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2016年07月08日03:26

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激突!マダムVSケルマディック!

先日、松江の某所で、クリスタル・ボウルのミニ・コンサートをしたのですよ

スタートして間もなく、一人の中年女性客が遅れて入ってきたのです

この女性、演奏中も、しきりに時計を見たり、ウチワを扇いだりと、明らかに身体中からイライラ・オーラをバンバン撒き散らしておられました
(  ̄▽ ̄)

「クリスタル・ボウルは、初めてですか?」

「あたしは、イベントがあるっていうから、来てみただけよっ!
失礼だけど、この音、耳に響いて耳障りだわ!
この音、なんかに効くわけ?」

「さあ〜、なんに効くんでしょうねぇ(  ̄▽ ̄)」

「なによそれ?あなた、わかんないのに、やってるわけ?」

「まあまあ、マダム、ご自分で体験してみることが大事だと思いますよ」

「わたし、マダムじゃないから!五月(さつき)って名前だから!」

「おやおや?では、マダムは、三月生まれかな?」

「五月よっ!」

「先ほど、あなたが言われたように、このクリスタル・ボウルは、何に効くというわけではないんですよ」

「わたし、効かないなんていってないわよ!」

「まあまあ、マダム」

「わたし、マダムじゃないから!」

「でも、マダムって、なんかカッコいいじゃないですか!マダム・ヤンみたいで」

・・・・・

どうやら、このマダムは、私の「シャドウ」なのですよ

「シャドウ」とは、自分自身の影ですな

対人関係において、厄介な人が現れるのは、実は自分自身の影なのですよ

シャドウに遭遇したら、どうしたら良いか?

批判しないで、笑いに昇華するのが一番です

まずは、この女性に「マダム」というアダ名をつけてみました

夏目漱石の「坊っちゃん」がやったテクニックですな

坊っちゃんは、赴任早々、周りの人すべてに、「赤シャツ」「野だいこ」「山嵐」というアダ名をつけてしまうのです

マダムとの会話は、だんだん掛け合い漫才のような状態となっていったのですよ

やがて、私はこう言いました

「今度は、みなさんにクリスタル・ボウルを鳴らしていただきましょう!このクリスタル・ボウルは、演奏者の意識と共鳴するのです
私は、ヒーリングとか苦手でね
ぜんぜん、やりません
やはり、個人的には、ヒーリングは、女性にやってもらうのが良いですな
どんなに凄いパワーを持つヒーラーがいたとしても、獣みたいな中年の男性ヒーラーより、優しい女性ヒーラーのエネルギーに癒されたいですな(  ̄▽ ̄)
では、看護師でヒーラーもやっておられる、チァーキさん、まずは、あなたがクリスタル・ボウルを鳴らしてみてください」

愛情溢れるヒーラーを目指す、チァーキさんならば、心地よいヒーリングが期待できそうです

「それから、マダム!ぜひ、あなたも鳴らしてみてください」

「えっ!わたし!」

「はい、精神的にグーッと女神になって、鳴らしていただきましょう!」

「わたし、全然、女神じゃないわよっ!」

私は、マダムの目を見つめ、真剣に言いました

「いや、あなたは、女神です!あなたの中に、女神がいるのです」

「えっ!」

「その、あなたの中にいる女神を呼び覚ましてあげてください、そして、クリスタル・ボウルを鳴らしましょう!」

「ええっ!」

・・・・やがて、癒しに満ちたクリスタル・ボウルの音が、会場に鳴り響きました(  ̄▽ ̄)

・・・・・・・
「いかがでしたか?マダム?」

「・・・なんか・・・、なんか不思議・・・高いとこにいる私が、下にいる私を見おろしていたわ・・・」

どうやらマダム、女神になっておられたようです
(  ̄▽ ̄)

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