もちろん悪質な業者はいるだろうし、一定数の被害者は実在すると思うが、昔と比べて風俗や水商売に対する抵抗が減っていて出演志望者が多い現代にあって、トラブルや刑事事件になるリスクを冒してまで業者が積極的に詐欺を働くかどうかは疑問に思える。
つい昨年ぐらいまでは、性産業や性的表現はもっと控えた方が良いのでは？ と提言すると、女性の表現の自由を奪っているとか、この仕事に誇りを持っている人も居ると強く抗議されたものだった。ろくでなし子事件の時など特にそうだった。
逆に今までなぜ問題にならなかったのか疑問に思える。昨日今日で急に詐欺が増えたわけではあるまい。
昔と比べて性を売る側に抵抗感がなく、不況で収入が苦しかったら別に売っても良いと考えている若年女性の母数が増えていて、それを仲介する業者も昔より増えている。
市場規模もネット配信によって世界規模になっているので、AVは輸出産業だとも言える。
売りたいと思っている供給者が一定数以上居て、市場規模も大きいとなると、規制緩和して多少のブラック労働は見て見ぬフリをする方が景気は良くなる。
という観点の元に、今まではわざと野放しにしていたのではないかと思える。
それが急転直下、AV業界は詐欺師の巣窟で、AV女優は性奴隷で詐欺の被害者と言った記事が急に増えたのは市場の需給関係から考えると実に不自然なことで、政治的な動機が絡んでいると思える。
AVが供給過多になり、昔よりも女優の賃金は低下傾向にあるとは言え、まだまだ派遣やフリーターよりは単価が高い（派遣やフリーターより安いのにAV女優になる人が居たら、それは金ではない目的があるのだろう）。正規雇用の社員と比べても高い場合が多いと思える。
普通に事務職やセールスや工場で流れ作業するよりも高い収入を得られるならば、アダルト、風俗、水商売の職業を選択するのは必然だとも言える。特に副業としては。
労働実態が把握し難い業種でもあるので、副業収入も隠しやすい。それは当局側から見れば税や社会保障費を徴収し難いということになる。
アダルト、風俗、水商売が短い労働時間と労働強度で大きく稼げる状況があるならば、若年女性は生産的な業種には就き難くなる。
それだとこの少子化時代の若年労働力不足で、かつ高齢者を養うために多額の税収や健康保険料や年金財源が必要な状況において、大変マズイことになる。
今まで緩過ぎた性産業の規制は、一気に厳しくなると思われる。若年労働力と税収が足りないから。当局は女性を性被害から守るために規制を強化するわけではない。
それに伴い、若年女性の可処分所得や自由時間は大きく減るので、若年女性に自由になる金と時間がたくさんある前提で行っていた商売は市場縮小するのではないかと思える。
具体的に挙げると、ネイルサロンやエステサロン、スポーツジム、美容院、海外旅行関連、ブランド品のアウトレット販売（正規販売は富裕層向けなので影響は少ない）、ミドルレンジ以上の外食産業など。
逆に美容向けではないマッサージサロンや健康用品、女性向けクイックカット、日帰りで行ける範囲の温泉宿や需要がなくなったラブホを転用した１日リゾート、ファストファッションや100円ショップ、女性が1人で入り易い店構えのラーメン屋などは需要が増えるはず。
ペット産業は需要が増えるのか減るのか微妙。非婚化によってアニマルコンパニオンの需要は増えるはずだが、高価な血統書付きを買ってきて、ペット用美容院やペットホテルを使うだけの金銭的余裕があるのかというと、難しいと思える。
本当に動物が好きならば、知人から雑種の子犬を分けてもらったり、捨て猫の里親になったりするはずだが、そうする人は少数派だろう。
■AV強要 現役女優・香西咲が語る「洗脳」から出演までの8カ月
(ウィズニュース - 09月24日 07:00)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=220&from=diary&id=4208168
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