7月2日
夏の南アルプスの縦走に備えて、どこかで訓練山行をしなくちゃ!
この前の尾瀬はテント泊で13キロ背負ったけど、ほとんどがゆるゆるで急な登りなんてなかった。
ボッカ訓練で15キロくらい背負ってどこかに行こう!!
今の時期は大峰の八経ヶ岳のオオヤマレンゲが見ごろだ。 せっかくだからオオヤマレンゲを見に行こう。
天気が良さそうで都合のいい日、2日の土曜日しかない。
日帰りだけど大きなザックでテントやシュラフも持って、後は水で重くして・・・などと考える。
前夜は近くの中学校で行われる天平さんの無料のピアノコンサートに行くことにしていた。
すると、その日の朝にコンサートのスタッフをするというIさんが、色川に行くのでツボさんのうちに行ってみたいとメッセージをくれた。
ランチに来たIさんは結局コンサートの後もうちに来て、夕飯を食べて泊まって行くことになった。
おしゃべりは尽きない・・・
と言うわけで、バタバタの前日、面倒な準備は止めて普通の日帰りの軽いディパックで行くことにしちゃいました!!!
11時過ぎに寝て、3時半のアラームで起こされた。
うう〜〜〜ん、まだ眠い。もっと遅く出ようかと布団に入りなおすが、ここで寝たら行けなくなってしまう!
意を決して布団から出る。
ぼやけた頭でおにぎりを握る。
あっ、もちろん頭で握ったんじゃなくて手で握りましたよ!
途中のローソンでコーヒーを買う。ローソンのコーヒーは苦めであまり美味しくないが、目がパッチリになる。
それからは快調で7時過ぎに登山口の行者還トンネル西口に着いた。いつもより速い!!!
10台以上の車がすでに止まっていた。
ここは数年前から有料の駐車場になった。1日1000円と高い。駐車場料金を払ってもトイレはさらに100円、駐車場料金を払っていない人は200円。ちょっと暴利じゃない?
7時半、おにぎりを一つ食べて出発する。
まずは奥駈道までの急登。汗をびっしょりかく。
そこからは緩いアップダウンの快適な奥駈道。
いつもは通りすぎる石休宿跡の大きな岩の上に登ってみる。
大普賢岳が間近に大きく見える。その左には山上ヶ岳と稲村ヶ岳が見える。いい天気だ。
聖宝宿跡の理源大師の像に手を合わせる。休もうかと思ったが、賑やかなグループが休んでいたのでそのまま進む。
階段が出てくる。
小屋が見えてくる。
弥山小屋に到着!!
すぐ上の弥山山頂にある天河神社奥宮で手を合わせる。
ガスがかかり、肌寒くなってきた。
まあ、今回は展望よりも花だ!
オオヤマレンゲだ!!
八経ヶ岳に向かう。 鹿の食害から花を守るためにつけられている柵の中に入る。
道の両側にはオオヤマレンゲがちらほら咲いている。 もう枯れた花、蕾も多いが、見ごろのオオヤマレンゲもいくつかある。
やっぱり可憐でかわいい。
以前来たとき、登りでは蕾だった花が、下山した午後には開いていた。 今日も午後のほうが開いているだろう。
写真を撮っている人とちょっと話す。
柵の出口の所でその人に「この先にもオオヤマレンゲはありますか?」と聞かれた。
「ネットの中にある花なら見ることができますが・・・」
「この先には何があるんですか?」
「山頂があります。」
「山頂があるんですか・・・」
えっ?この人は八経ヶ岳に登りに来たわけではないの???
八経ヶ岳の山頂にはガスがたちこめていた。風が強くて寒い。
幼稚園児の男の子とお父さんが登ってきた。半ズボンが寒そうだ。
「小屋の前でラーメンにしよう。」と言ってそそくさと下りて行った。
だが、ちょっとするとガスが晴れた。 大峰北部の山、大台ヶ原などの展望が見渡せる。
この景色を見ないで下山してしまったのはもったいないと思う。
先ほどのカメラマンも登ってきた。 プロのカメラマンと言うわけではないが、頼まれてテレビ用にオオヤマレンゲの花を撮りに来たそうだ。
彼は狼平にも寄ったらしいが、狼平のオオヤマレンゲは少ししかなかったと言う。
最初は八経ヶ岳から明星ヶ岳に行き、狼平に行って弥山に戻るという周回コースを考えていたが、行く気がなくなった。
30分ほどしてから来た道を戻る。
オオヤマレンゲはさっきより開いているかな?
うん、さっきより開き始めた花がいるね。
「去年の尾鷲道のツアーに参加されていましたよね。」
出会った男性から声をかけられた。地下足袋でわかったそうだ。
接写レンズで花の中を撮っている人がいた。
「オオヤマレンゲは開いたばかりだと中のめしべの三角錐が綺麗な形なんですよ。虫が入ると形が変わっちゃうんです。」
なるほど!とはいっても違いはよくわからない。
弥山小屋の前では多くの登山者が昼休憩をしていた。
これから登る人たちだろうか。
下山中にもたくさんの人とすれ違った。
「チャックが開いていますよ。」
「えっ!?」あわててズボンを押さえる。
「いえ、ザックのチャックですよ。閉めておきますね。」
そうだよね、仮にズボンのチャックが開いていてもシャツで隠れているもんね。
「あっ、地下足袋だ!かっこいい!!」と小さくつぶやいた若い女性、その声聞き逃しませんでしたよ!!!
20人以上のツアーとも3組出会った。小屋泊りかな。 申し訳ないけど一緒にはなりたくないです。
急な滑りやすい道は地下足袋が威力を発揮する。 下りが苦手な私でもどんどん下れる。
トイレに行きたい!という気持ちもあって、次々と追い越して下る。
ちっとも訓練山行にはなりませんでした!
軽い荷物で6時間くらいの山行!!
でも、行かないよりはいいよね!!!
・・・・・・いいでしょ?
あなたに会えたんだから。
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