掃除の仕事をしていた時である。
突然、警報の音が鳴り出した。その後、火災発生を知らせるアナウンスが流れたのであった。
「火事
」とオイラは思った。しかも、オイラが掃除をしている階である。
それにはしては煙が起きてはいない、まさか清掃員の誰かがボヤを起こした、と考えだしたのであったが、とりあえず警備室の方に状況を聞いてみようと思い、ゆっくりとした足取りで行くのであった。
警備室に到着するが警備員はどこかに行っていたようであった。
すると、掃除員の事務室の方から、最近、入ったミャンマー人の派遣の人が現れた。
彼は事務室のドアのボタンと、警報装置のボタンを間違えて押してしまったのであった。
突然、大きなサイレン音が鳴ったので彼は驚いたと笑顔で話をした。
とりあえず、火事ではなくて良かった。
ところがである。
警報機を鳴らしたことで、各会社のコンピューターのサーバーを止めかけてしまった、ということで大問題となる。警報装置とサーバーの電源はつながっていて、コンピューターのデーターを守るため警報が鳴れば止まる仕組みになっているのである。
そのため、うちの会社、そして、彼の派遣会社の偉いさんがやってきて、ビルの管理の所長、オーナーさんに謝罪をする所までになったのであった。
ミャンマー人の派遣の人も事の重大さを理解し、叱られたことで大分落ち込んでしまった。
ボタンを間違えて押してしまった。一言だと軽いことかもしれないが、それが大きな問題につながる。
ミャンマー人の派遣の彼が、なぜ間違えてボタンを押してしまったのかは謎であるが、押したことで大問題となってしまったようである。
もしかして、彼はクビになる可能性があるかもしれない。まだ、最終的な結論はでていないので。
ともかく、朝はそんな大変な状況であった。
でも、とりあえずは、本当の火事でなくて良かった。
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