マワリミチは小説です。新しくマイミクになった方が本当の日記と
勘違いされることがありますので、予めお断りしておきます。予備校講師という
アウトローな人間の不器用な生き方をほぼ実話に沿って描きました。主人公、
ディスレクシアの元予備校講師川口民雄が元同僚、ADHDの並木義江とともに、
大検予備校を解雇になりました。二部では苦しみながら、なんとか生きる手段を
見つけました。今度はそれをどう発展させるか、考えながら、第三部が始まります。
飛躍編:「本文」川口がスタッフミィーテイングをしている。NPO事務所
スタッフ男1
「助成金をもらったのはいいが、それだけでやっていけるわけではないので、収益事業をどうしたらいいかな」
スタッフ女1
「セミナーを月一回、やっています。ギリギリ黒字なので、続けます。そろそろ集まりが悪くなってきて、そこが悩み所です」
川口
「唯一の収益事業なのに、将来性がないですね」
スタッフ女2
「そろそろ、ここも解散したほうがいいでしょう。私はボランティアだから、痛くも、かゆくはありません」
川口
「困りますよ。ようやく仕事らしきものについたんだから。又、仕事を探すのは御免だよ」
スタッフ女2
「そんなこと言っても、金がなければ、仕方ないでしょう。川口さん、そろそろ覚悟を決めておいてね」
川口
「脅すなよ」
スタッフ男1
「川さん、なにかアイデアはありますか。ファンドレイジングしかないかな」
川口
「駅前に立ったって、そう集まらないよ。ホームページしかないかな」
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