mixiユーザー(id:12645834)

2016年06月16日20:14

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アメリカ合衆国におけるお酒の販売について

実は、今でも禁酒法が残っている州がいくつかある。それも結構多い。
1920年に生まれた禁酒法は、ギャング映画にあるようなものだ。そして、ギャングの暗躍を許したということもあって十数年でほとんどが解禁された。ただ、「ほとんど」ということは現在でも「いくつか」残っている訳だ。
これらの州を禁酒郡(ドライ・カウンティ、dry county)と呼ぶ。逆に飲酒できるのは飲酒郡(ウエット・カウンティ、wet county)だ。地図の色の付いているところがドライカウンティだ。
世界一売れているウイスキー、ジャックダニエルの本社があるムーア郡をはじめ、100以上もあるケンタッキー州の郡の三分の二強は「ドライ・カウンティー」といわれ、いまだに「禁酒法」の適用を受けている地域だ。
お酒が自由に売買できる、「ウェット・カウンティー」は全体の三分の一にも満たない。2004年に全米酒類規制協会(National Alcoholic Beverage Control Association)が行なった調査によれば、酒類への規制を行なっている「ドライ」な自治体は、合衆国全土に500以上あり、そのうち83はアラスカ州にある。ミシシッピ州では、州内の郡の半数ほどが禁酒郡だそうだ。アラスカが飲酒に厳しいのは、酒を持たない民族だったイヌイットが酒を覚えた結果アルコール中毒患者が蔓延したからだと思う。イヌイットはアルコールに耐性がないからね。
まぁ、世界で一番売れてるウイスキーを作っている地域が禁酒郡だっていうのがアメリカらしいね。
今は厳しくなったけど、ついこの前までカリフォルニア州では蒸留酒(ウイスキーやブランデーなど)が酒(liquor)で、ビールやワインなどは飲料(beverage)だった。酒屋は結構早く閉まっちゃうから、ガソリンスタンドを探して自動販売機(アメリカでは自販機は事務所の中に設置、屋外なんか危なくておけない)でビールを買ってくる物だった。ちなみに、部屋のゴミ箱を持ってフロアのアイスキューブを大量にもらって、ここに缶ビールを突っ込んで飲んだものだった。
あと、日本との違いは公衆の面前で酒を飲んではいけないということだった。だから、日本みたいに花見で酒を飲んで騒ぐというのはないんだね。
まぁ、こういうルールは流動的だからいろいろと変わるんだろうと思うけど、自分の見たところではこんな感じだった。

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