恩仇は太(はなは)だ
明らかにすべからず
「菜根譚」前集136
(好き嫌いの感情は出してはいけない)
単に好き嫌いの感情だけでは問題が解決しないことに、たびたび直面するのが人生というもの。
へたに感情をさしこむと、判断を誤るばかりか、たちまち行き詰まってしまうことも多いでしょう。特に、指導者として他人に責任を負う立場の人間ともなれば、いうまでもありません。
この言葉は、そんなリーダーの持つべき心構えを説いています。前後の文も含めると、「功績と過失の評価を、あいまいにしてはならない。そんなことをすると、部下はやる気を失ってしまう。好悪の感情を態度に出してはいけない。そんなことをすると、部下の信頼を失ってしまう」という内容になります。
この「働きをきちんと評価する」、「個人的な好き嫌いを出さない」という2点は、まさしく集団を引っ張っていく上でのリーダーの鉄則と言えるでしょう。公明正大な姿勢がなければ、組織は崩れるのだと肝にめいじたいところですね。
以上、守屋洋監修「菜根譚の教え」より。
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