mixiユーザー(id:24993513)

2016年03月05日22:15

731 view

緊縛事故・・同じ診断結果でも中身は違うということ。

表に出てもうすぐ5年になるので、1つの区切りとして活動の中で感じた事を何回かに分けて書きたいと思います。

今回は、「同じ診断結果でも中身は違う」という事に付いてです。

1つ例に取ると・・・、そう例えば橈骨神経麻痺ですが・・・、私の所に「話が聞きたい」と見学に来た医師や整体師が口をそろえて言った言葉は「症状としては橈骨神経症の診断をするケースだけれど、実際は正中&尺骨神経もかなりのダメージ受けており、よって症状の深刻さや回復の仕方が全く違う」ということです。

みなさん御存知の通り、橈骨神経麻痺というと直ぐに出て来るのが新婚旅行で新婦を腕枕して寝たら翌日手首が下垂していたのが原因。
まぁ、それ以外にも子供を腕枕して寝たら・・・とか色々なパターンが有りますが・・・・。

その他、橈骨神経麻痺以外にも、ホント身体には色々な神経があり色々な神経症が有る訳で・・・、まぁ言いだすときりがない程の症例が有ります。

これら全て、症状に合わせて色々な診断結果が出るのですが、医師や整体師が困るのは緊縛事故の場合はどれも症状が重かったり微妙に症状が異なる点なのです。

これ、緊縛が原因だと言わないからだと思われがちなのですが、恥を忍んで言ったのに・・・・という事で、だから私を訪ねる事に繋がるわけで・・・、彼らは有能でも緊縛事故の患者なんて殆ど経験した事が無い訳ですから・・・、結果的に、幾ら神経症の勉強をしていても異なる症状に戸惑ってしまったり、自分が思う様な回復が見込めないという事が起こるのも仕方のない事なのです。

まぁ、冷静に考えれば、腕枕と縄で縛るのとは全然違うし、ましてや吊りとなると通常では考えられない重さが縄に掛るのですから当然と言えば当然なのですけどね。

そう、だから緊縛事故に付いては単に「単なる神経症の話では解決はしない」し「ココに縄を当てたらなる」というだけでは全部を説明した事にならないのです。

そして、「指の力が入らない」と言われ腱鞘炎と診断したり「首が・・・」と言われて単なる頸椎捻挫や頸椎ヘルニアと診断して通常の処置をするのも仕方ないという事なのです。

因みに、(以前も書きましたが)日本で診断書が書けるのは法的に医師だけで柔道整復師・鍼灸・あんまなどは診断書を書く事もレントゲンも出来ないし、西欧ではカイロプラティックは医師と同じ位リスペクトされる存在ですが日本では国家資格さえなく、私がお世話になったカイロの先生は外国の学校を出た為、日本では民間資格さえなく開業をせざるを得なかったという酷い状態です。
まぁ、これらの件は、私も協力して政治に働き掛けしましたが医師会の力には全く叶わず実現していませんが・・・・、結局はどんな医学的な勉強しても資格を取っても経験した事が無い症例には一から研究をし直さなければどうしょうも無いという事だと思います。
まぁ、それで私の所に見学に来る訳ですが・・・。

なぜ今回こういう事を書いたかですが・・・、
最近、緊縛事故が妙な形で取り上げられ、国家資格が有れば誰でも早期に回復させられるごとき発言をしたり本に表すという人が居るからなのです。

私としてはどんな経緯や考えや思惑でも事故を取り上げる事は啓蒙活動になると黙っていたのですが、周りの話を聞くと「くれぐれもミスリードをしない様にお願いしたい」という思いに駆られてしまったのと、そういう話を聞いたり読んだりしても、それは学校で神経症に付いて学ぶ時に教科書に出て来る内容で一応は正しいのですが、実際に緊縛事故後遺症として遭遇する場では全然違うのだという認識が必要だという事をご理解いただきたいからなのです。

そして、緊縛事故後遺症は、画一的な考えでは語れないし回復しないし、また後遺症を負った人は、神経症を負った経験の無い人には理解出来ない程の肉体的精神的なダメージを負う、それに寄り添う事こそ一番大切なことだという事を理解いただきたいからです。

実際、私は整体と講習だけをしているのでは有りません。
過去に神経症を患った経験や今でも時折起こる症状に悩まされながら生活する経験から、後遺症者に生活から仕事まで色々な対処の仕方をアドバイスしたり、果ては事故に寄って起こる恋愛問題や仕事上のトラブルまで色々な相談に乗る事で精神的ケァーにも努めているのです。

私は、「緊縛が悪」と言うつもりは有りません。
「車だってスキーだって、何だって事故は有る。緊縛だって事故が有るのは当然だけれど、事故は知識や技術で減らす事が出来る」「もし自分のパートナーが不幸にも後遺症を負ったら真摯な態度で誠実に対応して欲しい」と訴えているだけなのです。

また、私と親しい緊縛師・店とか私がある会で講習をしたと聞くと「あの人もあそこでも事故が有ったのか」と勘違いする人が居ます。

でも今の時代は違います。
「私に講習を依頼するほど事故に取り組んでいる安全な会」だという事なのです。

今月あと2回講習を頼まれています。
その内1回は会員のみですが30日20時からの歌舞伎町のtaid upは参加自由です。

お時間の有る方は「転ばぬ先の杖」として是非ご参加いただきたいと思っています。


では、素敵なS☆Mライフをお過ごし下さいね。(^^)/

(次回は、流石に腹にすえかねている事に付いて書きます)

42 8

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する