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2016年07月20日00:57

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イタコなキャラ

キャラが降りてくる、というのは私はあると思っているのです。
むかーし、ラジオかなんかで林原めぐみさんが「キャラが降りてきて俯瞰でそれを眺める自分が居る」なんて言ってました。

なんじゃそれ?二重人格?とか思った事があります。

むかしなんかの作家さんだかが世界設定(状況の力学)とキャスト(キャラの力学)を用意して、自然に起きる事象をまとめ上げると物語になる、みたいなことをなんかの媒体で見た。

そんなオートメーションでできるんかいと思ったことがある。

ただ、ここ10年くらいかな、作品観たりしてると「作者に言わされてる」台詞と「キャラが言ってる」台詞ってのがある気がして。
作者に言わされてるタイプは盤面盤面を切り取ると良いこと言ってたりするんだけど人としての一貫性が薄かったりする気がします。

あとがきとかで「あとはキャラたちが勝手に動いてくれました」は私はあると思うんですよね。
第三者から見て、あいつ●●みたいなこと言いそうっていう共有認識が大きくり整合性がとれればとれるほど、そのキャラはキャラとして深みを増している証拠の一つなのかなぁと。

私はそんなものでお金をもらう人間ではないのですがキャラ作って遊んでたりするとたまにキャラが独り歩きしてる錯覚を見ます。
当然私という作者の都合から抜け出せないのですが、「高飛車」「貴族」「放浪癖」なんて記号をごちゃごちゃにつけたキャラが時たまほんの一歩だけ歩むことがある。
そういう勝手に一歩いっちゃったキャラは「ふっと自分が置いて行かれる」感じになっちゃったりします。
その瞬間そのキャラの背中が見えるというか。

昨日、僕だけが居ない街を全部見たのですが、私的には主要キャラは「キャラが歩き出している」感じを受けました。
割かし、悪役の言い分もすっと入ってきて、都合上言っているというより歩んできた道のりに即しているなぁと。
見てて腑に落ちるというか。

世の中の作品多くあり、大概のキャラは作者様に大切に肉付けされ声優さんの助力を経て歩みだし、自分で考えられるようになると「動き出す」のが多いわけでそんなの当たり前ですけど。
状況の力学とキャラの力学がオートメーションで絡み合っていくのって面白いです。
時折違った力学が加わって明後日に行ってしまったり、キャラの力学の範囲でその明後日の方向から戻れるところまで戻ってみたり。

これ人形遊びの発想なんですかね。
アニメという媒体では延々とその力学の試運転がなされているなんて言ったら言いすぎか(笑)
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