mixiユーザー(id:79902)

2016年05月10日07:35

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バレーノに試乗

GW中にスズキのバレーノに試乗しました。

昨年の東京モーターショーで実物を展示してましたが、そこでの印象は何か今一つでした。

どうもデザインが間延びしている印象で、精悍さが無いんですよね。

今回試乗車を初見したときもその印象は変わらず、国籍が今一つハッキリしない。

唯一似てると思ったのが、トヨタの希少車ヴェロッサ。

そーゆー意味ではイタリアンなデザイン何でしょうか。

で、試乗前に色々見て回る。

インド生産との事で品質はどうなのか確認すると、外観的には特別瑕疵は見当たりません。

運転席に乗り込むと、シートの出来はなかなか良いです。

現行スイフトと同等レベルに仕上がっており、世界戦略車を強く印象付けます。

座面、背もたれ共にサイズは十分で、クッションの硬さはスイフトよりほんの少し柔らかい。

あらゆる人から及第点以上をもらえるでしょう。

テレスコとチルトができるステアリングを調整し走り出す。

ドライビングポジションや視界に悪い所はなく、とても運転しやすい。

何より驚いたのが、私のスイフトより加速が良い。

スイフトより確実に一回りは大きいバレーノですが、軽量化を進めた結果、スイフトより軽いと言う驚きの仕上がり。

それが走りにモロに出ている。

しかし、単純に軽快なのではなく、ステアリングの反応やボディの動きはしなやかなので、落ち着きのある走り。

乗り心地はこの手のコンパクトカーでは、現状トップクラスでしょう。

機械部分の荒さは全く無く、むしろ出来の良さに驚かされます。

試乗車は1200ccのデュアルジェットエンジンとCVTの組み合わせ。

この何の変哲もないパワートレインながら、大人一人の乗車で走る以上、力強さすら感じる。

CVTの制御も日々進歩しているようで、アクセル操作に対して不自然さは殆ど無いです。

ハンドリングも日本車にはライバル不在な仕上がりで、正確なハンドリングでコーナーをしなやかに走り抜けます。

フロントとリアのロール量のコントロールが絶妙で、ロールはそれなりにしますが、ステアリングの動きとの同調性が高く、不安無くコーナーを攻め込めます。

このハンドリングの印象どこかで覚えがあると記憶を辿ると、先代のSX4の1500ccモデルと良く似ている。

このしなやかにロールする走りも、デザインと同様イタリアっぽい。

ロール量が把握しやすく、またしなやかに路面を捉え続ける足まわり。

高速も山道も疲れることなく走破出来そうです。

何よりコーナーリング姿勢を作り出してからアクセルを踏み増すと、グングン曲がっていくのがキモチイイ。

車内も荷室も広く、実用性も高い。

自動ブレーキなどの安全装備も揃っている。

良くできた車だと思いますが…

唯一の不満はロードノイズがやや大きい。

軽量化の弊害か、特にフロントタイヤからのロードノイズが大きい気がする。

これが改善されたら、本当に不満な点はありませんね。

まあ、なかなか台数は売れないかもしれませんが、フィットやノートを検討している人は、バレーノも一度試乗してみると良いと思います。

もし、デザインが気に入れば、即断しても後悔はないでしょう。

それにしても、インド生産のネガティブ部分は感じられないな。

日本の工場はもっと頑張らないと、抜かされる日が来るかもしれません。

もうすぐ発売される、3気筒ターボモデルの試乗も楽しみです。

無理だと思うけどMT入れてくれたら、購入考えても良いんだけどね。

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