mixiユーザー(id:21015697)

2016年08月14日20:49

974 view

ノートルダム女子高校「和中庵」・平安女学院「有栖館」一般公開見学

本日、京都市内にあるノートルダム女子高校の敷地内にある「和中庵」と平安女学院所有の「有栖館」の一般公開に行ってきました。
京都市観光協会が主催している夏の文化財特別公開の1つで、期間限定ですので見に行こうかなと。
フォト

まずはノートルダム女子高校の和中庵。
元々は実業家の藤井彦四郎がこの地に建てた邸宅で、昭和23年にノートルダム教育修道女会が取得し修道院として使用。現在はノートルダム女子高校の所有となっています。
洋館の外観は典型的なスパニッシュ様式で、正面は装飾の無いすっきりとした外観。ファーザードの部分は元々バルコニーだったと思われます。
フォト

1階洋間。応接間っぽい造りで中々凝ってます。
フォト

1階左の小部屋。こちらは狭く装飾も控えめ。使用人の部屋だったのでしょうか。
フォト

階段。大理石造りの豪華なものですが、本来手すりの役割を果たすべき部分や親柱がそのまま大理石の装飾と化し用を成してないのが気になりました。
フォト

階段を上から。
フォト

2階洋間ホール。壁の腰板、大理石の暖炉、天井の装飾など洋館内でも一番の豪華さです。
フォト

ここでは客人を呼んで宴会とかされていたのかもしれません。
ノートルダム取得後は礼拝堂として使われていたようです。
フォト

洋館は隣の客殿と渡り廊下で繋がっています。
フォト

渡り廊下から洋館を望む。こちらは正面側と違い装飾に富んでいます。
フォト

客殿。典型的な和風建築。こちらでは砕けた会合や客人の宿泊に使われたのかもしれません。
主人の住まいの場であった母屋は別にあり現存していません。
フォト

広間の横にある一室。書斎のような佇まいの部屋からは庭園や眼下の景色を望むことができ、こういう部屋でのんびり本を飲んでみたいなぁとw
フォト

次に向かったのは平安女学院が所有する有栖館へ。表門は旧三井家の本邸の門。
大正時代の豪華な唐門です。
フォト

京都御苑の西側にある建物で、元は京都御所の南側にあった旧有栖川宮邸。江戸初期の寛永2年に創立した有栖川宮家の邸宅は本来京都御所の北側にありましたが、幕末に御所拡張のため南側に新築。慶応年間に建築が始まりましたが完成は明治2年。その時には時代は変わり東京に移った明治天皇に従い有栖川宮も東京に移ったため、この建物は使用されることなくそのまま空き家に。後に京都裁判所の仮庁舎として使用されそのあとは京都地方裁判所所長宿舎として屋敷の一部を現在地に移築。2007年まで使用され現在は平安女学院が所有しています。
フォト

大広間。完成は明治2年ですが伝統的な書院造の部屋で右側に上段の間があり、花頭窓の付書院と格天井の格式ある一郭、部屋の真ん中には板張りになっており、かつては能舞台としても使用されていたようです。
有栖館は玄関棟・住居棟・客間棟の3つからなり、こちらは客間棟。3つの棟だけでも中々の広さですが、これでも屋敷の一部なのでかつては相当なお屋敷だったことが分かります。
フォト

住居棟に展示されている平安女学院の歴代制服。戦前まではセーラー服でした。

今回見学した2つの建物はどれも女子高の所有で普段は中々見る機会がないだけに、貴重な経験となりました。
2 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する