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2016年05月18日09:15

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輜重輸卒(しちょう)が兵隊ならば、蝶々蜻蛉も鳥のうち

朝日新聞の『折々のことば』に紹介されていた言葉だ「輜重輸卒(しちょう)が兵隊ならば、蝶々蜻蛉も鳥のうち」、日露戦争のころ前線で戦う兵隊が兵站を担う輸送兵をさげすんで唄った戯れ歌だ。輜重、輸卒とは輸送部隊と兵隊のことだが、この当時「兵站」は蔑みの対象だったようだ。
米軍は兵站(Logistics)を重要視していたというけど話をよく聞く、でもベトナム戦争のころ花形の戦闘機部隊のパイロットは旅客航空のことを輸送機と呼んで退役後の再就職先と蔑んでいたそうだ。最前線のパイロットは花形だったからね。
でも、軍隊組織では、最前線での戦闘兵は全体の5%程度だっていう話もある。武器弾薬の輸送や整備などいわゆる後方業務にかかわる人がほとんどだっていう話だ。
さて、Logisticsだけど、第二次大戦が終わった後、パイロットと輸送機をそのまま社員として航空輸送業務を始めたのがFlyingTigerだった。いわゆる兵站の考え方を運輸(物流)に持ち込んだのはFlyingTigerともいわれている。
でも、エアバンドの交信の向こうで女性の嬌声が聞こえるとか、輸送機なんか一杯やりながら飛ばすんだっていう荒っぽい連中という噂もまことしやかに流れていた。
1980年代は、成田をアジア地区の拠点空港(HUBもどき)として数多くの機体が見られたけど、1989年にフェデラルエクスプレスに吸収されて消滅しちゃった。
今では、FlyingTigerといえば"Flying Tiger Copenhagen"を指すんだよね。

まぁ、輜重輸卒という蔑称がLogisticsという名前で評価されたということだね。



wikipedia 輜重兵
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BC%9C%E9%87%8D%E5%85%B5

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