mixiユーザー(id:6393203)

2016年03月06日17:48

343 view

トランプ氏、ルイジアナ州で勝利確実 米共和党指名争い

■トランプ氏、ルイジアナ州で勝利確実 米共和党指名争い
(朝日新聞デジタル - 03月06日 12:02)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3884964

>>>>>
米大統領選の共和党候補者指名争いで、全米4州で同党の予備選・党員集会が5日行われ、ルイジアナ州予備選でドナルド・トランプ氏(69)が勝利を確実にした。この日実施されたカンザス、メーン両州での党員集会では、テッド・クルーズ上院議員(45)が勝利している。

 残るケンタッキー州党員集会では、CNNによると、39%の集計を終えた段階で、トランプ氏が39・1%の得票率で、クルーズ氏の31・8%をリードしている。(ワシントン=佐藤武嗣)
>>>>>

選挙というものは、僅差であろうが、大量差であろうが、勝利者の一人勝ちという点では、その結果は 1 or 0 に丸められる。これは日本でも選挙のたびに言われてきたし、実際、野党はそこに寄って立たなければ、存在の根拠を失う。

という視点から論じられたのが次のサイトになる。

米大統領選の「トランプ人気」とは何なのか? そしてそこから何を学ぶべきか?
http://hbol.jp/85620

これは選挙に勝ったからと言って、全員が支持しているわけではない、という話で、そのまま日本の安倍晋三に向かって語られる言葉にもなる。

それはナチスもそうであった。ヒットラーは圧倒的な支持率でドイツを独裁したのではない。

1位を取ったものが2位と3位の連合に拮抗できるかはパワーバランスの分岐点となる。政党はそういうバランスの中で活動するが、大統領となると、全取りだから、少し話が違う。

しかし、強権とはいえアメリカの歴史の中には、既に名前が刻まれた大統領もいるし、忘れかけられた人もいる。10年後には評価ががらりと変わる大統領もいるだろう。

トランプがアメリカ史上最悪の大統領になるかどうかはわからない。しかし、彼に人気が集中しているのは、明らかに格差問題が背景にあるだろう。

社会的構成が変わる中で、アングロサクソン以外の勢力が、力を持ちつつある。しかし、逆に、かつての中流階級が落ち込もうとしている危機感がある。一方で世界の財産を集中している人々がいる。

おそらく、トランプの躍進は、格差問題である。思想も歴史も関係ないだろう。なぜ我々の国で貧困におびえなければならぬのか、という問い掛けに、答えているのがトランプだろうと思われる。

それがアメリカの不動産王という富裕者であるにも関わらず、彼が人気を得る理由だろう。

トランプがビジネス上の成功者である以上、そこには常識もあれば、強力な交渉力もあるだとうことは、疑いようがない。そこには、ビジネスと国家を同じ視点で語れる場所もある。少なくとも、21世紀の国家の最大の関心ごとが、経済のかじ取りであるならば、ビジネスパーソンは政治家よりも望ましいかも知れない。

人はパンのみで生きるにあらず、と語って人々の心を捉えるなど、イエスにしかできまい。そのキリストでさえあらゆる場所でパンを配っているのだ。

格差、貧困は国を蝕む。それは混乱の現況であろう。226事件も格差問題であったろう。政治家がおいしいものを食べている間にも、東北では飢えて、子供を売らねばならぬ家があった。そういうものを看過できぬ者たちが立った。このクーデターは抑え込まれるが、それが埋め込んだ恐怖心は、日本のかじ取りを強く制限する。クーデータを抑え込むことが政治の至上命題になってしまったのだ。

ヒットラーが熱狂を生んだのは、明らかに当時のドイツの精神的屈辱が背景にあった。当然ながら経済的停滞は貧困を生む。仕事にあふれた若者が暇つぶしに会場に押しかければ、威勢のいい言葉が聞けるのである。熱狂することが、一種の雇用の役割をしたのである。

トランプの異色さは、逆に言えばアメリカの多様性ともいえる。しかし、あの程度の人なら日本にもいくらでもいるわけで、世界中のどこにでも、一風変わった酔っ払いのようなおじさんはいるものである。

なぜ彼になら短絡的に解決できると信じるのか。彼の資産は決して、貧困者に施されることなどないのに。彼は自ら、もっとも貧しい世界に身を投じるマザーテレサではない。

経済という舵取りは、不動産でしか実績のない彼に、なにを可能とするかは不明である。それでも、人々は彼を選択しようとしているようだ。もし、彼が当選しなければ、この不満は別の形で爆発するだけである。

格差はかくもエネルギーを持っているものである。ゆえに気を付けなければならぬが、日本もまた格差社会に向けて舵取りをしつつも、それを問題視などしていない。すべて、竹中平蔵のような強欲に国を明け渡したからである。彼らは自分たちの利益が最大になるように法律を書き換えた。

世界中にそういう人間が溢れようとしている。格差社会は、昔であれば、最後は革命によって、変えることができた。当然ながら、革命権は、17世紀が生んだ、近代国家の根底を支える権利である。社会契約論の当然の帰結である。

しかし、ハイテクノロジーと、情報社会では、すでに人間の革命権は実質的に不可能になりつつある。アノニマスたちが恐れているのもその一点だろうと思われる。

ゲーデルがアメリカ市民権を得るときに、本質的に合衆国憲法は独裁を可能とする体制であると語ったそうである。もちろん、どのような憲法もそれを完全に防止などできない。たった一つの条文で、国が滅んだ例は、明治憲法を見ればわかる通りである。

ゲーデルによるアメリカ合衆国を遵法的に独裁化する方法
http://ytb-logic.blogspot.jp/2012/08/blog-post_4.html

いずれにしろ、問題の本質は貧困にあって、トランプにはない。仮にトランプを排除できても、この問題に対して揺り戻しがなければ、アメリカではさらに大きな波が発生するだろう。

それは決してアメリカという海だけの話ではない。それは物理学の法則と同様に地上のあらゆる場所で発生しうる。ヨーロッパであれ、日本であれ同様であろう。そして、この問題の多くは、別の顔をして人々を導くということである。

お金があればたいていの問題は解決できるものだ。問題はそのお金が足りないのだ。つまり問題の解決は、分配の問題に行き着くはずだ。

でなければ単なるガス抜きか。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年03月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031