「君の誕生日パーティーをしよう」　文春が鳥越俊太郎氏の１４年前の未遂行為を今さら…

　下記は、2016.7.24 付の【花田紀凱の週刊誌ウォッチング〈５７５〉】です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　記

　『週刊文春』の“身体検査”とどまるところを知らない。今号（７月２８日号）は鳥越俊太郎氏がヤリ玉に。

　「鳥越俊太郎都知事候補『女子大生淫行』疑惑」

　「君の誕生日パーティーをしよう」と、大学２年生だった女子大生を富士山麓にある別荘に誘い込み、〈「二十歳にもなって、そんなに性のことを知らないのか」〉などと言いつつ、

　〈強引にキスをすると、抵抗するＡ子さんにさらに迫り、こう言い放ったという。「大人の恋愛というのはこういうものだよ」。結局、行為は未遂に終わった（以下略）〉

　『文春』は当時の恋人で現在はＡ子さんと結婚している人物に話を聞いているのだが。

　“事件”は１４年前の話、しかも未遂の行為を、なんで今さら、という疑問は残る。それ以上の何かがあったのか。もしくは鳥越氏の言うように“政治的”な何かが？

　そんなものあるまい。

　『文春』には〈「当時、この話を『週刊新潮』が取材していた」〉とあるが、今週の『週刊新潮』（７月２８日号）「『鳥越俊太郎』無節操の履歴書」では、なぜか１行もこの件に触れていない。

　その『新潮』、トップは「『天皇陛下』生前退位に１２の大疑問」、山折哲雄氏（宗教学者）など４人のコメントも含め１０ページ。

　冠動脈のバイパス手術を受けられた８２歳の陛下が昨年１年で、〈御所や宮殿での面会を約２７０回こなされ、都内や地方へのご訪問は７５回〉。

　２００３年、陛下の前立腺がん摘出手術を執刀した北村唯一東大名誉教授。

　〈陛下が示されたご意向は良いことだと思います（中略）肉体面もそうですが、精神面での負担も相当に大きいはずなのです。かつての執刀医として、とにかく陛下には長生きしていただきたいと願っております〉

　国民、すべての願いだろう。

　それにしても１２の疑問と題しながら最大の疑問、「陛下の御意向」が、いつ、誰からメディアに伝えられたのかに答えていないのは物足りない。　（月刊『Ｈａｎａｄａ』編集長）

　http://www.sankei.com/premium/news/160724/prm1607240019-n1.html