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2016年03月12日20:55
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笑路城跡攻略レポ日記。
本日は京都府亀岡市にある笑路城跡へ攻城戦に向かいました。
笑路城跡は京都府亀岡市西別院町笑路にある山城で、標高414m 比高差110mの場所にあります。
城主は長沢氏と伝えられており全体的な縄張は一般的な地方の中世城郭なのですが、各所に石垣があり桝形虎口や天守台の原型ともいわれる石塁があったりと、明智光秀の丹波攻略に際しての改修と思われる箇所が見受けられます。
昭和53年に関西電力の鉄塔工事建設に伴う発掘調査が行われた際、上記の天守の原型と推定されている櫓台が確認されました。
笑路城跡遠景。鉄塔の立っている場所か城跡。
左手前から奥へと延びている道より進入します。
笑路城跡の案内板。案内板があるのはいいですが、やはりというか登城道の入り口は獣避けの柵とネットにより厳重に防御。しかもさらにその手前には電牧柵が。電気は通ってませんでしたが、仕方ないとはいえ城攻めにはかなりの難関。しかもここは鉄柵とネットが絡みついていたし。
城跡へは道がしっかりつけられ、関西電力の火の用心標識が随所に立つため分かりやすいです。
城跡のある尾根の向かいの尾根から登ることになりますが大丈夫です。
途中から右に道が折れ、進んでいくと土橋付の堀切が見えてきます。
最初に出くわす堀切。この堀切は縄張図にはないです。
上記の堀切から直登に近いやや斜度のある登城道を登っていくと尾根上に出ます。
※京都府教育庁「京都府中世城館調査報告書」より引用加筆。
ここは縄張図の�，涼賄世梁臻拈據�
元々の自然の谷地形を利用して作られた堀切で笑路城跡で最大の堀切となります。
大堀切の東側にある尾根上に登ると平坦地が。縄張図�△砲△訝賄世任垢�縄張図には描かれていません。ただ、明らかな平坦地となっており、城跡の西にある�山圓梁个箸覆訶譴僚亞圓�あってもおかしくはないと思いますが。
再び大堀切の底へ。この道より城跡へと進入していきます。
最初縄張図の��の地点と思い�い慮弩�へ至る城道かと思ってましたが、どうも後からつけられた道で��の城道ではないようです。
道を上がった先にある石垣。縄張図�い劉験垳弩�です。
虎口は単純な坂虎口のようです。
�抗圓療變檗Ｆ貭タ洵イ涼賄澄�城の東端に位置するためか結構規模のある土塁がコの字状に巡っています。
�抗圓療變櫃�ら下の大堀切を見下ろす。かなりの高さがあります。
�験圈Ｆ貭タ洵�.の地点です。
その�験圓�ら東に延びる曲輪。縄張図�Г涼賄澄��抗圓旅�曲輪のような形になっており、大堀切側には小さい土塁を設けて防御しています。
�験圓鉢軍圓箸隆屬砲△詼迷Δ慮弩�。縄張図�┐涼賄澄８弩�の両側に石垣を設けています。
縄張図�┐慮弩�の石垣。縄張図��。虎口は現地では平虎口に見えましたが桝形虎口としているサイトもあります。ともあれ石垣で防御している点から、明智光秀の丹波攻略後に光秀の手により改修された可能性があります。
�験堝鄲Δ慮弩�。縄張図��の地点。縄張図�┐慮弩�とほぼ同じ造りでこちらは崩落していますが虎口の両側に石垣が築かれています。
�軍圓�ら主郭方面。縄張図��の地点。奥の1段高い箇所が主郭である�騎圈�
主郭石垣。縄張図��の地点。主郭と�恭圓寮擺澆砲枠�巻状に石垣が設けられています。これも明智光秀の丹波攻略後に改修された物でしょう。
