自分の時間は自分のために使う

今週末は有休を一つくっつけて、いつものようにカミさんの実家のある熱海に帰省、海の見える立ち寄り温泉に浸かって来ようと目論んでいたのだが、娘が風邪をひいてしまい、やむなく家でいつもの通りのワンパターンな休日風景。まあ街のどこに行ってもすいているので、それはそれでよしとする。

大人買いしたはいいがなかなか聞く時間がなくてたまっていたCDをじっくり聴き返してみたり。最近は「ビッチェスブリュー」あたりのマイルスとかフランク・ザッパとかソフトマシーンあたりのジャズロックにどっぷり。一聴しただけではなかなか良さがわからないけれど、聴きこむうちにじわじわとはまっていくスルメ的な音楽だな。箸休めにスティービー・ワンダーをかけながら、ひたすら宮部みゆきの本を読んでいるというなかなか至福の時間。

50歳を迎えてしまったときに、もうお勉強はやめ、と思った。同じ勉強するにも後は自分のためだけに時間を使うぞと。大体勉強なんてのは学生の頃にしっかりとやって、その後の人生に長く生かせるものじゃないと意味はないなと。それは違うぞ、という声も聞こえそうだが、まあ俺の場合はそうだった。

教員免許なんか今の安倍首相が最初に総理大臣になったときのおかげで、とっくに失効してしまっている。社労士試験は本当にあと一点という年もあったけど、５年続けて落ちて、さすがにあきらめた。今の業界の仕事に就いてから介護福祉士、介護専門員、衛生管理者なんて資格も取ったけれど、はっきり言って何の役にも立たなかったな。今の上司に「社会福祉士どう？」なんて言われたけど、おめーが上にいる限りクソの役にも立たねーよ、とは答えずに笑ってごまかしたけどね。まったく、○ーキャンにはどれだけ投資したか、感謝状の一つももらいたいものだ。

50過ぎて、もう自分の時間は自分のためだけに使うぞ、文句あるか！って決めた。その後まず取った資格は銃砲所持許可証、でここにきて狩猟免許の試験うけて、試験官やってた銃砲店の御主人が完璧！って太鼓判押してくれたから、まあ問題ないと思う。とはいえ、空気銃片手に森に入って、下手にキジバトとか採れちゃったら、血抜きして羽をむしって内臓抜いてなんて面倒臭いこと俺にできるかな、なんて今から腰が引けてたりしてるんだけど。

あと何やろう？っていくつか考えて、まあ楽しく計画している。ここ20年くらいの俺の夜の時間の結構な部分を占めていた（結局は無駄だった）お勉強の時間を、今こそ取り戻してやろうと思っているところ。

今週の映画は「ブラック・スキャンダル」（監督：スコット・クーパー/出演：ジョニー・デップ、ジョエル・エドガートン、ベネディクト・カンバーバッチ）を観ました。ジョニー・デップがFBI史上最高の懸賞金をかけられた実在の凶悪犯ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャーを演じたクライムドラマ。

こういう真面目な？ジョニー・デップを見たかったんだよ。怖くていいぞ。ただ映画はじっくり作りこまれているんだけど、終始淡々とした感じで、山場がないという感じではあったかな。