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2016年08月18日09:23

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マワリミチ 第三部 飛躍編83

マワリミチは小説です。新しくマイミクになった方が本当の日記と

勘違いされることがありますので、予めお断りしておきます。予備校講師という

アウトローな人間の不器用な生き方をほぼ実話に沿って描きました。主人公、

ディスレクシアの元予備校講師川口民雄が元同僚、ADHDの並木義江とともに、

大検予備校を解雇になりました。二部では苦しみながら、なんとか生きる手段を

見つけました。今度はそれをどう発展させるか、考えながら、第三部が始まります。

飛躍編:「本文」川口がスタッフミィーテイングをしている。NPO事務所

スタッフ男1
「助成金をもらったのはいいが、それだけでやっていけるわけではないので、収益事業をどうしたらいいかな」

スタッフ女1
「セミナーを月一回、やっています。ギリギリ黒字なので、続けます。そろそろ集まりが悪くなってきて、そこが悩み所です」

川口
「唯一の収益事業なのに、将来性がないですね」

スタッフ女2
「そろそろ、ここも解散したほうがいいでしょう。私はボランティアだから、痛くも、かゆくはありません」

川口
「困りますよ。ようやく仕事らしきものについたんだから。又、仕事を探すのは御免だよ」

スタッフ女2
「そんなこと言っても、金がなければ、仕方ないでしょう。川口さん、そろそろ覚悟を決めておいてね」

川口
「脅すなよ」

スタッフ男1
「川さん、なにかアイデアはありますか。ファンドレイジングしかないかな」

川口
「駅前に立ったって、そう集まらないよ。ホームページしかないかな」







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