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2016年05月13日00:51

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作曲家はそれで満足なんだろうか?

会社帰りにユナイテッド・シネマ橿原で『ヒーローマニアー生活ー』を観る。

あらためて窪田正孝の演技の上手さに驚く。
これまで、あまりいい印象のなかった小松菜奈のキュートさに驚く。
船越英一郎の狂気の演技に驚く。
逆に、主役の東出昌大の演技がいまひとつ。
彼はコメディは合わないようだ。

独特な世界観の映画で、嫌いじゃないがもっと面白くなったんじゃないか、という部分も多々ある。
ラスボスのアレが何なのか、いまいち意味が解らん、というのもマイナス要因だった。

気になったのはスコア。
グランドファンクという、中島哲也作品関連の音楽を担当する、いわゆる作曲家集団。
日本版リモート・コントロールというわけだ。
なんでも10人の作曲家が参加ているしとのこと。
作曲家個々の芸術性よりも、適材適所の「素材」としての役割。
それもアリだろうけれど、個人的にはこういうシステムはかなり抵抗がある。
ハンス・ヅィマーを手放しで賞賛できないのが、そこなのだ。

今回気になったのは、モリコーネのマカロニ風スコアと、ゴールドスミスの『オーメン』風スコア。
特に後者はモロパクリ、なんだけど、パロディとしての面白さもある。
それも作曲家の個性(モリコーネやゴールドスミスへのリスペクトを感じる)だと思うのだが、これが作曲家集団として一括りになって、個性が埋没してしまうように感じる。
そこが残念。

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