マイミクのShinさんは、『ガンが消えた・ある自然治癒の記録』(日本教文社)の著者の寺山心一翁氏(てらやましんいちろう)のことです。
その寺山心一翁さんについて、阿部博人氏「神を知り生き方を知る」(サンマーク出版)に詳しく紹介されていますので、転載します。
不治の病はなぜ治ったか
元大手電機メーカーの半導体技術者で経営コンサルタントの寺山心一翁氏は、半年ほど体調不良を訴え検査を繰り返したが、病状は不明だった。
血尿が出て、やがて腎臓の不調と診断され、右の腎臓を摘出した。手術のときには麻酔によってもちろん痛みはなく、また抗生物質も効いて3、4日で血尿も消えていった。しかし、その後の治療薬の注射では、副作用でヘトヘトになってしまった。
実はこの時点でも、寺山氏は自分が腎臓ガンであるとは知らなかった。薬品名から調べ抗ガン剤とわかり、病状を理解した。「ここでようやく気づくなんて、ばかねえ」と自らを愚鈍と揶揄する。放射線治療にも苦しんだ。
このような心身にダメージを与えてまで行った治療にもかかわらず、ガン細胞は直腸、右肺に転移していた。あと数カ月の命といわれた。
ある夜、寺山氏は棺桶に入っている夢を見た。ふたが閉じられるや「生きているんだ」と叫び、同時に目が覚めた。この夢は幽体離脱のようにも感じられ、何かを気づかせるものだったと後に述懐する。
また聴覚と嗅覚が鋭くなった。好きだったフルトヴェングラーのベートーヴェンが聴けなくなり、シンセサイザーの喜多郎の音楽が心地よくなった。また夢の島に座らされているように、汚臭を感じた。
そこで、夜に寝具を持って臭いのない屋上に出ていると、看護婦に見つかり、飛び降り自殺をするものと思われ、騒動になった。病院側としては、自殺されても困るということで、いったん退院してもよいということになった。
自宅療養が始まったが、水道水がまずくて飲めなかった。1985年当時は、浄水器など珍しく、ミネラルウォーターの一種類だけが飲めた。
有機農法の玄米菜食を試してみようと思ったが、口が渇いていて、食べられそうにもなかった。そこで、どうか食べられますようにとお祈りをして、いただきますと言葉を出したら、つばが出てきて食べられた。
このように自宅で過ごし療養に努めているうちに、ふとしたきっかけで、さらに前向きに生きる転機が訪れた。
ある朝、日の出の陽光が部屋に差し込んでいるのを目にした。そのとき、なぜかそのすばらしさに感動した。
そして、「まだ生きているんだ、今日一日生きていられるなら、死ぬまで生きようではないか」としみじみ思った。
誰でも日々、朝を迎える。天気がよければ、朝日を拝むことができる。この当たり前の情景に寺山氏は初めて自らの生命を実感した。
それから日の出を毎日見た。日の出に、毎日毎日、手を合わせるようになった。そうして、2週間ほどたつと、一日こうして生きていられることが不思議に思えてきた。
家に帰って来て、このようなこともあって、体調も次第によくなってきた。そしてある日、心臓のドキン、ドキンという力強い鼓動を感じた。1966年以来20年乗り続けていたフォルクスワーゲンは信号停止でよくエンストしたが、この心臓は生まれてこのかた一度も止まっていない。
「心臓は自分の体のエンジンだ!」とはっと気づき、思わず「ありがとう」といっていた。
転移していた右肺の腫瘍には、さすが「ありがとう」は通じない。そこで、「勝手につくちゃって、ごめんね、おれの子供! 愛しているよ」と声をかけた。一日何度も、また寝るたびに、「愛しているよ」と語りつづけた。すると、なぜかだんだん癒されてきた。
胸に太陽が飛び込む
また、ある朝のこと、日の出前に小鳥が鳴きはじめるのに気がついた。夜中は鳴いていない。それが朝日に合わせいっせいに鳴き出すのである。日が昇り光合成によって木々が酸素を出すとき、鳴き出すとわかった。
寺山氏は療養のためヨガに取り組んでいた。このころはマンションの屋上に上がって日の出前に「オーム」というマントラを3、40回唱えていた。オームを唱えていると、体の一部が振動する。はじめに胸と頭上のチャクラが見つかった。チャクラとはヨガでいう大地の気を取り入れるポイントとでもいおうか。そして体にあるという七つのチャクラすべてを一つずつ見つけていった。
夜明け前にヨガをやってチャクラを開き、そして日の出前に木々がいっせいに出す酸素を吸い込むと、すがすがしい気分になるせいか、さらにしだいに体調がよくなってきた。
このようにしていつもどおりに、マンションの屋上で日の出を拝んでいたときのことである。
両手を大きく開き、太陽の光を一身に浴びていた。すると突然、太陽がギラギラとして胸に飛び込んできた。そして尾てい骨から頭上に向けて、エネルギーが噴き上げてきて、止まらない。
気がつくと、感動で泣いていた。いつもと変わらぬ朝の日課であったが、その日は違った。突如、陽光が胸のチャクラに飛び込んできた。そして、チャクラがいっせいにつながったのだろう。実に神秘的な出来事であった。
屋上から自室に戻ると、家族の背後が白くボォーッと見える。太陽に目がやられたと思ったが、実はそれは家族のオーラーが見えたのだった。
この体験を経て、やがて寺山氏は、その霊性を覚醒した。ガンはいつしか消滅していた。死に直面した不治の病は、自然治癒とはいいがたい自らのまさに奇蹟によって癒された。
・・・・以上。
私も昨年11月、腎盂がんで右の腎臓を摘出、本年4月には膀胱がんで入院手術の体験をするなど寺山氏に似た体験をしていますので、あらためて深い思いで、氏のご体験を取り上げました。
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