主郭下には帯曲輪が巡ります。縄張図��の地点。右側が主郭の切岸で鉢巻状に石垣が巡っています。
縄張図には左手側に土塁が表記されていますがよくわかりませんでした。
�恭堝鄲Δ砲△觚弩�。縄張図��の地点。だいぶ崩れていますが石垣で防御した桝形虎口状となっています。
これも光秀改修によるものでしょうが笑路城跡の主要部に至る重要な虎口なので結構厳重な防御となっています。
主郭である�騎圈Ｆ貭タ洵�の地点。この�騎圓肋詁盧蚤腓龍蔑悗芭戮劉恭圓箸箸發亡曚�建てられていたと思われます。
�騎圓鉢恭圓鯤�ける石塁。縄張図�阿涼賄澄Ｅ啓蕕料跳燭噺世錣譴討い襪發里任垢�どうでしょう。
�騎圓坊�てられた説明版。昭和53年の発掘調査後に建てられたものですが・・・風化して字が消えかかっており何とか読めるレベル。
�恭圓坊�つ送電線の鉄塔。�恭圓肋赦�53年の発掘調査後に鉄塔建設工事で破壊されました。こういうアングルはつい撮りたくりますねw
鉄塔下に残された石垣。縄張図�韻涼賄澄Ｅ啓蕕料跳燭箸里海箸念豈�残された形ですね。
再び帯曲輪へ戻り西へと進むと土塁で囲まれた突き当りに到達します。縄張図�欧涼賄澄�
この先を下っていくと�山圓忙蠅蠅泙垢�それは後程。
帯曲輪の突き当りの�欧涼賄世�ら北に進むと�些圓忙蠅蠅泙后Ｆ貭タ洵海涼賄澄�
�恭圓硫爾飽銘屬掘↓恭圓鯔標罎垢詆嫗阿龍蔑悗世辰燭里任靴腓Α�
縄張図�欧涼賄世�ら西へ下ると小曲輪があります。縄張図�瓦涼賄澄�
さらに進むと堀切があり、その先が�山圓砲覆蠅泙后Ｆ貭タ�21の地点。
この堀切の手前にもう一つ堀切が縄張図に描かれていますが、よくわかりませんでした。
それっぽいと思うのはありましたが。
�山圈Ｆ貭タ�㉒の地点。広めの曲輪と西に付属する数段の腰曲輪からなりますが、東側の堀切の上に小さい土塁があるだけで曲輪を囲む土塁も石垣も虎口らしいものも見当たらない単純な造りです。笑路城跡の中心部から谷を隔ててるため、西の出郭と思われます。
笑路城跡は縄張としては全体的には地方の村落によくある造りの城跡で縄張自体もそこまで技巧を凝らしたものではなく古風に見えます。それだけに城跡の各所にみられる石垣や桝形虎口や主郭の天守台が城からしても浮いた存在に見えます。多くのサイトや報告書にあるように最初は笑路地区一帯を治めた在地領主の長沢氏によって築かれ城主として守っていましたが、明智光秀の丹波攻略により城を取られ、後に光秀が丹波攻略の前線基地とするための改修が行われたのでしょう。
明智光秀による在地領主の城の改修は丹波地域の中世城郭にいくつも見られます。
http://
改修例1。須知城跡に残る高石垣。
笑路城跡と同じく全体的な縄張は古風でありながら石垣や石塁が部分的にみられ、これも元々の城主であった須知氏を倒した後に占拠した明智光秀が石垣等で改修したものと言われています。
改修例2。神尾山城。
http://
主郭に至る虎口が石垣の桝形に改修されています。
また、丹波地域有数の規模を誇る山城、丹波八木城も城主の内藤氏滅亡後に光秀の改修の手が入ったとの可能性が指摘されています。
今回攻めた笑路城跡を含め、村落単位で細々と守っていた在地の国人の城が織田の配下の明智光秀という巨大勢力にあっという間に蹂躙されそのなけなしの城を取られそして自分たちでは成し得なかった堅固な石垣が占領したものによって築かれる。
