おおかたの予想はついているであろう後編は残り3本!
※前編はこちら
http://open.mixi.jp/user/242560/diary/1951055457
■Final Fantasy XIV 新生エオルゼア(2013年 PS3)
日本の誇るファイナルファンタジーからは14の選出です!
ここで7でも5でもなく14なのは、初めてのMMORPGだったからであり、MMORPGをプレイしたことで「かつてRPGが何をしたかったか」というのをぼんやりと感じることができたからだ。
ストーリーは基本的にクエストの受領という形で行われる。つまりシナリオを進める手段は大量のおつかいである。やれ敵を倒してこいだの、やれアイテムを届けてくれだの。しかし、「やらされてる感」はそれほどない。主人公が勝手にしゃべるタイプのJRPGでこれをやられるととたんに「やらされてる感」がつきまとうわけだけど、こちらはあくまで自分が依頼を探して、自分の意志でおつかいを受領して、住民の信頼を得ていっているのだ、という感覚がある。あと報酬の経験値が旨い。ザコを狩るより数段旨い。
かつてRPGでは、「はい」しか選べない選択肢でこれを演出していた。いつからかキャラクターが自立して、シナリオライターがシナリオを語るようになると、この手法はなくなってしまった。MMORPGという土壌がこの手法を蘇らせたのだ。
ゲーム上に人間関係を築いて時間の制約をうけるのが嫌だったので、ギルド等には属さずにぼっちプレイを貫いた。でもそんな中で、MMOならではのゆるい繋がりが起こるのも悪くはなかった。
討伐実績欲しさに格上のモルボルに挑み、くさい息をまともに食らってあえなく死亡した俺に、ユニコーンに乗った謎の人がレイズをくれたこと。
初見殺しのイベントを無事乗り切って一息ついたところに、まさにその初見殺しにひっかかった人の死体が出現したので、蘇生魔法をかけてグッとガッツポーズして去ったこと。
キングスライム帽子がプルプルするのが楽しくて街で踊ってひとしきり観察したあと、カメラを引いたら大勢のプレイヤーが同じ踊りをしていてインド映画みたいになっていたこと。
即席パーティでダンジョン進行中にナイトの人が落ち、盾なしで強引に進行したもののボス戦が越えられずあきらめかけたところでナイトの人の回線が復活し「来た!メイン盾来た!これで勝つる!」となったこと。
そんな絆すべてが俺の力となりクリスタルの奇跡を生み出したのだ……ハイデリン様……本当にこれでよかったのですか……
■MINECRAFT: Wii U EDITION(2015年 WiiU)
本当はPC版を挙げるのが筋なんだろうけど、CS版。
画面分割ローカル二人プレイできるのが今時すてきだったんや……まあコントローラー増やしたら合計でPC版2つ余裕で買える出費になったけど……
この「夫婦ゲー(めおとげー)」という視点でも5本選出できそうだな。
このゲーム、プレイする前はマリオペイントやどうぶつの森みたいなゲームだと思っていたけど、それはクリエイティブモードだけの話で、実際はかなり目的意識を持ってプレイできるゲームだった。
このゲームは名前に「MINE」とついているように、とにかく深く掘ることが、できることを増やすことに繋がる。鉄でしか作れない道具が欲しいなら海抜0m以下まで穴を掘らなければいけないし、ダイヤやレッドストーンが欲しいなら岩盤近くまで掘らないといけない。ゲーム的には洞窟や渓谷を探索するのが面白いんだけど、安全に深部を掘りたいのなら自力でナナメに穴をあけていったほうがてっとり早い。とにかく深く掘ることで新しい世界が開ける仕組みになっているので、準備が整ったら地底へ向かうべきだろう。
ラスボスの待つ果ての世界への扉も地底深くに眠っているが、これを開くには、出現率の低いエンダーマンを倒してエンダーアイを複数手に入れる必要がある。これはかなりめんどくさいと思ったが、なんと村人の中にエメラルドとエンダーアイを交換してくれる人がいることがわかった。(※最新Verではエンダーアイの素材に差し替えられた)
こういうふうにラストバトルへ向かう道がひとつでないのはとてもいい。戦闘が好きならエンダーマン狩りをすればいいし、それをしなくても村を増改築して村人を増やして取引すればいい。ダンジョンを探して宝箱から獲得する手もある。
結局小麦を収穫したり、食肉を生産したりしてエメラルドと交換してもらい、それをエンダーアイに交換してもらうことで果ての世界への扉を開くことに成功した。ラストダンジョンに行くのに農作業が必要なゲームはマインクラフトだけ!
