５月６日（金）
トレドかセゴビアの選択で倅はセゴビアを選らんでいた。私はローマ水道橋を一度は近くで見ておきたいと思っていたので、ローマ水道橋を見ることが今回の旅行で一番期待していたことであった。
マドリードからセゴビアまでバスで約２時間。最初は深い谷の上に建てられた城を見学した。この城はデズニーの白雪姫の物語でモデルにされた城とのこと。マドリードからバスに添乗した女性の案内人がマイクを使って説明してくれた。２班に分かれて、それぞれが周波数の異なる機器を使い、各自が小さなレシーバ付きイヤホンを片耳に取り付けた。
近くの大聖堂もこれだけで世界遺産になるような石造りの立派なものであった。
この後、少し雨に降られながらローマ水道橋のところに行った。遠景で見てから橋のすぐ隣に立っているレストランで昼食を取った。子豚四頭を丸焼きにしたものを客の真ん中に据え、皿で大きく切り刻んで更に分配した。子豚を切り刻むのに使った皿は床に投げつけて終了。もちろん客数に足らないので、奥からも運んできていた。何かの歴史を伝えるショーには違いないが、少し残酷な感じのする昼食であった。
昼食の後３０分ほどローマ水道橋を触りながらじっくりと見た。この水道橋はアーチが２段で、遠くからみると３段にしなくてもよかったのかと少し不安定な感じがある。２段で済むなら、１段でも良かった筈である。どの程度の地震に耐えるのか、少し揺らしてみたくなる。
これは石造の橋というのでなく石積みの橋である。水道橋の足がまっすぐになるように石が積まれている。この各石の上下の両面が平面度が高いばかりか平行度も高く加工されている。隣の足と比べてみると各石の高さは揃えていない。これは意図的なものなのか、切り出した石の都合によるものかはわからない。
各石の角を丸めてあることにより、遠目にも石造りの橋と判る。この丸み付けは美的観点からのものであろう。
各足の�橘未和腓�なもので２×２の４個から、３×４の１２個である。石の側面の仕上げは殆どない。積み上げるためのものであろう凹みもそのまま残されている。
アーチは車が通れる幅はあるが、一般の車は通れないようにしてある。ただ、救急車が通り抜けるのを２回見た。
ホテルに戻って、事前に選択してあったレストランに行った。レストランにはTabernaの文字があり、どうしても「食べるな」と読んでしまうが、居酒屋の意味。ただし、我々が１０人近くで行った店は奥に部屋がいくつかあって、居酒屋のイメージは入り口付近だけであった。
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