光秀改修の跡が残る中世城郭は光秀との抗争とその後の光秀の足跡、そしてかつて城主だった国人の無念さを現代に伝えているかのようです。
笑路城跡は京都府亀岡市西別院町笑路にある山城で、標高414m 比高差110mの場所にあります。
城主は長沢氏と伝えられており全体的な縄張は一般的な地方の中世城郭なのですが、各所に石垣があり桝形虎口や天守台の原型ともいわれる石塁があったりと、明智光秀の丹波攻略に際しての改修と思われる箇所が見受けられます。
昭和53年に関西電力の鉄塔工事建設に伴う発掘調査が行われた際、上記の天守の原型と推定されている櫓台が確認されました。
笑路城跡遠景。鉄塔の立っている場所か城跡。
左手前から奥へと延びている道より進入します。
笑路城跡の案内板。案内板があるのはいいですが、やはりというか登城道の入り口は獣避けの柵とネットにより厳重に防御。しかもさらにその手前には電牧柵が。電気は通ってませんでしたが、仕方ないとはいえ城攻めにはかなりの難関。しかもここは鉄柵とネットが絡みついていたし。
城跡へは道がしっかりつけられ、関西電力の火の用心標識が随所に立つため分かりやすいです。
城跡のある尾根の向かいの尾根から登ることになりますが大丈夫です。
途中から右に道が折れ、進んでいくと土橋付の堀切が見えてきます。
最初に出くわす堀切。この堀切は縄張図にはないです。
上記の堀切から直登に近いやや斜度のある登城道を登っていくと尾根上に出ます。
※京都府教育庁「京都府中世城館調査報告書」より引用加筆。
ここは縄張図の�，涼賄世梁臻拈據�
元々の自然の谷地形を利用して作られた堀切で笑路城跡で最大の堀切となります。
大堀切の東側にある尾根上に登ると平坦地が。縄張図�△砲△訝賄世任垢�縄張図には描かれていません。ただ、明らかな平坦地となっており、城跡の西にある�山圓梁个箸覆訶譴僚亞圓�あってもおかしくはないと思いますが。
再び大堀切の底へ。この道より城跡へと進入していきます。
最初縄張図の��の地点と思い�い慮弩�へ至る城道かと思ってましたが、どうも後からつけられた道で��の城道ではないようです。
道を上がった先にある石垣。縄張図�い劉験垳弩�です。
虎口は単純な坂虎口のようです。
�抗圓療變檗Ｆ貭タ洵イ涼賄澄�城の東端に位置するためか結構規模のある土塁がコの字状に巡っています。
�抗圓療變櫃�ら下の大堀切を見下ろす。かなりの高さがあります。
�験圈Ｆ貭タ洵�.の地点です。
その�験圓�ら東に延びる曲輪。縄張図�Г涼賄澄��抗圓旅�曲輪のような形になっており、大堀切側には小さい土塁を設けて防御しています。
�験圓鉢軍圓箸隆屬砲△詼迷Δ慮弩�。縄張図�┐涼賄澄８弩�の両側に石垣を設けています。
縄張図�┐慮弩�の石垣。縄張図��。虎口は現地では平虎口に見えましたが桝形虎口としているサイトもあります。ともあれ石垣で防御している点から、明智光秀の丹波攻略後に光秀の手により改修された可能性があります。
�験堝鄲Δ慮弩�。縄張図��の地点。縄張図�┐慮弩�とほぼ同じ造りでこちらは崩落していますが虎口の両側に石垣が築かれています。
�軍圓�ら主郭方面。縄張図��の地点。奥の1段高い箇所が主郭である�騎圈�
主郭石垣。縄張図��の地点。主郭と�恭圓寮擺澆砲枠�巻状に石垣が設けられています。これも明智光秀の丹波攻略後に改修された物でしょう。
主郭下には帯曲輪が巡ります。縄張図��の地点。右側が主郭の切岸で鉢巻状に石垣が巡っています。
縄張図には左手側に土塁が表記されていますがよくわかりませんでした。
