mixiユーザー(id:17515094)

2016年06月11日01:04

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王さまの耳はロバの耳

王さまの耳はロバの耳。
この昔話のなかで王さまの秘密を偶然知り、そして口止めを厳命された散髪屋が登場する。
誰かに言いたいが言えば自分は処刑される。しかし言ってはならないと言われると言いたくなるのが人の性。ストレスは増してゆく。
そして遂に耐えられなくなった彼は地面に穴を掘り、穴に向かって思いの丈を吐き出したそうだ。
それから暫くたった後に穴のあった場所には葦が茂り、その葦が風で揺れる度に王さまの秘密を囁いたとゆう。この葦の囁きは風と共に国中に広まり、王さまの秘密は暴露されたのである。


私にとってmixiはまさに散髪屋が掘った穴である。
始めたきっかけこそ友達の誘いだったが、別に誰かと繋がりたいと言う訳ではない。誰かに見て欲しいとも思っていないから、ブロガーのそれとも違う。そもそも誰も見ない事を前提に書いているのだ。見てもらう事が目的のブロガーと思いや考えの産廃場として使っている私とでは文書の書き方が異なっている。
勿論ウェブ上で書いているのでトラブルに巻き込まれないよう内容や公開範囲設定で警戒はしている。しかし書く内容は注意してると言え、これまでに仕事のこともそこそこ書いている。特殊と言うか変わった仕事を転々としているので本気で調べる気になるなれば、私がどこの誰だか簡単にバレるだろう。
まさに穴のあった場所に育った葦である。


散髪屋が王様の秘密を言いたいがためだけに穴を掘ったのは散髪屋が命を人質に口止めをされていたからであり、私の場合は別にそのような縛りはない。それなのに同じようなことをやっているのは、結局のところ私の怠惰やわがままの末なのである。必要以上に誰かと関わりたくないとか言ったところで理解されないとかそんなネガティブな理由が故だ。そしてそんな動機から起こす行動は、大抵いい結果を残さない。
とは言えこればかりは一朝一夕で治るようなものではなく、このような形でリハビリをしていくしかないのもまた事実。
ならばせめて葦の囁きのように誰かに聞かれたらまずいものかどうか考えて物書きをしていくしかないのである。


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