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2016年09月18日21:26

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脚光を浴びる機会の少ない貨車だが、情熱と執念が実ったか。

■日本初の鋼製貨車「ト20000形」復活へ “最後の1両”を修復、福井・敦賀で来月公開
(産経新聞 - 09月18日 14:53)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=3&from=diary&id=4199833
日本初の鋼製無蓋貨車、ト20000形を復活ですか。このプロジェクトを手掛けたという笹田昌宏なる人は、鉄道雑誌とかでその名前を見る機会がありますが、やはり鉄道ファンとしての執念なのか情熱なのか、共通設計の車両の残存を知るや、その行動の迅速さからして見事だと感心しましたね。
機関車とか旅客車両に比べ、鉄道車両の中で貨車というのは何かと地味な存在であり、保存の気運が高まることはそれほどはなかったようで、鉄道が物流輸送の中心とか主役の座を降りてから、物流の歴史を見せる存在として展示するようになったのはそう歴史の古い話ではないみたいですね。三重県の三岐鉄道の丹生川駅に「貨物鉄道博物館」が開設され、大宮の鉄道博物館などに機関車とともに貨車が保存展示されたりなど、ここ15年足らずの間の時期の動きであり、こうした意識の高まりの中で、このプロジェクトも動いたということなのでしょうね。
このト20000形は昭和8年から昭和15年にかけて製造された10トン積の二軸無蓋貨車で、製造両数は総数7,377両(後に富山地方鉄道富岩線(旧富岩鉄道・後の国鉄→JR西日本富山港線→富山ライトレール)からの買収編入車3両が加わった)に及びますが、戦時中の過酷な使用による老朽化に加えて高速に適さない、積載容量が小さいなどの問題から昭和34年をもって国鉄から全廃された形式なので、共通設計車ながらも残存車両が静岡県の大井川鐵道にあったこと自体が、まさに“奇跡”だったのではと思います。
大井川鐵道は蒸気機関車の動態保存運転で有名で、最近は「機関車トーマス」のキャラクターに改装した車両の存在でも知られますが、最近新金谷にある車庫の片隅で放置されていた電車の廃車体の解体処分が行われた際に、恐らく、その対象となっていた中にこの貨車があったということではと思うのですが、交渉を重ねた末にスクラップ寸前というところでこの歴史的価値のある車両を引き取り、保存展示の実現に成功したのですから、個人の行動として見ても、実に素晴らしいと思います。福井県の敦賀市内と「鉄道の町」として栄えた歴史のある場所に保存されるのも意義がありますが、是非メンテナンスをしっかり行い、物流、鉄道貨物輸送の歴史を後世に伝える存在として残して欲しいと思います。
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