今日の朝にIMAXにて鑑賞。
アカデミー主演男優賞に輝くこの話題作！
レオナルド・ディカプリオ トム・ハーディ
「レヴェナント 蘇えりし者」The Revenant
西部開拓時代のアメリカ。
猟をして毛皮を採取するハンターチームはネイティブアメリカンの襲撃に遭う。
命がけで逃げ森で野営をする中、見回りをするグラスは熊に襲われ瀕死の重傷を負う。
グラスは担架で運ばれるが険しい山道で進めないし、ネイティブの追っ手も迫る。
足手まといなグラスを仲間のフィッツジェラルドが殺そうとするが、彼を止めようとしたのはグラスがネイティブの女性との息子であるホーク。
フィッツジェラルドはグラスの目前でそのホークを殺し、グラスを置き去りにしてしまう。
グラスは何とかこの場から脱出し、フィッツジェラルドに復讐しようとするが…
今年公開の映画では楽しみだった1本。
アカデミー賞で話題になる以前に注目してたこの顔合わせ。
レオナルド・ディカプリオVSトム・ハーディ
ご存知ディカプリオに今や売れに売れ出してきてるハーディの顔合わせの時点で凄く楽しみだった。
監督が去年鑑賞しましたアカデミー作品賞「バードマン」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ に、
音楽に坂本龍一とこれは絶対外せません。
映画のストーリーは至って分かりやすくシンプル。
主人公の命がけのサバイバル劇に殺された息子の復讐。
外に行って帰ってまた外に出る
トム・ハーディが出てる事もあり「マッドマックス4」のようにも感じる。
逆にディカプリオがマックスのようにも思える。
どちらも「生きる」がテーマなんですね。
確かに全編の殆どが大自然を舞台にしたサバイバル劇、生々しいアクション。
しかし、そこはこの監督作品なんでありがちな作品に終わってない。
大自然と生命力の神秘
これを感じさせる。
まだ西部開拓時代のアメリカ。
大自然の脅威を感じさせながらも、ひたすら美しい。
ロケーションがとにかく良くて映像が素晴らしい。
この作品、別に3D作品ではないのに、IMAXでの大スクリーンに立体感を感じさせた。
殆ど立体感が無い下手な3D作品より、2Dである本作の方が映像に立体感を感じさせるほど。
この作品はやはりカメラですね。
撮影がエマニュエル・ルベツキ（こちらもアカデミー賞受賞）
彼はこの作品の功労者と言ってもいい。
前作が同監督で殆ど1カメラのように長回しで見せた「バードマン」
その前も冒頭からの長回しが圧巻だった「ゼロ・グラビティ」
と、どれも彼の撮影で傑作になったと言っても過言ではない。
本作も1カメによる長いショットが多い。
凄いのは演じる役者に肉薄するようにずっと追い続けるカメラ。
これ、カメラマンも相当体力がいるのではと思うほど。そうでないとあんな映像撮れません。
熊と格闘するディカプリオ（この熊もこの作品の功労者ｗ）
川の急流に飲み込まれるディカプリオ
とにかくディカプリオの動きをカメラが追い続ける。
またキャラの今起こってる状況を見渡すように周りを映す。
それとアメリカの大自然を余す事無く、全景を映す。
これ、ライティングは一切使わずに自然の光で効果を出してるとのこと。
157分と長時間ですが、この映像にどっぷり浸ってしまいました。
出来ることなら、今の時期より冬に観たかった。
それだけ観てて、極寒の厳しさが観てて感じ取れる。
音楽が坂本龍一
坂本さんの音楽、時に美しく時に恐ろしくと情感溢れる音楽。
所々、何か前衛音楽的な感じもあり。
主人公の心情を表してるのか、どこか泣いているようにも感じる。
監督のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
過去作からしたら、今回は非常に分かりやすい。
この監督らしいのは、主人公が見る夢や幻想。
「バベル」でも「ビューティフル」でも共通する「生と死」
キャストでは
主人公グラス役のレオナルド・ディカプリオ
先日のアカデミー賞でやっとのやっと念願の主演男優賞を受賞。
本編観ても、これは大納得の演技。
演技というか、こんな厳しい状況でよくやったと思う。
��.熊と格闘するディカプリオ！
熊にのどを負傷したため喋れない呻き声が生々しく感じる。
��足が負傷して地面を這いずり回るディカプリオ！
これは「ウルフ・オブ・ウォールストリート」でも、ラリったディカプリオが這いずり回って大爆笑させた演技を髣髴させる（笑）
といっても今回はシリアスなんで見方は違いますが。
��川魚をを捕まえては生きたまま踊り食いをするディカプリオ！
どう見ても生でかぶり付いてますが？腹壊さなかったのか？
�だ呼�を喰らい馬の死体の中で寒さを凌ぐ、野生のディカプリオ！
これも実際にやってるのか？馬の死体もリアル過ぎて…ディカプリオなら本当にやりそうに思ってしまう。
�ゥ泪奪疋泪奪�ス相手に格闘するディカプリオ！
クライマックスはトム・ハーディとの対決になりますが…
と他にも色々ありますが、こんな厳しい状況下の中でよくぞ演じ切ってくれた。
ディカプリオって役に入り込んだら、とことん入っちゃうタイプなんで、
そんな彼がサバイバル劇をやると凄く生々しい。
やはりこの作品はディカプリオの演技が大きい。
ラストはどうなるかは申しませんが、あの表情に息遣いは印象に残る
仇であるフィッツジェラルド役のトム・ハーディ
やはり去年は何回も観まくった「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のマックス！
他に「チャイルド44」と「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」と3本も拝見
今回のアカデミー賞はその「マッドマックス」に「レヴェナント」と最多ノミネート作品両方とも出てるとは恐れ入る。
方やマックスとヒーロー役だったのに対し、今回は真逆の悪役。
自分さえ助かればな酷い男で、全く印象が違うのはさすがです。
この人、以前から演じる役柄が意外と幅広いと思ってましたが、今回もまた違ったハーディを見た。
ディカプリオも凄いが、助演男優で候補だったハーディも中々のもの。
「レヴェナント 蘇えりし者」
良かったですよ。
単なるサバイバル＆復讐劇で終わらない神秘的な奥深さな内容だった。
特に演出撮影音楽、そしてディカプリオの演技は見もの。
これは絶対大スクリーンで観る事をお勧めします。
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