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2016年08月17日16:23
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【解説】ランボルギーニ・シルエットＰ３００(１９７６〜１９７９)／ジャルパＰ３５０(１９８１〜１９８８)
【解説】ランボルギーニ・ウラッコＰ２５０／Ｐ１１１／Ｐ３００／Ｐ２００(１９７３〜１９７９)
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ウラッコの販売が始まった１９７３年、そのウラッコをベースとした２シーターモデルの開発がスタートしました。
経営難もあり全く新しいモデルを開発する余裕はなかったため、既存のウラッコのボディをモディファイすることになったのは言うまでもありません。
この時期ポルシェ９１１は２．７リッターモデルに進化し、フェラーリもニューモデルの３０８ＧＴＢがデビューするなど魅力的なモデルが誕生しており、ランボルギーニとしてもこれらのモデルに対抗できるインパクトのあるスポーツカーが必要になっていました。
こうして７６年にデビューしたのがシルエットＰ３００です。
シルエットＰ３００
シルエットのネーミングは、当時のグループ５レースカー『シルエットフォーミュラ』にちなんだものです。
そのスタイリングは再びベルトーネのマルチェロ・ガンディーニによってデザインされたもので、大きなフロントスポイラー、カウンタックＬＰ４００Ｓとよく似たオーバーフェンダー、タルガトップ、リヤシートを廃止したことにより不要となったクォーターウインドウに代わって装備されたエアインテークなどが特徴です。
大きく張り出したフェンダーには、フロント８Ｊ×１５、リヤ１１Ｊ×１５のカンパニョーロ製ブラーボタイプアロイホイールと、１９５／５０ＶＲ１５、２８５／４０ＶＲ１５というサイズのピレリＰ７が収まりました。
インテリアでは奇抜な配列だったウラッコのメーターパネルから、中央にレブカウンターとスピードメーターを並べた一般的なメーターパネルを採用、座席後方のスペースは荷物置きとなっており、取り外したルーフはここへ収納できるようになっていました。
エンジンはウラッコＰ３００用をベースにしたもので、２６０ｐｓ／７８００ｒｐｍ、２８．１ｋｇｍ／５７５０ｒｐｍへ僅かにパワーアップしていました。
鳴り物入りでデビューしたシルエットでしたが、しかし当時のランボルギーニはＢＭＷのプロジェクトや軍用車のプロジェクトが失敗に終わったため７８年に経営破たん、シルエット自体も販売価格が１５００万リラ(当時のカウンタックが１８００万リラ)と非常に高価だったため販売台数が伸びず、７９年にはウラッコＰ３００と共に販売を終了し、僅か５２台が販売されたに過ぎませんでした。
１９７６ランボルギーニ・シルエットＰ３００ 車両諸元
全長：４３２０ｍｍ
全幅：１８３０ｍｍ
全高：１１２０ｍｍ
ホイールベース：２４５０ｍｍ
トレッド(Ｆ／Ｒ)：１４９０／１５５０ｍｍ
車両重量：１２００ｋｇ
エンジン形式：水冷９０°Ｖ型８気筒ＤＯＨＣ１６バルブ
ボア×ストローク：８６×６４．５ｍｍ
総排気量：２９９６ｃｃ
圧縮比：１０．０
燃料供給装置：ウェーバー４４ＤＣＮＦ×４
最高出力：２６０ｐｓ／７８００ｒｐｍ
最大トルク：２８．１ｋｇｍ／５７５０ｒｐｍ
トランスミッション：５速マニュアル
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最終減速比：４．００
ステアリング形式：ラック＆ピ二オン
サスペンション形式：マクファーソンストラット／コイル＋スタビライザ
ブレーキ形式：ベンチレーテッドディスク
ホイール：８Ｊ×１５ ／ １１Ｊ×１５
タイヤ：１９５／５０ＶＲ１５ ／ ２８５／４０ＶＲ１５
１９８０年９月、ランボルギーニの経営権はフランスの実業家パトリック・ミムランの手に渡りました。
ミムランは壊滅状態だったランボルギーニを立て直すため、ゼネラルマネージャーに元マセラティのジュリオ・アルフィエーリ氏を招へい、手始めに僅か５２台しか生産されなかったＶ８モデルの『シルエット』に改良を加えた新型モデル『ジャルパＰ３５０』を１９８１年３月のジュネーブショーで発表します。
ジャルパＰ３５０
