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2016年07月26日14:59

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南アルプスが繋がった!!!−2 光岳

茶臼岳を後にして、光岳に向かう。
茶臼岳から下るとすぐに樹林帯になった。いかにも南アルプスらしい。

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希望峰に着く。
ここから20分で主稜線から外れている仁田岳だ。360度の展望と書いてある。
今日は光岳までコースタイムで6時間ほどなので寄り道をする。

山頂には簡単な山名版が立っているだけだった。
それでも展望は抜群だ。
聖岳、上河内岳、茶臼岳が並んで見える。

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易老岳まではアップダウンの少ない樹林帯の道だ。
易老岳も展望のない樹林帯の中の山頂だ。

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その後も樹林帯の中の道を歩く。
こういう感じって、いかにも南アルプスらしいなと思う。
今まで歩いた、高山裏あたりの道、仙塩尾根の道などを思い出す。

今日は朝からほとんど食べていなかった。
出発が早かったので朝食は食べずに出発した。途中でもお腹がすかない。
パンや行動食を少し口に入れるが、あまり食べたいとは思わなかった。

やがて石ころの多い登り坂になった。
静高平に向かう道だ。相方がここがけっこうきついと言っていた。
それまでとは打って変わって急な登りになった。

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私は急な登りになると「1,2,3・・・・・・100」と数える。それを繰り返す。100まで何回数えただろう。かなりきつく感じられた。
平らな草原に出た。静高平に着いた。
水も流れている気持ちのいい場所だ。

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水場の看板には「ここで水を汲める間は小屋ではお分けしません。」と書いてある。
持ってきた500ミリリットルのペットボトル5本を一杯にする。

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そこからも気持ちのいい草原が続く。木道を歩く。
やがて光岳小屋が見えてきた。

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光岳小屋に着いてテントの申し込みをすると、「狭いので端から張ってください。」と言われた。
私は奥の端にテントを張った。途端にお腹がすいてきた。
朝昼用にと前日用意しておいたアルファ米を一気にかきこんだ。さらにパンも食べる。
シャリバだったのだ。

お腹が満たされた所で光岳に向かう。
二人組の女性が下りてきた。
「もうすぐですよ。誰もいなかったので、枯れ木の上にカメラを置いて写真を撮りました。光石も素晴らしかったです。是非行くといいですよ。」そんなことを言われた。
その言葉を聞いてピンと来た!間違いないだろう!!

光岳には誰もいなかった。百名山なのに・・・
教えてもらった枯れ木の上にカメラを置いてセルフで写真を撮った。

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それから光石に行った。誰もいなかった。目の前の池口岳が大きかった。
戻りかけると、夫婦連れがやってきた。このチャンスを逃すものかと、ご主人に写真を撮ってもらった。

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光岳小屋に戻る。小屋のご主人とお話する。
「今回光岳と聖平を繋げたら、鳳凰三山、甲斐駒から光岳まで繋がるんです。」
「それじゃあ、南アルプス卒業ですね。」
卒業か・・・そんな風に考えたことはなかった。だが、卒業という言葉を聞くと嬉しいというよりも寂しい気持ちになった。

先ほどの二人連れの女性、光石で会ったご夫婦とお話する。
二人連れのうちの一人は光岳で百名山登頂を果たしたそうだ。
ご夫婦は広島から来た方で、今回悪沢岳から光岳まで1週間以上かけて歩いたそうだ。ご主人は肺気腫で、聖岳の登りがきつかったと言われた。
「後七つで百名山完登です。最後は筑波山にして子供や孫と一緒に登るつもりです。」

私は二人連れの女性にどこから来ましたか?と聞いた。

「福井です。」

やっぱり!!!
さっき話した時にイントネーションで福井の人だろうと思ったのだ。
「私も父は福井出身で、母も祖父母は福井と石川なんです。私のルーツは福井だと思っています。」
それからずっと3人で山の話に花が咲いた。

その日、結局テント泊は私一人だった。

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