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2016年05月15日13:32

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五月のバラ

バラは亡くなった父が好きだった花。
五月になると爽やかな風が、何処からともなく娘時代の思い出を運んでくる。

７０歳を前に近年はことさら。
若かった両親。互いに仕事に励み、生活も充実していた一生懸命な面影とバラの記憶が蘇る。

草花をこよなく愛した父は、湧水を引いて池を造り、段々に石を積んでは花壇を、そして眺め
のいいあちこちにバラを拝した自作の庭を造り、五月はバラの香り漂うガーデンだった。

接ぎ木も得意だったのでバラを増やすことはお手の物。よく御振舞をして嫁入りさせていた。
そんな父の娘としては、バラへの思いと憧れは年をとっても決して色あせることは無い。

思えば・・・
かつての宇都宮「花あいガーデン」では、トゲトゲの

「ナニワイバラ」も繁茂させていた私。
ナニワイバラは、江戸時代難波商人がもたらしたバラだ。

東西とわず、今では、いったいどれ程の改良種が生まれているのだろうか？

昔は、お仏壇にはトゲのあるバラはお供えしないんだよ、と言う時代もあったけど、私だったら、
五月になったら香りよし姿よしの「芳純」なんぞ一輪挿しに飾って欲しいな。

ところで、ここに引っ越して少し落ち着き、三年ぐらい経った頃だったろうか。

やっぱりﾈ。
脳裏に浮かんだのはバラの花。
と言うより、買わずにいられなかった

バラの花。

初めて手に入れたのはつるバラの「アンジェラ」だった。

そこからが、ここでの私のバラ暦の再スター。
今では、花友から頂いたものも含め、六種に増えた我が家の庭。

バラの香漂う五月の空は最高な気分 !!
蔓バラ「ラベンダードリーム」は、これからです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　