現在はバージョンが上がってまたいろいろ増えたので、すっぱりと新しい世界に移って、海底遺跡を目指している。CS版はマップが狭いせいで木や作物が全種類揃わないことが多々あるので、そのへんを何とかしてほしい。
■スプラトゥーン(2015年 WiiU)
この項目のためにここまでいろいろ書いてきたことがバレバレであろう。
恐ろしいゲームだぞこれは。
なにしろゲーム内容がほぼ「ネット対戦」しかない。
尖っている。ほぼVS MODEしかなかった初代スマブラにも似ている尖りかただ。
俺はエイジオブエンパイアもバイオ6もめちゃくちゃプレイしたけど「野良ネット対戦」にはまったく足を踏み込むことはなかった。その他にも「ネット対戦」を搭載したゲームは多々あったけれど、そのモードがメインになるくらいプレイすることはなかった。
それが今や俺ばかりでなくワイフまでもが嬉々として知らん人と対戦を楽しんでいる。
野良でいちばん心配するのがマッチングである。
たいていのゲームは実力差があるとゲームにならない。
とくにSplatoonは、試合中に運の要素がほぼないため、強い人と同じ条件で撃ち合ったらまず勝てない。
ただ毎回チームメイトがシャッフルされるので、そこに強く運の要素がはたらく。これは味方ゲーであるとも言えるけど、キッズとか回線落ち奴とかが固まらない限りはそこそこバランスよく配分されてるように感じるし、マッチングアルゴリズムもアップデート改善をくり返している。
一回の試合が3分と短いのも助かる。まれにおさんぽしてるだけのキッズを引いてガッカリしてもすぐに切り替えられる。
そして何より、塗ることが楽しい。
シューティングで銃を乱射するのは楽しい。並みいるゾンビを機関銃で蹴散らすときなど心が躍る。銃乱射は薬師丸ひろ子をして「カ・イ・カ・ン」と言わしめる快感なので仕方がない。
でも普通のガンシューティングだと無駄撃ちして有利なことなど何一つない。バイオなんかでは弾薬の無駄遣いは厳禁だ。乱射できるシーンはかなり限られている。
その点スプラトゥーンはやばい。全員スタート直後から一斉に虚空に向かって撃ちまくり。トリガーハッピーかよ。イカは自分色のインクに潜ってダッシュするので、何はともあれインクを撃って進軍する道を作る必要があるからだ。
そして敵軍との遭遇想定地点に到着してもひたすら撃ちまくり。トリガーハッピーかよ。イカは自分色のインクに潜って姿を隠すことができるので、自分たちの有利な戦場を構築するためにもまず撃ちまくって塗る必要があるからだ。
当然敵軍も塗ってくるので、倒せそうな位置にいれば倒す。倒せばそいつが復活して前線に戻ってくるまで10秒ちょいかかるので、その間にさらに塗って前線を押し上げる。こんなにトリガーの引ける対戦シューティングってなかなかないよ。
「塗ると楽しい」がまずベースにあって、そこにさらに「塗ると道ができる」「塗ると陣地ができる」「塗ると隠れてる敵をあぶりだせる」「塗るとゲージが溜まってスペシャルが発動できる」……と様々な特典が付随してくるからたまらない。そして試合もキルデスではなく、最終的に塗っていた面積で決まるので、目標とも一致している。そして試合後は塗ったポイントに応じてランクポイントとお金が貰える。「塗る」という楽しい行為に、ゲーム内の利点の全部をチップにして賭けてきているのだからつまらないハズがない。
今年1月にようやく最後のブキとステージの解禁がおわり、全てのアップデートが済んだと思った矢先に、さらに新しいブキが追加される無料アップデートがアナウンスされた。
マジかよこのくらい有料DLCにしてもいいんだぞ……月に5桁くらいグラブッてる人も珍しくない時代だぞ……慈善事業かよ……公益社団法人任天堂かよ……サントラと設定資料集とamiiboは迷いなく買ったけどもっとグッズ出していいんだぞ……金ならキッズのかわりに払うから……
以上5本でした。
「夫婦ゲー」とか「一年おきくらいに何度でもやりたい永遠のスルメゲー」とかの観点でも5本選べそうな勢いなのでだれかやれ。
ログインしてコメントを確認・投稿する