川向うの農道は、のんびりと自転車で通るのにはもってこいの小道です。
雑木が生い茂っている
うぐいす道もあるし、しばらく行くと立派なガマの穂が育っている。
この道の両端に通っているのが大小の用水路。
本来農業用水路と言えば、綺麗な水が絶え間なく流れるイメージなのだが、このあたりは畑
の土が流れ出てあちこちが詰まっており、おまけにだっぷり?とどぶの水たまりも出来ていて、
悪臭さえ放っている場所もある。
時には不法投棄物が捨てられていたりで、農道愛好家としては憤懣やるかたなしの道。
山奥でもないのにと、この時ばかりは市民として恥ずかしさと怒りとを覚える散歩道だ。
そんな道の一角。たった6.7mの長さの道端なのだが。。。
狭い側溝の泥水の中、たくましく生きている植物
ガマの夏の風景。
こんなとこだって平気のへの字さ、と言わんばかりに、みな生々堂々と一列に並んで育っている。
思う存分泥の養分を吸収して、微動だにせず天を仰いでいるのは茶色をした長い穂。
細く伸びた長い葉は幾重にも重なって、サワサワと海風に吹かれて、柔らかい曲線を作ってなび
いている。
早くも沖縄は梅雨が明けた。
ここは熱い
暑い
一本の長い畑道。
行儀よく立ち並んで、彼らは追い風に向かっていつもささやいている。
生きて行くことは強くなるとだよ、と。
いつも足を留めてしまう、
ガマの道。
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