其の身正しければ、令せざれども行わる
其の身正しからざれば令すといえども従わず
(子路第13-6)
(日常の行ないが公正でまっすぐであれば、ちょっと言うだけで下の人は従います。
普段、自分の行ないがよくないと、たとえ厳しく命じても、下の人は従うものではありません)。
以下、樫野紀元「心を元気にする論語」(青春新書)より。
一般に、上司が部下の人柄や能力を見抜くには数ヵ月から一年かかる。他方、部下が上司や指導者の人柄や能力を知ってしまうのに、さほど時間はかからない。部下は意外と早いうちに、上司の「人となり」やリーダシップの有無を見抜いてしまうのである。
『論語』に「君子の徳は風なり。小人の徳は草なり 」という言葉がある。
風という字は、姿や人柄から発して人を動かすもの、という意味がある。草には、ぞんざいな、間に合わせのもの、の意味がある。この言葉は、ざっと次のような意味である。
君子が発揮する徳性や善行は、自ずと人々を感化する力をもっています。君子はそこにいるだけでよい見本になり、人々へよい影響を与えるのです。
小人も徳の心を備えていますが、それは多くの場合、一時しのぎで上辺だけの親切であったり、人に対してぞんざいであったり、君子の徳にくらべると、かなり程度が落ちます>。
“よい見本たれ” これが上に立つ人、リーダーの基本的な心得といえるでしょう。
『論語』に「近き者説(よろこ)べば、遠き者来る 」という言葉があります。
説(よろこ)は心のつかえがとれてよろこぶ様を表す。
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