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2016年03月12日17:56

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三鷹創造協会での講演会&交流会

 昨日午後、花と緑のまち三鷹創造協会主催で、佐藤方博さん(NPO法人生態工房事務局長)の「みんなで守る・学ぶ街の生物多様性」と題する講演会があり、ききに行きました。最後に参加者全員で交流会を行いました。
 講演の多く時間は、井の頭公園池で行われている「かいぼり」について、経緯を説明しながら、市民と行政とNPOの協働で、この「かいぼり」が行われた経緯とその意義を大変わかりやすく説明されました。また、最近東京では、都市部で「かいぼり」が広がっていて、2013年は1件(井の頭公園)、2014年は5件、2015年は12件と増えているとのことで、その主な狙いは、水質浄化と外来種駆除であるとのことでした。
 「かいぼり」のいいところは、効果が、確実で、即効性があり、様々な立場の協力者・利害関係者(行政、公園の管理運営者、ボランティア団体、工事受託者、専門団体、参加者、見学者など)が集まってくれること、ボランティアにも様々な関わり方ができることである。
 井の頭公園の池は、武蔵野の三湧水池の一つで、神田川の源流である。1965年前後に湧水が枯渇し、水生生物はほぼ全滅した。2000年頃からオオクチバスが増加した。2007年度に井の頭外来生物問題協議会が、東京都西部公園緑地事務所、井の頭自然文化園(動物園)、生態工房、井の頭かんさつ会、東京都吉祥寺ライオンズクラブ、神田川ネットワークにより設立され、定期的(月1回)な会合がもたれ、主に「外来魚」の駆除や問題に関する意見交換がされてきた。
 当時公園管理者は「かいぼりはNG!」であった。その理由は、「池に水がない!」「泥が臭い!」という7苦情を懸念し、ボート運営者、茶屋との調整が必要となり、「かいぼり=浚渫工事」という認識があり、莫大な費用を懸念したし、このような「市民参加」の前例がなかったことなどによる。
 2010年度になって、3年後に「かいぼり」が決定された。外来魚駆除と水質改善を目的とした、低予算でリーズナブルなかいぼりを、2017年井の頭100周年に向けて、合計3回(2013年度、2015年度、2017年度)実施し、2017年以後のい継続的にカいぼりを実施する予定と大きく前進した。
 第1回かいぼり準備では、弁天池は水抜きをしないで、その他を水抜きする工事が計画されたが、その際、面倒な関係機関との調整や許可が20件ほどあった。例えば、河川法、環境確保条例、下水道法、地元消防署、地元警察署、貸しボート業者などとの調整や許可などであったが、乗り越えた。
市民参加の形としては、本体の井の頭かいぼり隊、かいぼり予備隊(おさかなレスキュー隊、体験イベント参加者など)、一般の見学者などの「予備隊」の拡大が、「かいぼり隊」の成長に繋がった。
 2014年2月には、約1ヶ月の池干しが実施され、かいぼり隊などによる外来生物問題の普及啓発が行われた。
 第1回かいぼり後、モツゴの捕獲数は、かいぼりをした池(ボート池とお茶の水池)では、増加し、かいぼりをしなかった弁天池では、増加しなかった。又、埋土種子の撒き出しで、水草(ハダシシヤジクモ、シヤシクモなど)が出現した。
 第2回かいぼりは、2015年11月から始まり、今週の初め(3月7日)から、水を入れ始めている。現在の」ところは、地下水は使わないで、幸いにも多く湧いている湧水だけでどれだけたまるか、様子を注意深く見ているとのこと。桜の時期までには、もとの水位に戻すとのことです。
 後半では、都市部で生物多様性について、説明があった。

以上、長々と、講演の要旨を書きましたが、講演は大変よくまとっまていたと思います。自分の頭の中を整理しておくためにも、少し、詳しくメモをさせていただきました。大変いい講演でした。
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