下記は、2016.8.28 付の【花田紀凱の週刊誌ウォッチング〈580〉】です。
記
20年前にインタビューして以来、キムタクのファン。SMAP解散騒動は他人事(ひとごと)ならず心配している。できれば解散撤回、もう一度5人でやろうということにならないかとも。
『週刊文春』『週刊新潮』(ともに9月1日号)が今週も、ともに左柱。
「SMAPを潰したメリー副社長と工藤静香」(『文春』)。
「SMAP解散が浮き彫りにした!『ジャニーズ帝国』の憲法」(『新潮』)。
ついでだが『サンデー毎日』(9・4)も「『SMAPやっぱり解散』核心の舞台裏」。それにしてもこのタイトル、「核心の舞台裏」って何だい。日本語として変。
だけど、正直言って「二大週刊誌」がいつまでも後追いするネタか? 両誌ともジャニーズ事務所などの内情を憶測も含め、根掘り葉掘り書いているが、両誌の読者がそんなに読みたがっているか?
それより、今、両誌がやるべきは“ドン内田”だろう。都議会のドンこと内田茂都議と小池百合子新都知事の闘いだ。『文春』はその点、さすがで、先週に続いてトップの右柱は「『築地→豊洲移転』これが急所だ! 都議会ドン内田茂と4000億円『五輪道路』」。
なぜそんなに築地市場豊洲移転を急ぐのか。
〈「築地市場の敷地内が、環状二号線の道路予定地になっているからです。二号線は晴海の選手村と新国立競技場を結ぶ東京五輪のメインストリート。言うなれば“オリンピック道路”なのです」〉〈「虎ノ門−豊洲間(約五キロ)の総事業費は四千億円(中略)単純計算で一キロ八百億円かかる超高額の公共工事です」(都庁幹部)〉
『文春』は〈ドンの存在感が際立つ〉とゼネコンなど各社と内田氏の関係を追及している。
『新潮』、「新妻と乳児を離縁した『鶴保庸介大臣閣下』の冷血言行録」は先週の『週刊ポスト』(9・2)「鶴保庸介沖縄・北方担当相が捨てた『18歳年下妻』と『2歳の息子』」の完全な後追い。これはみっともない。『新潮』らしくない。(『Hanada』編集長)
http://www.sankei.com/premium/news/160828/prm1608280018-n1.html
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