別山から白山へ　花も応援する訓練山行

土曜になって、突然月曜の新聞配達の仕事がなくなった！
選挙で新聞が遅れるので、私の代わりにトバヤンが町まで新聞を取りに行って配達してくれると言う。
その月曜はこのあたりではイマイチのお天気だが、北陸や長野は晴れ！！
火曜も何とか持ちそう！！
これは山に行かなくちゃ！！！
いつか行く日のために、テント泊の装備はもうパッキングしてあるのよね。
後は食料や飲み物を調達するだけ。
うん、やっぱり備えあれば患いなしだね〜〜〜

行く山も１泊なら別山から白山に行きたいと決めていた。
今年は雪解けが早く、花も見頃のようだ。
日曜の午後、選挙の投票を終えて、出発する。

７月１１日

市ノ瀬の駐車場で車中泊をした。
アラームはかけなかったが、３時半に目が明いた。
４時４０分出発。

今日はチブリ尾根避難小屋経由で別山に登り、南竜ヶ馬場でテント泊。
荷物は１４キロになった。
尾瀬で１３キロ背負っているので、体がこのくらいの荷物に慣れたようだ。
緩やかな道を快調に進む。
この道は白山でも有数のブナ林と書いてあった。
確かにブナが美しい道だ。



いい香りがしてきた。
ササユリだ。
ちょっと遅めだったが、まだまだ見ごろのササユリもある。
薄いピンクの花だ。



チブリ尾根避難小屋に着く。
小屋の前からは白山と別山の両方を見ることができる。展望抜群の小屋だ。
ただ、水場がないのが難点か。 最後の水場から２時間以上かかった。





小屋から傾斜はきつくなる。
別山がどんどん大きくなる。
小屋がどんどん小さくなる。




御舎利山から別山へは短い距離だが花の綺麗なプロムナードだ。

別山に着く。
白山が目の前に大きくそびえている。
遠くには乗鞍岳と御嶽山が見えた。北アルプスは霞んでいる。
以前三ノ峰から往復した時は、ガスで一瞬白山が見えただけだった。
これだけ見られれば上出来だ。




山頂には単独の男性が一人だけだった。
その人が下山すると、入れ替わりに若い二人連れの男性が上がってきた。
市ノ瀬から杉峠〜三ノ峰〜別山〜チブリ尾根〜市ノ瀬というロングコースの日帰りだそうだ。

「朝４時４０分に出発した方ですよね。」
「そうですけど。」
「その時間におばさんが出て行くのを見たんですよ。」

ガ〜〜〜ン！！！
そりゃ、自分でも「還暦おばさん」って言っているけど、面と向かって「おばさん」と言われるとねえ〜〜〜
女の人と言ってよ！！！
まあ、３０代くらいの人から見たら、どう見てもおばさんだけどさ！
いや、４０代、５０代から見てもおばさんか・・・

その二人連れと入れ違いに３人組が来た。
これ以上いて、次は４人、５人となったら嫌なので山頂を後にする。

さあ、ここからが今回のお楽しみ、南竜ヶ馬場までの快適な縦走路だ。
と思ったのだが・・・
けっこう小さなアップダウンがある。 あまり快適ではない。
だが、花は綺麗だ。

油坂の下りになる。
ここを下り切ったら今日の終点、南竜ヶ馬場だ。
浮石の多い道で滑りやすい。 慎重に下る。
暑い時間帯のこの下りがこたえた。



キャンプ場に着く。
ほっとして荷物を下す。
休憩時間を入れて１０時間近くかかった。

だが、キャンプの受け付けはその先の南竜山荘だ。
以前キャンプしたことがあるので、なんとなく覚えているが、すぐそばではない。
わかってはいたが、そばにいた人に「受け付けは近くですかね。」と聞いた。
「少し下って、また登りますよ。」
ううっ、聞くんじゃなかった。

一休みすると行く気がしなくなりそうだったので、すぐに受け付けに行く。
確か生ビールがあると書いてあった。それを楽しみに行く。
キャンプ場代は３００円と安い。生ビールは７００円。
合わせて１０００円也！



生ビールを飲むと生き返った気分になった。
キャンプ場に戻ってテントを張る。
早めの夕食にする。
今日はいつものウィスキーだけでなくワンカップも買ってきた。



明日は午後から天気が悪くなるようだ。
できるだけ早く出発しよう。

７月１２日

夜中に何度も目が明いた。
ムカデが出てくる夢なんかも見た。 数日前に台所に出たムカデを退治したせいかなあ〜〜〜
でも、おかげで星空も見られた。

時計を見ると３時過ぎだ。起きよう。
テントを撤収して４時半に出発する。 朝焼けの空が綺麗だ。



室堂までのコースはいくつかあるが、展望歩道を選んだ。途中にアルプス展望台がある。
山頂で天気が悪くなるかもしれないから、ここで見ておこう。

雲が多めながらもまずまずの天気だ。
展望台からは、槍穂、乗鞍岳、御嶽山が見えた。 今日ならご来光が見られたかもしれない。

６時半前に室堂に着く。 俄然人が多くなる。
ビジターセンターに入ると、テレビがついていた。永六輔さんが亡くなったことを知った。
６時半になると、センターの人たちはテレビ体操を始めた。

サブザックに必要な物だけ入れて御前峰に向かう。
まだまだ天気はいい。

白山奥宮にお参りする。



すぐ上の御前峰山頂に行く。



山頂からは、展望台からよりも北アルプスがはっきり見えた。
槍穂の左は笠ヶ岳や水晶岳や立山剱などの山だろうか。
北アルプスの多くの山から白山が見えたから、白山からも北アルプスの多くの山が見えるのだろう。



御嶽山の左右には南アルプスと中央アルプスが重なって見えた。
よく見ると、御嶽山のすぐ左の南アルプスの上に小さく富士山らしき山が見えた。



雲は多いが、素晴らしい眺望だ。

時計を見る。７時４０分だ。
別当出合から市ノ瀬に行くバスは１１時半、１３時半、１５時半の３本だ。 急げば１１時半のバスに間に合うだろう。
午後から雨が降るかも知れない。雨が降る前に下山したかった。
そうと決まったらもうゆっくりはしていられない。
コースタイムで室堂から別当出合までは２時間半だが、私は下りが遅いのだ。３時間は見たほうがいい。

室堂に下りてパッキングする。室堂を８時半に出る。
どんどん下る。 平日なのに、次々と登ってくる。
午後は天気が悪くなる予報の平日なのに・・・

甚之助避難小屋に着く。 ９時３７分だ。 ３年前、ここから別当出合まで２時間かかっている。
急がなきゃ！

まだまだ登ってくる。 今からなら、室堂に泊まるのだろうか。
明日は雨予報なのに・・・

中飯場に着く。 １０時２８分だ。 別当出合までコースタイムは３０分だが、３年前はここから５０分近くかかっている。
間に合うかな。

下る、下る。
前の人を次々と追い越す。

吊り橋に着く。 別当出合に着く。
ちょうど１１時だ。 汗びっしょりだ。



やればできるじゃん、私。
苦手な下りも何とかコースタイム通りで下れたよ。

お花が一杯の白山。
見たかったハクサンコザクラ、クロユリ、ニッコウキスゲ。





思いがけないササユリ。



１４キロ背負って訓練山行にもなったよ。
しんどい時もお花に励まされたよ。

ありがとっ！！！

あっ、日記がいつも以上に長くなったので、他の花の写真はアルバム見てね！！！

http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000100013294&owner_id=19500344