午前中、DVDでグザヴィエ・ドラン監督の「トム・アット・ザ・ファーム」を観て、白金高輪へ。
午後2時、高輪図書館の映画上映会でビクトル・エリセ監督の「ミツバチのささやき」を観ました。
帰りに、旗の台の昭和大学病院に母親の見舞いに寄りました。
☆「トム・アット・ザ・ファーム」(2013)監督 グザヴィエ・ドラン 出演 グザヴィエ・ドラン、ピエール=イブ・カルディナル、リズ・ロワ、エヴリーヌ・ブロシュ、マニュエル・タドロス
恋人のギョームが事故でこの世を去り、葬儀に参列するために彼の田舎の実家に足を運んだトム。しかし、ギョームの母親はトムのことを知らず、一方ギョームの兄フランシスにトムとギョームとの関係を他言しないようにと強く言い聞かされる。
フランシスに脅されるうちに、トムはフランシスに死んだ恋人の面影を重ね合わせるようになり…。
カナダの劇作家ミシェル・マルクブシャールの同名戯曲の映画化。
いま注目の新進気鋭の映画作家グザヴィエ・ドランが、監督、主演、脚本、編集そして衣裳まで担当した話題作です!
俳優としてだけでも十分に魅力的なグザヴィエ・ドランですが、その映画監督としての才能はじつに驚くべきものがあります。まだ、わずか25歳ですからね、これからが本当に楽しみな人だと思います。
彼にとって、初めての “ スリラー ” というジャンルなので、映画の出来そのものは今一つで、なんとも煮えきらず満足出来ないのですが、彼の映像と音楽のセンスの良さはピカイチ!
映画の冒頭に流れるミシェル・ルグランの “ 風のささやき ” で、思わずワアッと涙出そうになってしまった!!!
個人的には、大好きな映画です♪♪♪
☆「ミツバチのささやき」(1973)監督 ビクトル・エリセ 出演 アナ・トレント、イサベル・テリュリア、フェルナンド・フェルナン・ゴメス、テレサ・ヒンペラ、ジュアン・マルガロ
スペインのとある小さな村に「フランケンシュタイン」の巡回映画がやって来る。6才の少女アナは姉から、怪物は村外れの一軒家に隠れていると聞き、それを信じ込む。
そんなある日、彼女がその家を訪れた時、そこで一人のスペイン内乱で傷ついた脱走兵と出会い…。
2度目の鑑賞ですが、こんなにも奥深い印象の映画でしたかねぇ。…見る側の自分が、いくらか歳を重ねたせいかも知れませんねぇ。
声高に政権批判が出来ない状況下で、ビクトル・エリセ監督はこっそりと隠喩を忍ばせ、じつに巧妙に当時のブランコ政権を批判しています。
…しかし、なんと言っても少女アナを演じたアナ・トレントの存在感が “ 絶対 ” の映画であります!
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