恋愛活劇

と変わり果てた点が面白い。

ゾンビの設定が走る喋るゾンビ。
普通に生前の意識があってでも人間の脳みそが欲しい。
最近の「アイアムアヒーロー」のゾンビに近いか。

これだけアレンジした割には、話の筋は恋愛小説。
小説は読んでないので「プライドと偏見」を観た上での感想ですが、
本筋はしっかりと崩してないのが良い。
こんなやり方もありかと妙に関心しましたよ。

立ち回りのアクションがスタイリッシュでカッコ良くて、所々そんな見せ場を見せてくれる。
欲を言えば冒頭にあった5人姉妹が編成を組んでゾンビと戦うシーンをもっと見たかった。


監督がバー・スティアーズ
過去作は拝見してないのですが、「セブンティーン・アゲイン」「きみがくれた未来」とホラーとは無縁な作品を手がけた監督なんですが、こんな映画を手がけるとは（笑）
またこの路線でもう一本やって欲しいと思う。


キャストは

エリザベス役のリリー・ジェームズ
私は未見ですが「シンデレラ」で主演した彼女です。
見てて思ったのは、キーラ・ナイトレイに顔が似てる。
「プライドと偏見」ではこの役をキーラを演じてた訳ですが、原作ではこういう顔立ちという設定があったのか？

ダーシー役のサム・ライリー
「ロシアン・ルーレット」や「オン・ザ・ロード」の主演で見かけた男優。

ベネット姉妹の父親のチャールズ・ダンス
最近は「ゴーストバスターズ」でも見かける、たまによく見る役者で、
「エイリアン3」でリプリーと恋仲になる医者役が特に印象にある。

キャサリン夫人役のレナ・ヘディ
「ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ」のサラ役でお馴染みの人。
「ジャッジ・ドレッド」の悪役ママも印象強かった。
そんな彼女が演じるキャサリン夫人は眼帯をした最強の女戦士な設定だけど、
残念ながらあまり戦うシーンが無くて残念だった。


ラストは原作通りらしいハッピーエンドだが…
エンドクレジット中に更なるシーンが！
この先も見たかったな…と思わせといてエンド。
おススメの見方は、「プライドと偏見」を観てからこの作品を観るとより一層楽しめます。
小説原作を大胆にアレンジした恋愛ゾンビ映画の変り種作品です！