�恭堝鄲Δ砲△觚弩�。縄張図��の地点。だいぶ崩れていますが石垣で防御した桝形虎口状となっています。
これも光秀改修によるものでしょうが笑路城跡の主要部に至る重要な虎口なので結構厳重な防御となっています。
主郭である�騎圈Ｆ貭タ洵�の地点。この�騎圓肋詁盧蚤腓龍蔑悗芭戮劉恭圓箸箸發亡曚�建てられていたと思われます。
�騎圓鉢恭圓鯤�ける石塁。縄張図�阿涼賄澄Ｅ啓蕕料跳燭噺世錣譴討い襪發里任垢�どうでしょう。
�騎圓坊�てられた説明版。昭和53年の発掘調査後に建てられたものですが・・・風化して字が消えかかっており何とか読めるレベル。
�恭圓坊�つ送電線の鉄塔。�恭圓肋赦�53年の発掘調査後に鉄塔建設工事で破壊されました。こういうアングルはつい撮りたくりますねw
鉄塔下に残された石垣。縄張図�韻涼賄澄Ｅ啓蕕料跳燭箸里海箸念豈�残された形ですね。
再び帯曲輪へ戻り西へと進むと土塁で囲まれた突き当りに到達します。縄張図�欧涼賄澄�
この先を下っていくと�山圓忙蠅蠅泙垢�それは後程。
帯曲輪の突き当りの�欧涼賄世�ら北に進むと�些圓忙蠅蠅泙后Ｆ貭タ洵海涼賄澄�
�恭圓硫爾飽銘屬掘↓恭圓鯔標罎垢詆嫗阿龍蔑悗世辰燭里任靴腓Α�
縄張図�欧涼賄世�ら西へ下ると小曲輪があります。縄張図�瓦涼賄澄�
さらに進むと堀切があり、その先が�山圓砲覆蠅泙后Ｆ貭タ�21の地点。
この堀切の手前にもう一つ堀切が縄張図に描かれていますが、よくわかりませんでした。
それっぽいと思うのはありましたが。
�山圈Ｆ貭タ�㉒の地点。広めの曲輪と西に付属する数段の腰曲輪からなりますが、東側の堀切の上に小さい土塁があるだけで曲輪を囲む土塁も石垣も虎口らしいものも見当たらない単純な造りです。笑路城跡の中心部から谷を隔ててるため、西の出郭と思われます。
笑路城跡は縄張としては全体的には地方の村落によくある造りの城跡で縄張自体もそこまで技巧を凝らしたものではなく古風に見えます。それだけに城跡の各所にみられる石垣や桝形虎口や主郭の天守台が城からしても浮いた存在に見えます。多くのサイトや報告書にあるように最初は笑路地区一帯を治めた在地領主の長沢氏によって築かれ城主として守っていましたが、明智光秀の丹波攻略により城を取られ、後に光秀が丹波攻略の前線基地とするための改修が行われたのでしょう。
明智光秀による在地領主の城の改修は丹波地域の中世城郭にいくつも見られます。
http://
改修例1。須知城跡に残る高石垣。
笑路城跡と同じく全体的な縄張は古風でありながら石垣や石塁が部分的にみられ、これも元々の城主であった須知氏を倒した後に占拠した明智光秀が石垣等で改修したものと言われています。
改修例2。神尾山城。
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主郭に至る虎口が石垣の桝形に改修されています。
また、丹波地域有数の規模を誇る山城、丹波八木城も城主の内藤氏滅亡後に光秀の改修の手が入ったとの可能性が指摘されています。
今回攻めた笑路城跡を含め、村落単位で細々と守っていた在地の国人の城が織田の配下の明智光秀という巨大勢力にあっという間に蹂躙されそのなけなしの城を取られそして自分たちでは成し得なかった堅固な石垣が占領したものによって築かれる。
光秀改修の跡が残る中世城郭は光秀との抗争とその後の光秀の足跡、そしてかつて城主だった国人の無念さを現代に伝えているかのようです。
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