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2016年08月26日23:51

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君の名は鑑賞

ああ・・・・これ瀧君も三葉も取り巻きも全部好きなパターンやった。
長澤まさみ・・演技上手いね、プロの声優かと思った。

あと新海先生作品が好きな人は絶対おすすめ。
万人受けにしたっていうのも納得だし、それでいて新海テイストは全開でしたね。

今までのあの作品のあれやこれ、本当に色々詰まっている。

自分は国語の授業ですごく懐かしい気持ちになりました、あと東京綺麗だなぁ・・・千駄ヶ谷あんな綺麗だったかなぁ・・・俺の目が濁ってるんだろうな・・・・光の当たり方とか見え方が全然違う。

好きな主人公と好きなヒロインとほぼ全員好感の持てる仲間なのに、ままならない巧さ。
ギミックの面白さが同じ方向に向かうベクトルたちなのにドラマにしてしまう巧さ。

作品で同じベクトルに向かおうとする時に手っ取り早い障壁は「悪」なわけで、志同じくする仲間たちと逆のベクトルの悪を出せば、それを乗り越えれば乗り越えるほどカタルシスは得られるもので、わかりやすい対立構図ですよね。

同じ方向を向いて力学に沿えば同じ方向を向くであろうキャストにちょっとだけ製作者の「悪意(ギミック)」と足すだけで、物事がままならなくなる。

絶望・・・なのに、綺麗で心が洗われるようで、緊迫感と安らぎが混在する演出もすごい、もう自分でも描いてて意味が分からない、絶望なのに綺麗なんだよな・・・。

考えるのってすごく難しい事です、受動的に享受しないかぎり想像できねー。
誰も悪意のないイージーワールドもモノの作り方だよなぁと教えてくれるそんな一作。

モニター前の僕は、このキラキラした演出に「憧れ」を抱かずにはいられない。

映像は相変わらず神で、あの花絵師なので、もうね・・・私的には弁当の具材が全部肉くらいにご褒美すぎる。
それに加え音楽演出の挿入タイミング、歌詞の意味、どれもが良く。
開始1分の描写で「え?」となって椅子座りなおしてしまったよ。

心の躍動感を失った30代のおっさんでも「頑張れ!マジ頑張れ!」と手に汗握れずにいられない。
「頼む、頼むからもう俺の望んだ展開になってくれ!おじさんの一方的なわがままを聞いてくれ!」と脳内で何度祈ったか、もうね・・・間と沈黙・・・・の使い方が、Mにはたまらんですわ。
今までの新海文法があちこちに散らばってるが故、勝手に先を読んでしまうような、ある種サービス的なものも多かったです。

あと、新海さん・・・まさかおっぱい揉みとかをやる監督さんだとは思ってなかった。
でも本当に本当に、新海さん、あんた綺麗なおっぱい揉みしやがるのね。
私の生きてきた作品の中で、女性のおっぱいを揉む事がこんなに綺麗なの見たことない。
どうしてこの人は下心の使い方も綺麗なんだろう、本当に変態なの?(褒め言葉)

弾性を失っていた心に、20代10代のような弾性を一瞬だけでも取り戻させてくれるような、そんな作品でした。
もう一回見よう。

作中の各キャラに心を寄せていき感情の文法を読み取る
こういう「心の文法」少しでも大切にしたいなぁ。
年を取ってこの感情を読み取る文法が霞んできてしまっているから、またこういうの見たい。

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