社長、さすがにこれはマズいっすよ

車の話だけれど、僕はトヨタのプリウスに乗っているんだけど、モデルチェンジした最新のプリウスと街ですれ違うたびに、「社長、さすがにこのデザインはマズいっすよ」って、誰か言ってやらなかったのかと思う。

最近のトヨタの車のデザインは、なんか歌舞伎のお面の隈取みたいなのばっかりで、こんなの誰が乗るんだろうって頭をひねっちゃうんだけど、世間の人たちはどう思っているのだろう。僕がずれているのかとも思うが、それならそれで全然かまわない、誰がなんと言おうと、このデザインはおかしいと断言したい。

三菱自動車の燃費データ改ざんの問題だって、長年やってる間に「社長、さすがにこれはマズいっすよ」って、誰か言わなかったのか。いや、勇気を出して言った人はきっと何人もいたと思う.。でもそういう勇気ある人たちは、ことごとく本線のラインから外されちゃったんだろうなと予想する。

スケールは相当小さくなるが、今の自分もそんな感じだから、そこら辺の感じはすごくよくわかる、気がする。

自分のいる会社だって、退職者がひっきりなしで、今年の３月の年度末には中堅の社員がほぼ全員辞めてしまった。この退職者の続出は、ここ５年くらいの引き続きの傾向だったんだけど、その間も会社自体は次々と新しい事業に手を出して、何を勘違いしているのかの拡大路線。既存の従業員の一人ひとりの人件費を抑え削り、中途採用に新卒者を大量に雇用。

ただでさえ人気薄で人が集まりにくい業界だから、当然の結果として社員全体の平均的質の低下がみられる。メモをとらない人、嘘ばっかりつく人、言うことがコロコロ変わる人、ウツ病の人、すぐキレちゃう人、日本人なのに日本語が通じない人、ストーカーしちゃう人、そんなのばっかだもん。上の連中は業務拡大で懐はウハウハなのかもしれないが、最低の危機管理とかもできないこの状況、これはヤバいでしょって、みんなわかってるくせに、社長に言う人間がひとりもいない。

要は社長が耳に痛いことでもちゃんと聞けるかってことなんだろうけど、そんな出来た社長はなかなかいないってことなんだろう。社長には社長の言い分もあるんだろうが、まあよくわからないな。

トヨタのデザインだって３年後にはそれがスタンダードになってて、ほら見ろってことになってるかもしれない。ないと思うけど。

今週の映画は「ミッションインポッシブル ローグネイション」（監督：クリストファー・マッカリー/出演：トム・クルーズ、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン）を観ました。トム・クルーズの代名詞ともいえる大ヒットスパイアクション「ミッション：インポッシブル」のシリーズ第5作。

これぞ映画！という感じ。文句のつけようがありません。裏切らないトム・クルーズには脱帽でございます。