短命に終わったもののシルエットに大きな魅力を感じていたミムランの意向によって、大幅な改良を加えられて発表されたのがジャルパでした。
外観ではフロントバンパー、スポイラー、前後のオーバーフェンダー、エアインテークのデザインを変更、ホイールには前年ベルトーネのコンセプトカー『アトン』に装着されていたものをモチーフとしたＯＺ製の１６インチアロイホイールを採用しました。
インテリアではインストルメントパネルのデザインを一新し、ステアリングやシートも扱いやすい形状のものに改められました。
エンジンはストロークアップにより３４８５ｃｃまで拡大、新しいキャラクターに合わせてトルク重視のセッティングとなっており、２５５ｐｓ／７０００ｒｐｍ、３２ｋｇｍ／３５００ｒｐｍを発生しました。
ジャルパＰ３５０ 後期型
ジャルパＰ３５０ 後期型 ＲＨＤ
ジャルパＰ３５０ 後期型 北米仕様
８４年３月のジュネーブショーでは後期型が登場しました。
エクステリアではテールランプが丸目４灯に変更されたほか、グリルやエアインテークがボディ同色に変化。
インテリアではナルディ製のステアリングホイールを採用、エアコンやパワーウインドウが標準装備されました。
好調なセールスを記録していたジャルパですが、新しい親会社のクライスラーの意向により８８年７月に生産を終了、４２０台が販売されました。
１９８１ランボルギーニ・ジャルパＰ３５０ 車両諸元
全長：４３３０ｍｍ
全幅：１８８０ｍｍ
全高：１１４０ｍｍ
ホイールベース：２４５０ｍｍ
トレッド(Ｆ／Ｒ)：１５００／１５５４ｍｍ
車両重量：１５１０ｋｇ
エンジン形式：水冷９０°Ｖ型８気筒ＤＯＨＣ１６バルブ
ボア×ストローク：８６×７５ｍｍ
総排気量：３４８５ｃｃ
圧縮比：９．６
燃料供給装置：ウェーバー４２ＤＣＮＦ×４
最高出力：２５５ｐｓ／７０００ｒｐｍ
最大トルク：３２ｋｇｍ／３５００ｒｐｍ
トランスミッション：５速マニュアル
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最終減速比：４．００
ステアリング形式：ラック＆ピ二オン
サスペンション形式：マクファーソンストラット／コイル＋スタビライザ
ブレーキ形式：ベンチレーテッドディスク
ホイール：７．５Ｊ×１６
タイヤ：２０５／５５ＶＲ１６ ／ ２２５／５０ＶＲ１６
〇参考
・スーパーカーネット
・ワールドカーガイドＤＸ Ｎｏ．１１
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ウラッコの販売が始まった１９７３年、そのウラッコをベースとした２シーターモデルの開発がスタートしました。
経営難もあり全く新しいモデルを開発する余裕はなかったため、既存のウラッコのボディをモディファイすることになったのは言うまでもありません。
この時期ポルシェ９１１は２．７リッターモデルに進化し、フェラーリもニューモデルの３０８ＧＴＢがデビューするなど魅力的なモデルが誕生しており、ランボルギーニとしてもこれらのモデルに対抗できるインパクトのあるスポーツカーが必要になっていました。
こうして７６年にデビューしたのがシルエットＰ３００です。
シルエットＰ３００
シルエットのネーミングは、当時のグループ５レースカー『シルエットフォーミュラ』にちなんだものです。
そのスタイリングは再びベルトーネのマルチェロ・ガンディーニによってデザインされたもので、大きなフロントスポイラー、カウンタックＬＰ４００Ｓとよく似たオーバーフェンダー、タルガトップ、リヤシートを廃止したことにより不要となったクォーターウインドウに代わって装備されたエアインテークなどが特徴です。
大きく張り出したフェンダーには、フロント８Ｊ×１５、リヤ１１Ｊ×１５のカンパニョーロ製ブラーボタイプアロイホイールと、１９５／５０ＶＲ１５、２８５／４０ＶＲ１５というサイズのピレリＰ７が収まりました。
インテリアでは奇抜な配列だったウラッコのメーターパネルから、中央にレブカウンターとスピードメーターを並べた一般的なメーターパネルを採用、座席後方のスペースは荷物置きとなっており、取り外したルーフはここへ収納できるようになっていました。
エンジンはウラッコＰ３００用をベースにしたもので、２６０ｐｓ／７８００ｒｐｍ、２８．１ｋｇｍ／５７５０ｒｐｍへ僅かにパワーアップしていました。
鳴り物入りでデビューしたシルエットでしたが、しかし当時のランボルギーニはＢＭＷのプロジェクトや軍用車のプロジェクトが失敗に終わったため７８年に経営破たん、シルエット自体も販売価格が１５００万リラ(当時のカウンタックが１８００万リラ)と非常に高価だったため販売台数が伸びず、７９年にはウラッコＰ３００と共に販売を終了し、僅か５２台が販売されたに過ぎませんでした。
１９７６ランボルギーニ・シルエットＰ３００ 車両諸元
全長：４３２０ｍｍ
全幅：１８３０ｍｍ
全高：１１２０ｍｍ
ホイールベース：２４５０ｍｍ
トレッド(Ｆ／Ｒ)：１４９０／１５５０ｍｍ
車両重量：１２００ｋｇ
エンジン形式：水冷９０°Ｖ型８気筒ＤＯＨＣ１６バルブ
ボア×ストローク：８６×６４．５ｍｍ
総排気量：２９９６ｃｃ
圧縮比：１０．０
燃料供給装置：ウェーバー４４ＤＣＮＦ×４
最高出力：２６０ｐｓ／７８００ｒｐｍ
最大トルク：２８．１ｋｇｍ／５７５０ｒｐｍ
トランスミッション：５速マニュアル
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最終減速比：４．００
ステアリング形式：ラック＆ピ二オン
サスペンション形式：マクファーソンストラット／コイル＋スタビライザ
ブレーキ形式：ベンチレーテッドディスク
ホイール：８Ｊ×１５ ／ １１Ｊ×１５
タイヤ：１９５／５０ＶＲ１５ ／ ２８５／４０ＶＲ１５
１９８０年９月、ランボルギーニの経営権はフランスの実業家パトリック・ミムランの手に渡りました。
ミムランは壊滅状態だったランボルギーニを立て直すため、ゼネラルマネージャーに元マセラティのジュリオ・アルフィエーリ氏を招へい、手始めに僅か５２台しか生産されなかったＶ８モデルの『シルエット』に改良を加えた新型モデル『ジャルパＰ３５０』を１９８１年３月のジュネーブショーで発表します。
ジャルパＰ３５０
短命に終わったもののシルエットに大きな魅力を感じていたミムランの意向によって、大幅な改良を加えられて発表されたのがジャルパでした。
外観ではフロントバンパー、スポイラー、前後のオーバーフェンダー、エアインテークのデザインを変更、ホイールには前年ベルトーネのコンセプトカー『アトン』に装着されていたものをモチーフとしたＯＺ製の１６インチアロイホイールを採用しました。
インテリアではインストルメントパネルのデザインを一新し、ステアリングやシートも扱いやすい形状のものに改められました。
エンジンはストロークアップにより３４８５ｃｃまで拡大、新しいキャラクターに合わせてトルク重視のセッティングとなっており、２５５ｐｓ／７０００ｒｐｍ、３２ｋｇｍ／３５００ｒｐｍを発生しました。
ジャルパＰ３５０ 後期型
ジャルパＰ３５０ 後期型 ＲＨＤ
ジャルパＰ３５０ 後期型 北米仕様
８４年３月のジュネーブショーでは後期型が登場しました。
エクステリアではテールランプが丸目４灯に変更されたほか、グリルやエアインテークがボディ同色に変化。
インテリアではナルディ製のステアリングホイールを採用、エアコンやパワーウインドウが標準装備されました。
好調なセールスを記録していたジャルパですが、新しい親会社のクライスラーの意向により８８年７月に生産を終了、４２０台が販売されました。
１９８１ランボルギーニ・ジャルパＰ３５０ 車両諸元
全長：４３３０ｍｍ
全幅：１８８０ｍｍ
全高：１１４０ｍｍ
ホイールベース：２４５０ｍｍ
トレッド(Ｆ／Ｒ)：１５００／１５５４ｍｍ
車両重量：１５１０ｋｇ
エンジン形式：水冷９０°Ｖ型８気筒ＤＯＨＣ１６バルブ
ボア×ストローク：８６×７５ｍｍ
総排気量：３４８５ｃｃ
圧縮比：９．６
燃料供給装置：ウェーバー４２ＤＣＮＦ×４
最高出力：２５５ｐｓ／７０００ｒｐｍ
最大トルク：３２ｋｇｍ／３５００ｒｐｍ
トランスミッション：５速マニュアル
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最終減速比：４．００
ステアリング形式：ラック＆ピ二オン
サスペンション形式：マクファーソンストラット／コイル＋スタビライザ
ブレーキ形式：ベンチレーテッドディスク
ホイール：７．５Ｊ×１６
タイヤ：２０５／５５ＶＲ１６ ／ ２２５／５０ＶＲ１６
〇参考
・スーパーカーネット
・ワールドカーガイドＤＸ Ｎｏ．１１
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